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「カルカソンヌ 日本選手権予選 in ミスボド」に参加してみた

「カルカソンヌ 日本選手権予選 in ミスボド」に参加してみた
2016年7月25日
ボードゲーム通信販売サイト「ボードゲームショップとど」店長・ライター:田中 久也

お久ぶりです。ボードゲームの通信販売ショップ「ボードゲームショップとど」、田中です。ゲームマーケット以降ちょっと忙しくしてしまい、なかなか記事を書く時間がとれませんでした。アグリコラ新版ドミニオン:帝国の英語版の手配をしたりと、海外で注目していたゲームが続々と発売され、その対応にも追われてしまいました。

これらのゲームに関してもちょっと書き物をしたいのですが、始めると長くなってしまいますので、それはまたの機会にするとして、今回の記事の主役は名作ボードゲーム「カルカソンヌ」となります。

「カルカソンヌ」とは

2000年に発売され、翌年には「ドイツ年間ボードゲーム大賞」を受賞した、全世界で大人気のボードゲームです。もちろんこのボドゲーマをご覧の方たちの中にも、プレイをしたことがあったり持っていたりする方も多いでしょう。

カルカソンヌのゲーム盤面。ランダムで引いたタイルを、絵がつながるように配置していく

「カルカソンヌ」というボードゲームは、ランダムで引いたタイルに描かれた道、都市、修道院などを建設し、そこに自身のコマを配置をして他プレイヤーとの影響力を競いあうゲームです。ゲーム会などでは、複数人でのプレイしているのを見かけることはあるのですが、1対1の2人プレイも可能なボードゲームです。

ところが、1対1の対戦はガチゲーとして遊ぶことが出来る奥深さがあり、他人の手をどう妨害していくか、効率の良い手を打たせないよう立ち振る舞うかが重要なゲームなのです。

そして、この1対1のカルカソンヌは競技として確立しており、毎年世界選手権が開催されています。その世界選手権につながる大会として日本選手権もあり、こちらはカルカソンヌの日本発売元「メビウスゲームズ」さんが主催を行っています。

2014年および2015年には、日本人の望月氏が世界選手権の決勝に連続で進出。うち1回は優勝を飾っています。ちなみに大会の公式サイトはこちらです。今年2016年の選手権本戦は8月14日(日曜日)、江東区豊洲駅前の豊洲文化センターで行われるようです。

「カルカソンヌ 日本選手権」があるという話を聞いて

「カルカソンヌ日本選手権」の開催告知ポスターは、普段から筆者が足を運んでいるゲームスペースに掲示されていました。予選会の日程などを調べてはいなかったのですが、ふと「ミスボド」主催の秋山さんのツイートが筆者のタイムラインに流れてきました。

「ミスボド」には、ちょくちょくお邪魔させてもらっている筆者。このツイートで日本選手権予選への興味がむくむくと湧いてきます。カルカソンヌの経験値は4人戦が数回とアプリでのコンピューター戦が数回。1対1の対人戦にいたっては1、2回しかやったことがありませんが、ここはひとつ挑戦してみちゃおう。

ということで、東京都大田区は蒲田へ向かい「ミスボド」に乗り込んでみたわけです。

大会会場に到着

一路、ボードゲーム会「ミスボド」へ。会場に到着してみると、すでに大量のカルカソンヌ準備が準備されていました。将棋などの放送で見たことがあるタイマーまであって、すごく本格的です。

たくさんの準備されたカルカソンヌ
ミスボド主催秋山さん

「場違いなところに来てしまったか?」とちょっと気圧されながらも、参加するからには全力を出そうということで、各種タイルの数を暗記して少しでも勝つ努力をしていると、受付時間は終了。続々と現れた「カルカソンヌ」プレーヤーは総勢36名となり、小学生から年配の方まで、様々な方が「カルカソンヌ」を遊んでいるのかと思うと、このゲームが素晴らしいゲームなんだと改めて感心するばかりです。

ミスボド主催の秋山さんより開会の挨拶が行われると、いよいよ大会が開始となります。6回の対戦を行い、36名中4名が日本選手権に出場できると発表、そして参加賞としてミスボドポロシャツがいただけるとのこと。太っ腹。

大会の結果

大会途中のゲームの様子はちょっと難しすぎるので、記事の終わりにまとめています。予選6回戦が終わり、筆者は3勝3敗と勝率五分。経験の浅さから考えると、十分すぎる結果だったかと思います。しかしながら、筆者元来の性格からか、少し悔しさがあふれてきます。あそこはもうちょっと良いプレイがあったのでないかなど、気になるところが多々残りました。こうなると別の大会にリベンジにいく可能性がでてきましたね。

そして、予選を突破した方は全員5勝1敗。6回戦を5勝した方が5名いらっしゃって、そのうち4名が選ばれた形となりました。おめでとうございます。途中4回戦目くらいまで全勝をしている小学生のプレイヤーがおり、大人子供関係なく一緒に遊べる良いゲームなんだなと思いました。

エキシビジョンマッチ:元世界チャンピオン望月さんへチャレンジ

元世界チャンピオン望月さん
2年連続決勝戦に進出

今回のカルカソンヌ日本選手権予選は、ミスボド主催の秋山さんと元世界チャンピオンの望月さんが運営を行っておりました。ありがとうございます。

大会終了後、そんな望月さんにチャレンジする機会をいただけました。望月さんは、筆者ともう一人との方とを同時に相手する2面打ち。ゲーム内容は大会中の模様と同様、記事の終わりにまとめますが、序盤は終始コントロールされ無駄コマを使わされた形となり、逆転のできそうな大きな一手を打ったにも関わらず、終わってみれば同点。

かなり大きな点を稼いだにもかかわらずの同点に、序盤どれだけ突き放されていたのかという話ですね。望月さん、お手合わせいただきありがとうございました。

今年のカルカソンヌ日本選手権

そういうわけで、今年2016年のカルカソンヌ日本選手権は8月14日に開催されるそうです。選手権の前日に直前予選もあるようです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。大会に関する最新情報はこちらの公式サイトからチェックしてみてください。

筆者の大会中のゲーム内容とその様子

「カルカソンヌ」を知らないと少し難しいです。御了承ください。

1回戦目 勝利!(1勝0負)

はじめてのカルカソンヌ大会ということもあり、すこし緊張気味な筆者。1回戦目は先攻でのゲームスタートとなりました。序盤から大きな街を作っていくも相乗りされたうえに、もう一体のコマで乗っ取りをしかけられるも、それをこちらが無事にブロックできてお互いに「ですよねー」みたいな雰囲気に。

さらに別の街を乗っ取りされ18点取られたものの、その間に修道院9点、草原9点2箇所を確保して逃げ切ることに成功。少し緊張していたこともあり、幸先よく1勝できたことで少し安心をしました。しかし、終わってすぐに2回戦目の組み合わせが発表されます。午後から開始をして6回戦もやらなくてはいけないので、運営の方のほうが大変そうです。

2回戦目 勝利!(2勝0負)

2回戦目は、早々に相手の方に修道院9点をとられリードされます。それをどう追って行こうか考えなくてはいけない展開。しかたなく遠距離から草原を乗っ取りにいくプランを選択して、じっと我慢をします。中盤に目的のタイルを引けて草原の乗っ取りに成功。その最中に別の場所でこつこつ稼いでいたので、これで点数は逆転したはずです。

ところが最終2ターンで、同点だった街の乗っ取りをしかけられ、翌最終ターンでしっかりと決められてしまい18点分の差がつまってしまいました。これで再逆転されたか、と点数を計算してみると、なんと1点差で残っていました。「逆転、再逆転か?」みたいな見どころもある熱い勝負になって、おたがいに盛り上がるゲームになりましたね。

3回戦目 敗北!(2勝1負)

望外の2連勝。次も勝って勢いつけてしまいたい3回戦目。小さい街をたくさん作られて小刻みに稼がれた上に、大きな草原のコマもリードされた序盤。2回戦目と同じく不利な状況をどう切り替えしていくか考える必要のあるゲームになりました。どう見てもすぐにはひっくり返すことができないので、長い時間をかけて狙っていくことにします。

まずは大きな街の乗っ取りをしかけて成功させた後、その裏の草原に置いたコマを使い、遠距離から序盤にリードされた大草原の相殺を狙います。なかなか目的のタイルを引けませんでしたが、終盤になってやっと引き当てることができ、乗っ取りは無事成功。むしろゲームの終盤までかかったことにより、相手は残りタイル6枚で再逆転を試みなくてはいけなくなりました。

まず、対戦相手にとって最低条件である、乗っ取り準備ができるタイルを引かれます。こちらはそれを阻害できるタイルを引けず、相手にチャンスが残ります。残りタイルを一生懸命思い出してみると相手が引いて良いタイルは1枚しか残っておらず、確率でいうと「相手はこのターンで引く(25%)+このターン引けず僕が引かなくて次に相手が引く(75%の66%の50%=約25%)で合計約50%」。

つまりこの時点で五分五分の勝負ということに。そして相手がタイルをめくってみると……「引いた!」。これにより逆転をされ、負けてしまいました。あの不利な状況から五分五分の状況まで持って行けたこともあって、負けたとはいえ満足のできるゲームでした。

4回戦目 敗北!(2勝2負)

連勝して調子に乗れるかというところを挫かれてしまったわけですが、4回戦目はそんな筆者の状況を表すかのようなゲーム展開となります。序盤は圧倒的に有利な状況から、あちこちで逆転をされ気が付いたら1点差で負け。ことごとく数少ないタイルを引き当てられたように感じたのですが、もしかしたらもう少しうまくブロックができたのかもしれません。しかし残念なことに、現在の僕の実力ではどのプレイが最善だったのかは判断がつけることができませんでした。

2連勝から2連敗をし、これで予選突破の可能性がなくなってしまいました。残念ではありますが、さすがに一夜漬けでどうにかなるものではありませんでしたね。ですが、2人戦のカルカソンヌの面白さもだんだんわかってきました。残りの2試合、『最後まで楽しんでゲームをプレイしよう』と、心新たに挑みます。

5回戦目 勝利!(3勝2負)

5回戦目はお互いに序盤の動きが悪く、細かな点数稼ぎが両者ともにできない展開。相手に修道院をたくさん引かれてしまうものの、うまく完成しないようにブロックを心がけて対戦相手のコマをロックしていきます。その最中に育てていた街はうまく相殺されてしまうものの、今度はこちらが修道院をまとめて引いて点数をリード。最初の頃の相手の修道院コマが解放されたころには、大草原の点数が確保できてだいぶ点数を引き離しており、そのまま逃げ切りで勝利。

6回戦目 敗北!(3勝3負)

続く6回戦目は、5回戦目とは対照的。明確なタイル運の差で最初から最後まで何もできませんでした。街をつくるために重要な「1辺が街のタイル」18枚のうち、対戦相手が序盤に10枚引いてしまい、かたや筆者は2枚。街が一方的に作られてしまう展開となり、そのままマウントをとり続けられて敗北となりました。

望月さんとのエキシビジョンマッチ

このエキシビジョンマッチ、筆者別の方と同時に対戦する2面打ちです。それでもゲーム開始とともにサクサクと進めていく望月さん。「考えてるのかな?」と思うくらい素早くタイルをプレイしてきます。こちらの街のリーチや修道院へのアプローチ部分をことごとくブロックされ、序盤から3、4回ほど「あれ?今置かれたタイルのせいで置けなくなったんだけど。」といった状況に追い込まれます。結果的に3コマほどがロックされてしまい、その間に望月さんは細かに点数を重ねていきます。

しかたなく残ったコマだけで大きな街の完成を狙うことに。現状の点数をフルカウントすると、どうやらこの時点で10点前後負けている様子です。他に逆転できる場所もないので、この大きな街を完成させたら逆転というわかりやすい構図になり、タイルをめくるたびに「引け」と祈り続ける筆者。そして望月さんが乗っ取りをしかけるタイルを引いた返しで、それをうまくブロックしつつ街完成まで1タイルとした上で、次のターンに筆者はそのタイルをドロー。これで逆転をし、あとは点数を詰められないようにするだけとなりました。

ところが、望月さんはここからきっちりと追い上げをしかけてきます。細かに点数を稼がれつつ、最終ターンに10点街を完成させられた時点でゲームは終了。点数が残っていればいいなと期待はしたものの、カウントしてみると、残念ながら同点となっていました。

逆転勝利ができたかと思いつつも同点となってしまったわけですが、望月さんとの対戦での同点に「勝てなかったけど望月さんと同点は、がんばったな自分」と。ところが望月さんがおっしゃるには「筆者がタイルを全部覚えていれば、最終手が点数行動よりブロックのほうが良いことに気づけて勝ってましたね。」と教えていただき、「カルカソンヌ」奥が深いな、と思いました。

ライター: ボードゲームの通信販売ショップ「ボードゲームショップとど」 店長・ライター:田中 久也

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