ワードゲーム「締切間際」のプレイレポです。指定された数字の場所に指定された文字がある単語・文章を早いもの勝ちで宣言します。ドルフィンプロデュースの2023秋の新作ゲームです。過去作になる「O・イタリー・O・イナリー」も合わせてご紹介。【PR】
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締切間際、キリキリするワードですね…。
「締切間際」はドルフィンプロデュースさんの新作ワードゲーム。カードに指定された文字の単語・文を素早く発声する、ひらめきのスピード勝負です。
さあ、普段は黙々とパソコンに向かって声を発せずに仕事をしている我々エンジニアは、この締切間際を乗り切ることができるのか…。強いて言うなら文章を書くことが多い私が有利か…?
私、Bさん、Cさんの3人で遊んでみました!
締機間際は文字カードを使ったワードゲームです。
シングルモードとダブルモードがあり、まずはよりシンプルなシングルモードから。
1~6までの数字が書かれた数字カードから1枚選びます。この数字は、何文字目に指定された文字を入れるかを表しており、【1】だと最初の一文字が指定されます。
B「【1】は感覚的にしりとりと一緒になるから簡単すぎない?最初は【2】くらいでどうだろう」
とプレイヤー間の話し合いで【2】に決めてみました。
私:仕事で文章を書くことも多いけどボキャブラリーはない。Bさん:陽気なエンジニア。ボードゲームは強いイメージ。Cさん:寡黙なエンジニア。昔カードゲームが趣味だった。
さて、締切間際はスピード勝負です。山札から文字カードが1枚めくられ、2枚目がその文字となる単語・文を誰よりも早く答えなければいけません。いざ!
【う】
私「あう!」
誰よりも早く解答できました!"う"のカードが私に渡されます。文字カードが全部なくなったときに、最も多く文字カードを獲得したプレイヤーの勝利です。動詞もOKなので、「あう(会う)」ももちろんOK!
【に】
私「うに!」
【も】
私「はも(鱧)!」B「かも(鴨)!」
ほぼ同時でしたが、若干Bさんが早かったかもしれません。Bさんに"も"カードが渡ります。
【ゆ】
私「ふゆ(冬)!」B「ふゆ(冬) !」C「… …ふゆ(冬) 」
【や】
私「かや(蚊帳)!」B「そや(粗野)!」
2文字目を指定されているだけなので3文字以上の単語でもいいのですが、2文字の単語がぱっと浮かぶので、かなりのスピード勝負です。
【ゅ】
私「ちきゅう(地球)!」B「ちゅうい(注意)!」C「きゅう(球)!」
小さい"ゅ"などの変化球が入ってきます。ちなみにちきゅうは3文字目に小さい"ゅ"が入っているので間違いです。私は一回休みとなりました。
【ゝ】
私「…… ?」B「すゝ(煤)… …」
踊り字を見ると金子みすゞしか思い浮かばない私でしたが、すす(煤)やささみ、ししまい(獅子舞)、たたみ(畳)、かかんしょう(過干渉)など、ゆっくり考えてみるとけっこうありますね。正式な「ゝ」の使い方とは外れる単語もあると思いますが、同じ文字が続く場合はOKとしました。
こんな感じで、数字カードの横に文字カードを置きます。2文字目が「あ」になる単語や文章、ぱっと思いつきますか?
1文字1文字が一瞬で回答があり、文字カード55枚は5分ほどでなくなりました。かなり取れた気がしますが、結果はいかに?
私:28枚、Bさん:22枚、Cさん:5枚
ということで私の勝ちでした!シンプルな単語しか出てこない私ですが、瞬発力はあったようです。
遊ぶときは、文字カードをめくる人が先に見てしまわないよう、相手めくり(相手側から先に見えるようにするめくり方)をすることが大事ですね。
プレイ時間5~10分のゲームなので、さくっともう1戦遊べますね。
もう一度シングルモードで遊んでみることにしました。難易度MAXと思われる、数字カード【6】にチャレンジです!
【さ】
…… ささのはさらさら……しぐさ……?かっこいいしぐさ……文章でもいいから……えーと……。
C「おいしいくさをたべる(おいしい草を食べる)……」
なるほど。Cさんに"さ"カードが渡ります。
【す】
私「おいしいくすくすをたべる(おいしいクスクスを食べる)」
クスクスってあんまり味ないよなと思いながら、前のCさんの文章をほぼコピーで乗り切りました。
【せ】
C「かなしいくせがある(悲しい癖がある)…… 」
【ね】
C「なにをくすねたのですか(何をくすねたのですか)」
なるほど…!"ね"が6文字目にある単語や文章だなんて普段考えることがない観点なので、いつもと違う部分の脳が活性化していく感覚があります。
【の】
私「うちのうらのはたけでとれたやさい(うちの裏の畑で採れた野菜)」
B「かっこいいのにさくはなをみた(かっこいい野に咲く花を見た)」
C「……たのしいうの!(楽しいUNO)」
いい終わりはCさんが早かったのですが、言い始めが私がいちばんだったので、私が"の"のカードをもらいました!
【ー】
私「うちのふるーと(うちのフルート)」
C「こんぴゅーたー(コンピューター)」
残念、コンピューターの伸ばし音は5文字目と7文字目なので、Cさんは一回休みです。
【た】
私「たいせつなたんす(大切な箪笥)!」
【ほ】
私「とうめいなほうき(透明な箒)!!」
……
序盤、数字の【6】は、【2】のときとはまるで違うゲームになりました。最初は1枚1枚時間がかかるのですが、形容詞に名詞を繋げて考えるとうまくいくことがわかると、どんどん早くなっていきました。
「とうめいの」や「たいせつな」など5文字が見つかると、1文字目がその文字の単語があればいいので、もう一瞬です。このあたりはプレイヤー間でどこまで許容するのか、遊ぶときの雰囲気を見て考えないといけませんね。
私:25枚、Bさん:11枚、Cさん:19枚でした。
「締切間際」に慣れてきたら、次のダブルモードにチャレンジしましょう!
ダブルモードは数字カードを2枚使います。シングルモードとは比べ物にならないくらい、かなりきつい縛りになりそうです!
ダブルモードでは、数字カードが2枚になります。ルールに載っている2と4の数字カードを選んでみました。さっそく勝負です!どんどん難しくなりますが、みんなはついてこれるでしょうか?
2【ほ】4【へ】
難易度が高い…!
C「ちほうへいく(地方へ行く)」
すごい自然な文章で、かつ早い!ダブルモードなので、Cさんは2枚の文字カードを獲得です。
2【さ】4【の】
私「うさぎのみみ(兎の耳)」
私も負けずに考えます。ぱっと文字のイメージから単語が出てくることもありますし、うんうん考えながらひねり出すこともあります。
2【す】4【せ】
B「うすのせーる(臼のセール)」
2【ね】4【ゝ】
私「あねのゝーと(姉のノート)」
2【し】4【ひ】
C「あしにひがつく(足に火がつく)」
2【わ】4【を】
C「くわなをめざす(桑名を目指す)」
2【っ】4【ゃ】
B「しっちゃかめっちゃか」
2【ゅ】4【た】
B「じゅうたい(重体)」
2【ん】4【か】
C「さんたかおやかわからない(サンタか親かわからない)」
シチュエーションを思い浮かべるとくすっと笑えていいですね。
2【い】4【ゞ】
B「さいたゞーびーしょう(最多ダービー賞)」
最多ダービー賞ってなんだろうと思いますが、他になかなか出てこなかったのでOKにしました。
2【ー】4【゜】
私「かーどぱっく(カードパック)」
2【゛】4【ょ】
私「ぽじしょん(ポジション)」
……
1つくらい誰も思いつかないパターンがあるかと思いましたが、全部10秒以内には誰かが答えられていました!文章でもOKなので、無理やりでも答えを出そうというした結果ちょっとおかしな文章が出てくるのがいいですね。
まさに、締切間際に必要な文字数を確保するため焦って文章を作り出しているような気持ちを体験できるゲームと言えるかもしれません。
私:19枚、Bさん:18枚、Cさん:18枚でした。ほぼみんな引き分けです!最後まで誰が勝つかわからない、いい勝負でした。10分程度で終わるので、最後まで集中が途切れず真剣勝負になりました。
もっと難しく遊びたい場合は、より難しいチャレンジモードがルールに掲載しているので、試してみてくださいね。
数字カードを選べるため、1文字目や2文字目にすると子どもとも遊ぶこともできる難易度になります。大人同士で遊ぶなら、大きめの数字にしてダブルモードにするなど、難易度を自由に調整できるのがいいところですね。
また、ワードゲームは強いプレイヤーと弱いプレイヤーで勝敗が極端になりがちですが、ダブルモードにしてみた途端にワードゲームが苦手だったプレイヤーが盛り返してきたのには驚きました!文章や単語の組み合わせもOKというのがワードゲームでは珍しく、単語が何も思いつかない、で終わらずになんとか文章を捻り出そうと奮闘しながら遊ぶことができました。
ルールもひとことで説明できて、すぐ遊び始めることができます。遊ぶ場所、人を選ばない、遊びやすい優秀なゲームです。遊んでいるところを見るのも楽しめるので、動画向きとも言えるでしょう。いろんな方がんでいるところを見てみたい気持ちです。
ドルフィンプロデュースのひとつ前の作品である「O・イタリー O・イナリー」でも遊んでみました!
2人対戦(3人プレイも可)のオークションゲームです。10回、手札からお札カードを出し、お宝を落札していきます。お宝に価値の差はないので、10回のうち何回勝てるかが勝負となります。
10個のお宝を巡って2人でオークションです。豪華な骨董品の数々。どちらが多く競り落とすことができるでしょうか?
プレイヤーはふたりとも同じカードセットを持ってスタートです。カードはお札になっていて、以下のような内訳です。
5点 | 1枚 | |
4点 | 2枚 | |
3点 | 3枚 | |
2点 | 4枚 | |
1点 | 5枚 | |
0点 | 2枚 | ∞カードに勝てる |
∞ | 1枚 | 基本的にどの数字にも勝てるが0には負ける |
合計35点分(+∞)、18枚のカードを持って、10回勝負が始まります!
心理戦に弱い私と、思い切りのいいBさん、どちらが勝つのか。
お札カードをたくさん持つと、お金持ちになった気持ちになりますね。お札カードは1回の勝負で何枚も出すことができます。
1回戦目「ブルームーン」
こういう1対1のゲームは、相手が何の数字を出したかをきちんと把握しておき、情報が集まってきた後半に論理的に勝っていくことが大事なはず……。後半に勝つすべを残すには、序盤は運だけなので安いカードでお茶を濁すのがいい……。でも相手も同じように思っているだろうから、勝てるうちに勝っておくと後半が楽なのでは……?いや、勝てるかはわからないから、やっぱり安く行こう。「決めました」。
私【3】
B【1】
私のほうが大きい数字を出したので私の勝ちです。まさかBさんがそこまで勝負を捨ててくるとは。いや、私がどういう思考をしているのか最小限の力で様子を見るためなのかもしれません。
2回戦目「アーノルド・ベガのトレジャーハット」
まだ序盤です。このゲームにおいていちばんトリッキーなのは∞のカード。0が出ることを恐れて出し渋るのが世の常ですが、後半に行くほど出しにくくなるでしょう。早めに出すことにしましょう。
私【∞】
B【1】【2】
やったー!うまく∞を活かすことができました。相手は2枚消費しています。2勝0敗、このまま勝ち進めそうです。
3回戦目「愛憶」
さて、勝ち越している今、ここからは淡々と1勝1敗を繰り返せば問題ありません。1回の勝負のときに出すカードの平均は3.5。つまり3と4を出していけばいいはずです。
私【1】【2】
B【2】
Bさんがまだ控えめなのが気になります。でもこれで3勝0敗。使ったカードもそれほどビハインドではないはずです。
4回戦目「グレン家のヴァイオリン」
そろそろBさんは勝ちに行くために∞を出すのではないでしょうか。0は2枚あるので、2回潰せるチャンスがあります。1回出してみましょう。一応相手が1や2を出してくることを考えて、0と合わせて出すのが良さそうです。
私【0】【2】
B【4】
うーん、シンプルに負けました。まだ∞は出してこない。3勝1敗です。2枚しかない4カードが使われたこと、しっかり覚えておかないといけませんね。
5回戦目「カーバンクルの首飾り」
伝説上の生き物として、いろんな創作にカーバンクルが出てきますよね。さて、ここで私が0を出すかです。0を使い切ってしまうと、∞で必ず勝てる状況を作ってしまいます。ただそう思って出し渋ると思うこの5回戦目こそ、相手は∞を使ってくるのでは?
私【0】【3】
B【∞】【1】
よーし!まさに戦略が当たりました!かつて見たことがないほどのBさんの悔しそうな顔が見れました。4勝1敗です。
10個のお宝がオークションの対象です。5回の対戦が終わると残りは5回の後半戦。魅力的なお宝が待っています。
6回戦目「ベスピノのビンテージチェア」
さて、ここからは後半戦です。あとはシンプルに行きましょう。淡々と3あたりを出していけば負けないはずです。
私【1】【1】【1】
B【3】
素っ気なくかわされた気がしますがいいでしょう。4勝1敗1引き分けです。
7回戦目「インペリアルジェードグラス」
特に置いておく必要もないので、大きめのを出しますか。
私【5】
B【0】【1】【2】【3】
強い……!いや、あと1回でも私が勝つとBさんは負け確定なので、突っ張ってくるのも当たり前です。ただ、最後までその強気が持つのか……?4勝2敗1引き分けです。
8回戦目「彩霞の壺」
あと3回の勝負。残っているカードは【1,1,2,2,3,4,4】です。勝ち越しています。あなただったら何を出しますか?Bはもう負けられないので、次のかなり大きな数を出してくるはずです。私はどこかで1回勝てればいいので、次は様子見でいいでしょう。
私【1】
B【1】【3】
思った通りです。Bが何を出したか覚えておくつもりでしたが、もう全く覚えていません。でもそれほど温存してはいないはず。4勝3敗1引き分けです。
9回戦目「ギガントタイガーの牙」
勝敗数が近寄ってきて焦りが出てきましたが、私の考えに間違いはないはず!実は最後の10戦目はカードを1枚しか出せません。私は5を使いましたが、Bは5を使っていたか……?最後は4を出すことにして、全てを放出します!
私【2】【2】【3】【4】
B【0】【2】【4】
勝ったー!Bは後半やはり無理していたようで、しっかりここで勝つことができました。5勝3敗1引き分け、私の勝ちが確定です!
10回戦目「妖刀・月藤」
消化戦になりますが、せっかくなのでやりましょう。
私【4】
B【5】
Bは5を残していました!5勝4敗1引き分け、オークションは私の勝ちで終わりました。
たくさんのお宝を手に入れて勝つことができました!
Bさんは「∞カードを砕かれたのが痛かった~あそこで1-4ではなく2-3になってたら全然勝てたのにな」とのことでした。
お宝カードに価値の差がない分、タイミングをうまくはかることに集中することになります。相手が何を出したか覚えておくことはそれほど重要に感じなかったので、暗記が苦手な人でも十分勝てると思います!
ルールがシンプルなためさくっと遊べますが、じっくり毎回考えて勝負するのがおすすめです。1回1回の勝負が思った以上に重く、あの勝負が転換点だったよね!と後から盛り上げれるドラマチックなゲームでした。
実は、ルールの裏に秘密のチャレンジモードが載っています。購入された方は、そちらもチャレンジしてみてください。
締切間際とO・イタリー O・イナリー、わいわい遊べるワードゲームとぴりっとした心理戦の1対1ゲームということで全く異なる方向性のゲームです。画像に載せている通りアートワークも素敵な作品ですので、ぜひ手にとって遊んでみてくださいね。
何度でも新鮮な気持ちで遊べるゲームです。
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