役職カードとアディショナルカードの2枚のカードが配られるアディショナル人狼。投票による処刑や人狼による襲撃での脱落がなく、役割や能力がどんどん変わるため、全員が自分だけの情報を頼りに会話をすることができます。アディショナル人狼独自の能力やリプレイをご紹介!(PR)
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アディショナル人狼は、役職カードとアディショナルカードが各プレイヤーに1枚ずつ配られ、1ゲームの中で役職と能力がどんどん変わっていくという、一風変わった人狼ゲームです。
遊んでみた感想も踏まえ、ゲームの仕組みや面白さをご紹介いたします!
1.人狼ゲームとは?
人狼ゲームとは、役職が書かれたカードが配られ、人狼や裏切り者といった人狼陣営と、占い師や市民といった市民陣営に分かれて行うチーム戦の正体隠匿ゲームです。人狼や裏切り者といった人狼陣営はばれてしまうと脱落させられてしまうので、基本的に正体を隠匿します。
議論フェーズ、投票フェーズ、夜フェーズをどちらかの陣営が勝つまで繰り返します。議論フェーズでは議論を通して情報を得ます。その後、投票フェーズで各自人狼だと思うプレイヤーに投票します。最多得票のプレイヤーは脱落です。夜フェーズは人狼による襲撃や占い師による占いといった能力が発動させます。
人狼が1人もいなくなったら市民陣営の勝ち、人狼と市民陣営が同数になったら人狼陣営の勝ちです。
人狼陣営は正体を隠しながら嘘をつくスリルを、市民陣営は誰が人狼か推理する楽しさを味わうことができるのです。
2.アディショナル人狼の独自ルール
今回紹介するアディショナル人狼は、人狼ゲームの発展版と言えます。スタンダードな人狼と比べ、変わっているところが大きく3つあります。
役職カードとアディショナルカードの組み合わせで陣営と能力が決まる
通常の人狼ゲームだと1枚しか配られない役職カードが、アディショナル人狼では、役職カードとアディショナルカードの2枚が配られます。
特に能力を持たない休憩中の市民になったり、特殊な能力を持つ幻影魔道士の裏切り者になったり、占い師の能力を持った人狼になったりするわけです。
アディショナルカードが毎日配り直される
投票フェーズが終わったあと、全プレイヤーのアディショナルカードが集められ、再度配られます。新しく配られたアディショナルカードを確認し、その日の夜フェーズの能力発動を行います。毎日変わった能力を楽しむことができます。
投票による脱落も、襲撃による脱落もなし
投票フェーズで人狼が最多得票となった場合、人狼と裏切り者は負けとなりゲームが終了します。ただ、人狼が最多得票でない場合、最多得票のプレイヤーは脱落することなくそのまま議論に残ります。つまり、投票による脱落はありません。
人狼には夜フェーズに人を襲撃する能力はありません。また全員揃って議論フェーズが開始されます。
3.アディショナル人狼の役職紹介
アディショナルカードの内容はかなりトリッキーです。なんと、役職カードを交換する能力があるんです。この能力のおかげで、各プレイヤーの能力だけでなく陣営もどんどん変わっていきます。
幻影魔道士、香具師は複数人いる場合があるので数字が振られています。
幻影魔道士
夜のターンに2人選び、役職カードを交換します。
香具師(やし)
夜のターンに1人選び、自分の役職カードと入れ替えます。
策士
指名された時、策士のカードを表にする。2人のプレイヤーから役職カードをもらい、確認した後、自分の役職カードと混ぜてシャッフルしそれぞれのプレイヤーに返す。
「こんなに役職がぐるぐると移動してしまってゲームになるの?」と思うかもしれませんが、移動のたびに全プレイヤーが役職カードの確認を行うため、次の議論フェーズではどのタイミングでどう変わったか議論することになり、議論が盛り上がるのです。
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4.プレイレポ
人狼経験者5人で5回アディショナル人狼を遊んでみました。 市民陣営と人狼陣営が半々になるような役職が好ましいため、使用する役職カードは市民3枚、裏切り者1枚、人狼1枚としました。投票フェーズは3回です。3回のうち1回でも人狼が最多得票になれば、市民陣営の勝ちとなります。
1戦目:シンプル構成
まずはルール確認も兼ねて、シンプルなアディショナルカードの構成としました。全員、人狼ゲームは経験がありましたが、通常の人狼ゲームと異なる部分も多いので、確認しながら進めていきます。
アディショナルカードは休憩中3枚 、香具師1枚、幻影魔道士1枚です。役職カード、アディショナルカードが配られ、各自確認したあと、夜フェーズで香具師、幻影魔道士の順でが能力を発動しました。
A「僕は幻影魔道士です。実はもともと裏切り者だったんですが、Bと交換した結果、市民になりました。Bは今裏切り者なので、何か言っても信じないでください!」
B「いやいや、逆ですよ。私がもともと裏切り者で、今市民なんです」
C「僕は香具師でした。実はAと入れ替えて、入れ替える前も入れ替えた後も市民でした。変わらなかったので気づかなかったんでしょうが、Aの発言のもともと裏切り者だったというのは嘘ですね」
D「Aが嘘をついているか、BとCの両方が嘘をついているかのどちらかですね」
E「うーん……」
通常の人狼ゲームでは定番の占い師や霊能力者はいませんが、幻影魔道士や香具師が情報を出してくれるので、最初の議論フェーズから議論が盛り上がります。
5分に設定した議論フェーズが終わり、その後の最初の投票フェーズでは人狼を最多票にすることができませんでした。
全員のアディショナルカードを集め、配り直します。配り直した後の能力で、2回目の夜フェーズを迎えます。
D「今度は私が香具師でBと自分のカードを交換しました。入れ替える前も後も市民だったので、昨日Bが市民だと言っていた発言は正しい内容でした」
A「実は昨日の段階では裏切り者だったので嘘をついたのですが、幻影魔道士の効果でCと役職カードを交換して市民になりました」
C「ええ、そんな。僕は裏切り者ではなく市民ですよ。Aは嘘をついていますね」
B「それにしても、人狼の話題があがりませんね」
E「あ……」
最初の1ゲームは、ずっと人狼のカードで変わることのなかったEが投票フェーズで最多票になり、市民陣営の勝ちとなりました。市民であっても香具師や幻影魔道士といった能力を持つことで、どんどんと議論に参加することができます。役職カードが入れ替わることもあるので、前の議論フェーズでは嘘をついていて…という心を入れ替えたプレイヤーによる暴露もありえるのがアディショナル人狼の面白いところですね。
2戦目:スタンダード構成
5人で遊ぶときのおすすめは、香具師1枚、幻影魔道士2枚、策士1枚、占い師1枚という構成です。
実際には幻影魔道士1、2と数字が異なるカードを用います。夜フェーズは1から順に能力を発動します。
1回目の議論フェーズは魔道士だと嘘をつくプレイヤーも現れ大荒れに。投票フェーズでは策士が最多得票となり3人の間で役職カードがシャッフルされ、状況が大きく変わりました。ただし2回目の議論フェーズでは、占い師、香具師、幻影魔道士による確かな発言から人狼だと疑われるプレイヤーが絞られてしまい、人狼が最多得票で市民陣営が勝ちとなりました。
3戦目:スタンダード構成
もう一度、同じ構成でゲームスタートです。アディショナル人狼の1ゲームあたりのプレイ時間は5人だと通常10~20分ほどなので、気軽にもう一度遊ぶことができます。
1回目の議論フェーズにて、夜フェーズで最後に能力を発動する幻影魔道士が人狼をあるプレイヤーに送ったという証言があり、即座に人狼に最多得票が集まり市民陣営が勝ちとなりました。
4戦目:恋人構成
市民陣営の勝ちが続いたので、人狼陣営が有利になるような構成を考えました。アディショナルカードの恋人を構成に入れました。
恋人は夜フェーズで2人とも目を開けて顔合わせを行うため、もうひとりの恋人が誰なのか知っています。恋人の中に人狼がいた場合、恋人の人狼が最多得票になってしまうと、もうひとりの恋人も役職に関わらず負けとなってしまいます。
つまり、役職カードとアディショナルカードの組み合わせによっては、人狼に味方するのが裏切り者だけでなくもうひとり増えるので、人狼陣営が有利になるのです。
1回目、2回目の議論フェーズでは、恋人の中に人狼がいることがわかり、人狼陣営同士で意見をあわせて市民を最多得票にすることができました。
3回目の議論フェーズでは、恋人の中に人狼はいなかったものの、市民の3人で意見をあわせることができず、人狼が最多得票になりませんでした。人狼陣営の勝ちです!
組み合わせによっては1日目、2日目のように人狼が誰かわかっていても人狼が最多得票にならないため、やや変わった構成です。人狼ゲームに慣れているプレイヤーの場合は楽しめる構成だと思います。
5戦目:恋人構成
市民の勘が冴え渡り、1日目の投票フェーズで人狼が最多得票となり市民陣営の勝利となりました!
5.プレイヤーたちの感想まとめ
5人でルール説明も含めて約2時間、アディショナル人狼をしっかり満喫することができました。出てきた感想を紹介します。
いろんな能力があり各自情報を持っているので議論がしやすい
通常の13人前後で遊ぶ人狼ゲームの場合、市民は特別な情報も能力も持たず、特に序盤ほど何を発言するか難しくなりがちです。
アディショナル人狼の場合、市民であっても香具師や幻影魔道士といった能力を持つことが多いので、誰がどういう役職だったかを話すことができ、ゲームに積極的に参加しやすくなります。
脱落することがないので待っているだけの時間がない
通常の人狼ゲームの場合、がんばって市民だとアピールして人狼の可能性がないとわかってもらえた途端に夜フェーズに人狼の能力で脱落させられたり、なんとなくという理由で最初の投票フェーズで最多投票となり脱落させられたりすることがあります。
アディショナル人狼は脱落がないため、プレイヤー全員が等しく楽しむことができます。
人狼をひいても気が楽
通常の人狼ゲームの場合、人狼カードをひいた途端に心臓が痛くなる思いをした人も多いと思います。すぐにばれてしまったらゲームが早く終わって面白くないし、嘘を重ねた結果、破綻してしまうのも恥ずかしい。そんな気持ちがある人も多いのではないでしょうか。また、人狼同士、市民同士のチーム戦となっているため、自分が失敗してしまうと仲間に悪い、という気持ちもあります。
アディショナル人狼の場合、たとえ最初に人狼の役職カードが配られても、誰かと交換したり交換されたりするためずっと人狼の役職をすることはあまりありません。また、1ゲームが短いので何か失敗してもすぐに次のゲームに移ることができます!
人狼ゲームの経験差によって楽しめないといった状況がない
アディショナル人狼は人狼ゲームとはルールが大きく異なるため、人狼ゲームを100回遊んだプレイヤーと人狼ゲームを初めて遊ぶプレイヤーと遊んだ場合でも経験による上手、下手を感じることはありません。
全員が人狼経験者だったため、通常の人狼と比べる意見が多くなりました。アディショナル人狼は人狼のちょっと難しいところがなくなり、誰でも遊びやすいゲームになっています。
6.アディショナル人狼の購入方法
ボドゲーマオンラインストアにてアディショナル人狼を取り扱っております。気になった方はぜひ遊んでみてください。4人から遊ぶことができます。
4~6名の役職カードの内訳のおすすめは下記の通りです。遊ぶ際の参考にしてくださいね。
4人:市民2枚、裏切り者1枚、人狼1枚
5人:市民3枚、裏切り者1枚、人狼1枚
6人:市民3枚、裏切り者2枚、人狼1枚
アディショナルカードは、香具師1枚以上、幻影魔導師2枚以上をおすすめいたします。
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