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【第一弾】ボードゲームカフェの開業を考えてる人のために色々聞いてきた取材協力:JELLY JELLY CAFEオーナー 白坂 翔さん

【第一弾】ボードゲームカフェの開業を考えてる人のためにJELLY JELLY CAFEに色々聞いてきた
2016年8月8日
ボドゲーマ公認キュレーター:まつなが

こんにちは、まつながです。東中野のプレイ&イベントスポット、ディアシュピールでキャストをしつつ、都内のボードゲームカフェにもいろいろ足を運んでいます。(前回の記事ドイツ語の勉強2ヶ月!和訳無しでボードゲームを遊べるか試してみたの後、ドイツ語検定5級のは先日合格証書が届きました!)

ところで、ボードゲームのプレイスペース・カフェを開きたいなと夢見たことはないですか?

先日ツイッターの投票機能を用いてアンケートを行ったところ、合計221票を集めることができました。RT等ご協力くださった方、ありがとうございました。

アンケートの結果「いつか開けたらいいなあ。。夢。。」と思っている方が95人もいました!ただ、実際に開業するとなるときっとわからないことばかり。そこで「新しくお店を開く方へ」というお題で、すでにお店を開いている方々にお話を伺ってきました。

記念すべき1回目の取材は「JELLY JELLY CAFE」のオーナー、白坂 翔さん

JELLY JELLY CAFEは2011年に渋谷店がオープンして以来、2015年に池袋店、2016年7月に下北沢店、福岡天神店が、立て続けにオープンしました。JELLY JELLY CAFEでボードゲームにハマり始めた方も多いようで、ファンの間では「ジェリカフェ」の愛称で親しまれることもしばしばあるようです。ちなみに下北沢店はボードゲームカフェとしては珍しくフランチャイズ契約で運営されています。

また、店のオープンの前にクラウドファンディングを行い広く資金を集める度に大きく話題になっています。白坂さんはJELLY JELLY CAFEのオーナーをされているだけでなく、株式会社人狼の取締役予言者をされているなど、その他にも幅広く活動されています。

開業に興味を持っている・既に考えている方は必見の内容!

新しいボードゲームカフェが増えていくことは前向きに捉えているとのことでした。「JELLY JELLY CAFEの名前でお店を開きたい!」という方、JELLY JELLY CAFEはフランチャイズ契約による開業支援も行っているので必見です!また、出店場所の選び方や資金繰りのことだけでなく、構想中の新しいタイプのお店など、幅広くお話を伺いました。(人狼専門店をJELLY JELLY CAFEが開くことがあるのでしょうか…!?)

店舗開業・運営内容 サマリー

開店費用500万前後
資金元自己資金+クラウドファンディング
立地条件JR山手線沿線
坪数12~16坪
主な収益源ほぼプレイスペース代
飲食収益平均1~2杯のため軽微
料金形態【渋谷店】
①平日デイタイム、ナイトタイム 1,500円
②土日・祝日デイタイム 2,000円
③土日・祝日ナイトタイム 1,500円
リピーター率常連と新規が半分ずつ
来店者ライト層が中心
カップルのお客さんも多い
公式サイトhttp://jellyjellycafe.com/

店舗オープンの時の流れを聞いてみました

本日はよろしくお願い致します!ちょっと踏み込んだ質問が続きますが御了承ください(笑)

はい、答えられる範囲でお答えします!

早速ですが、JELLY JELLY CAFE渋谷店、もうすぐオープン5周年になりますね!始めてから軌道に乗るまではどんな感じだったんでしょうか?

JELLY JELLY CAFEは当初、ノマド向けのコワーキングスペース兼ボードゲームが遊べる場所として開店しました。東京にはボードゲームを本格的に遊べるカフェのような形の店は少なかったと思います。最初に方針をしっかり決めて始めたというより、個人で持っていたボードゲーム20個くらいで初めて、お客さんの感想を聞きながら軌道修正を重ねていきました。

【ノマド向けのコワーキングスペース】Wi-Fi・電源・飲食自由、出入り自由のオフィス。

たしか最初はボードゲームスペースとしては夜だけで、週に1度イベントをやっているくらいで常設ではありませんでした。コワーキングスペース中心だったものをボードゲーム中心にしてから利益が出始めました。

渋谷店の立地はどのような経緯で決めたのですか?

会社の事務所の移転のタイミングで、この場所に決めました。この場所だと前の事務所から歩いて5分で引越しが楽だったので。渋谷が好きで、渋谷でやりたいなと思っていたので、もともと渋谷というのは決まっていました。マーケット的なところはあまり考えていませんでした。坪数は、各店舗だいたい12~16坪ほどです。
ただ、ライトなお客さんが来やすい店づくりを意識しています。お店に置くゲームも、ライトなものを多めにいれたいと思っています。カップルのお客さんが多いので、2人用のボードゲームは多いです。

お店を出す上で、関連する法律の勉強などは大変でしたか?

法律の勉強はそんなに。風営法は気を付けないといけないな、というレベルです。24時以降営業するのはだめとか、お客さんがゲームすることに制限があるとか。

【風営法】風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律

開店に必要な資金はどのように準備されましたか?

今のところは借入はしないで開店するようにしています。新しくお店を出すのも、今あるお金でやっています。お店が増えて、売上が上がればまた作ろうと思っています。本当は今にでも次を出したいのですが、お金を借りてまでやろうとは思っていません。リスクを取りたくないので。

クラウドファンディングは、お金的においしいとは思ってなくて、発送業務も大変でリターンも用意しなければいけないので、露出目的のほうが大きいです。渋谷店は居抜きで、池袋店はコンクリートむき出しから始めたので思ったよりもお金はかかっていません。池袋店は工事費が渋谷店の2倍、2倍どころじゃなく10倍くらいかかっています。トイレもない状態から、ここに水道を持ってきてトイレを作りましょう、というレベルから作りました。

【クラウドファンディング】インターネットで出資金を募り、出資金額に対して対するリターンを提供するサービス。

【居抜き】前の入居者が使っていた状態をそのまま使うこと。

始めてからの売上はどういう内訳ですか?

現在はプレイスペース代がほとんどですが、最近は商品販売にも力を入れ始めて売上が伸びてきています。もっと伸ばしていきたいと考えています。ちなみに、飲食代はお客さんの平均が1~2杯なので、そこまで大きくありません。

気になる今後の店舗展開プランを聞いてみました

今は池袋店、下北沢店、福岡天神店もあります。それぞれのお店の場所はどのような意味があるのですか?

池袋を選んだのは、すごく単純で埼玉の人が来やすい場所にしようと思ったので。山手線沿線に店を出したいと思っているので、池袋にしました。新宿とどちらがよいか迷ったのですが、渋谷とは遠いほうがいいなと思ったので。池袋店ができても、渋谷店のお客さんが減った感覚はありません。気づかない範囲で影響はあるのかもしれませんが、その程度です。

下北沢はフランチャイズ契約の方が場所を選びました。下北沢は渋谷や池袋とちょっと違っていて。スクラップの謎解き施設(アジトオブスクラップ)ができたので、わりとそういう系がいけるのかなあと思っています。福岡は、毎年2回くらい行っていて、好きな街だからです。いつか福岡でお店をしたいと考えていて、仲のよい友人が福岡に行ったので店をやろうという話になりました。

フランチャイズ店としてオープンの下北沢店はどのような経緯で?

下北沢店の店長はポーカー友達で、ボードゲームカフェをやりたいというので名前を貸しました。実は下北沢で様子を見て、フランチャイズの成功例として作りたいと考えています。下北沢でフランチャイズでうまくいっていますよ、というのを出してから、一斉にフランチャイズの募集をしようと思っています。対象は、友人に越したことはないですが、友人に限らずです。潰れてしまったら困るので、経営が厳しくなるところがあればテコ入れします。バックアップはしますが、お金は出さない方針です。

うーん、下北沢がどれくらいで軌道に乗るか……。フランチャイズ契約の募集は結局やらないかもしれないし、身内にだけ募集して一般募集しないかもしれない。もし募集するとしたら、店の場所は都内でもどこでも大丈夫です。渋谷の駅の反対側でもOK。隣にできるとさすがにあれですが。

今後の出店される街として、ご出身の山梨や、人口の多い大阪・名古屋はどう考えていますか?

山梨でやりたいかというと、どうだろう。フランチャイズ契約でならやりたいな。山梨にもボードゲーム会が定期的にありますし、レジャー施設が少なめなのでボードゲームカフェの需要はあると思います。ただ人口が少ないので厳しいかな。

大阪はボードゲームカフェも多いので、開くのであれば市場調査をしないとなあと思います。知らない土地になるので、挨拶とかはしないとな、と。福岡に出店するときも、福岡のボードゲーム会に挨拶させていただきました。狭い業界ですし、業界を荒らして良いことは一個もないので、仲良くはしたいです。

馴れ合っても仕方がないですが、ライバル視するのもしょうがないのかな、と思っています。

今までと違う、新しいタイプのお店の構想は何かありますか?

誰かやってほしいな、と思っているのは、カフェではなくバーの形式で、”JELLY's BAR Duo”みたいな。ボードゲームは二人用のみ置いて、カップルがくるか、一人で来て店員とやるか他のお客さんとやるか。出会いの予感しかない!座り方も、対面ではなく横に座ってゲームをします。いつかやりたいなあと思うんだけど、きっとやらないと思うので、誰かやらないかなあ(笑)

白坂さんは株式会社人狼の取締役でもありますが、人狼のお店は作らないのですか?

やってもよかったと思いますが、JELLY JELLY CAFEのボードゲームカフェとしての軸がずれると思い、作っていません。メンバーからやりたいと声が上がればやってもよかったですが、特にそういう声もなかったので、やらなくてよかったと思っています。やったらお客さんが来る自信はあるのですが。

お店の運用以外についても少し聞いてみた

ボードゲームカフェを開いて、自身がボードゲームをされる機会は減りましたか?

やっぱり減りました。ただ、店長に関しては新しいゲームを次々覚えているようなので、店長はボードゲームをできているのではないでしょうか。店長に任せているから、そういう意味でゲームはやらなくなりました。随時相談してもらってOK、NGを出すことはありますが、基本的に各店舗の特色を出してもよいと思って任せています。

ところで、ボードゲームアイドルの状況はどんな感じですか?

もう一応決まっていて、8月に情報を公開する予定です。ボードゲームが好きかどうかは二の次で、これから好きになってもらえればいいなと思って選びました。愛嬌のある人を選んでいます。JELLY JELLY CAFEにいつもいる、というのではなく、いろんな場所に行って活動したいと考えています。ランニング的に失敗になる可能性もあるので、慎重にやりたいなと思っています。
※記事掲載前に情報が公開されていたので以下追記しました「しゅぴ~る遊園地」の公式サイトはこちら

ボードゲームカフェの参入が増えてることについて

模倣されてるって嫌な気持ちになることはないのですか?

模倣されている感じがして嫌、というのはなにもありません。模倣されることはありがたいことです。参考にしてもらっていると思っています。たちの悪いパクリでサイトがそっくりだとかロゴが似ているとかでなければ。

料金プランについては、似ているところが多くてありがたいと思っています。たとえば、料金は安めに設定しているつもりですが、それでも高いって言う方もいる。安いって言ってくださる方もいる。値段をとても下げたところができると痛いと思っています。収益は無視して金持ちの道楽でやっているような店ができるとつらい。

バンコクでボードゲームカフェの調査をしたとき、金持ちの道楽で開いている店を見つけて。ボードゲーム2000個あります!でもお客さんは2人です、場所は持ちビルです、といった感じでした。

明らかに収益を無視した料金プランで店舗を出されてしまうと正直きつい面はあります。現状いろいろな店舗が参考にしてくれているということなので、相場が一定ラインに調整されていると思います。各店舗は伸びていくべきタイミングだと思っているので、参考にしていただけるのはありがたいです。

ボードゲーム界の今後の展望について

多くの方が伸びていくと感じていると思いますが、白坂さんはどうお考えですか?

割と前向きに捉えています。芸能人が鍵を握るような気がしています。芸能人がきたり、店がテレビに出たりするきっかけでお客さんが来るので。たとえば乃木坂46の子がきたり、KAT-TUNの中丸くんがきたりすると、ファンの方が同じボードゲームをしたい、と来てくれます。他にも木村拓也さんは「ディクシットが好きだ」と発言しています。

きゃりーぱみゅぱみゅのキャット&チョコレートだったり、ですね。そういうきっかけで来てくれた方が、定着することをわたしも期待しています。

今もライト層の大学生が4~5人のグループで来てくれることはありますが、たいていその中の1人がボードゲームが好きで周りを誘っています。逆にグループに1人もボードゲームを知ってる人がいなければ、ボードゲームカフェに来るきっかけはほとんどありません。ボードゲーム人口がもっと増えて、各グループに1人くらいは知っている人が居る、という状態になればいいなと思っています。最初の知るきっかけとして芸能人の発信という形が1つあっても良いかなと

もしこの記事を読んで、店舗を作るので相談に乗ってください、と連絡がきたら、どうしますか?

もちろん歓迎します。無料で対応しますよ。フランチャイズ契約とかやりたい人がいたら、声をかけてもらえれば。うちにもメリットはあると思っていて、ボードゲーム人口が増えるとうちの店も儲かると思っています。そういう流れが作れる話であれば、協力します。

Abema TVでボードゲームカフェの作り方、という動画も作ったので、よかったら見てください。ボードゲーム歴は5年でまだまだですが、5年前と比べて市場は大きくなりました。人狼だって前は誰も知らなかった。もっと広がればいいなと思っています。

そうですね。もっと広がるポテンシャルを持っていると思います。本日は詳しく教えて頂き、誠にありがとうございました!

インタビューを終えて

白坂さんには、お店のオープンに関わることだけでなく、今後のお店のアイディアやボードゲーム業界全体についても幅広くお話いただきました。

JELLY JELLY CAFE渋谷店でお話を伺ったのですが、その日も他のテーブルは満席で、たしかにカップルと思われる二人組がガイスターで遊ばれていました。

店員の方にもお仕事の邪魔にならない程度にお話を伺ったのですが、インストできる数を日々増やされているとのことで、何度かインストにも入っておられました。やはり一番メディアにも露出が多い店ということもあり、店員さんはみんな誇りを持って働かれている印象です。

ボードゲーム業界が活発化するなら相談もウェルカム!ということでしたので、ボードゲームカフェを開こうかな、と考えている方は白坂さんに相談が相談に乗ってくださるかもしれません!

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