【初めてのドイツ・エッセン】13万円台で行ってきたぞ!前編:3泊5日弾丸ツアーのSPIEL視察旅(世界的なボードゲームのイベント)

【初めてのドイツエッセン】13万円台で行ってきたぞ!3泊5日弾丸ツアーのSPIEL視察旅(世界的なボードゲームのイベント)
2016年11月10日
ボードゲーム翻訳家&プレイヤー:あすか(編集:くまくま)

2016年10月13~16日にドイツ・エッセンで開かれるボードゲームの祭典『SPIEL'16』に行ってきました!
SPIELは、ドイツ西部の都市・エッセンで毎年秋に開かれる、ボードゲームやミニチュアゲーム等を扱ったワールドワイドの見本市です。前回(2015年)は910の出展者が世界41カ国から集結し、16万人もの来場者を記録したそうです。

今回はさらに拡充して、メッセ・エッセンの6つのホールをフル活用しての大規模なイベントとなりました。会場には脱出ゲームも作られていて、その人気の高さが伺えました。前編では初めてのドイツエッセンについて準備や道中について、後編では始終熱狂していた会場の様子と、筆者が見つけた目玉ゲーム2点を紹介します。

(著者:あすか(ねこだま)さん)

※本記事は、著者・あすか(ねこだま)氏の体験をもとにしたコラム記事です。航空券やホテル、ボードゲームの価格などをボドゲーマおよび著者が保証するものではありません。あらかじめご了承ください。

「ボードゲームの聖地で開かれるゲームの祭典『SPIEL』に行ってみたい!」

2015年の大晦日に友人から発せられたこの一言が、すべての始まりでした。筆者自身、何年も前から「いつかは行ってみたい」とは思っていましたが、憧れるだけ。行きたいとは思ってみても、会話も不安だし……そんな思いがありました。

「ボードゲームに必要な英語を覚えるイベントを開こうと思うんだ」
「行くなら、現地でコミュニケーションできるほうが絶対楽しいよ」

友人はそう続けて、今年始めからボードゲーム×英会話のイベント『ボードゲーム英会話』を主催、筆者も海外版ボードゲーム×翻訳のイベントとして『翻訳ボドゲ』を始めました。すべてはSPIELに乗り込んで楽しくボードゲームを遊ぶために!

この記事の前編ではSPIEL’16に行くにあたって準備したり行動してきたことをお伝えします。次回のSPIELを訪れる日本人ファンが増えることを期待して。

まず買いたいボードゲームをリストアップしよう!

Board Game GeekのSPIEL情報ページ

海外サイト『Board Game Geek』に、SPIELで販売される新作タイトルの情報がまとめられています。ここを参考にしながら購入するゲームを選定した基準は以下の4つです。

とにかく一刻も早く遊びたいゲーム
人気や評価が高くて、すぐにでも遊びたい!と思ったゲームは優先的に購入リストに追加。

日本には入ってこなさそうなゲーム
日本語化されて後日国内販売されそうなゲームは購入リストから極力外しました。日本語版と見比べてから購入してもいいので。

プレミア価格がついているゲーム
国内販売が終了している絶版ゲームも、SPIELでは買うことができます。たとえばプレミア価格が付いて高値(2016年11月時点10,000円弱)で販売されている『Ubongo 3D』は、会場で見つけたら絶対買おうと決めていました。実際には40ユーロ(約4,500円)で購入できて大満足です。

大箱のゲーム
初めから国際宅配サービスを使わず手荷物で持ち帰る前提でプランを立てていたので、あとから通販で購入すると送料がかさむ大箱ゲームに比重を置いて購入リストを作りました。

これらを主眼に購入予算5万円 (約450ユーロ)で買いたいゲームリストを作りました。

ホテルと飛行機は5月中に確保!

費用の大半がこれだから一番大事なポイントです。毎年秋に開催されるSPIELですが、6月になるとSPIEL会場付近のホテルはほぼ埋まってしまいます。遅くとも5月下旬までには予約しておきましょう。

最寄りのホテルなどは公式サイトの旅行者向けページで案内されています。場所とホテル名を確認したら、agodahotels.com などのホテル比較サイトで予約するのが簡単で安価です。

今回宿泊したHotel Boll。2人部屋を同行者とシェアしたので、リーズナブルに泊まれました。

飛行機も同じ時期に予約すると『早割』などの割引サービスでかなり安価にチケットを取得できます。なお、ドイツ入国にビザは不要ですのでご安心を。

SPIELのチケットは国内で購入・印刷しておく!

SPIELの入場チケットはオンラインで買えます。国際的なイベントなので英語でも通じますが、英会話が不安というなら、日本で事前にチケットを買っておけば会場ではそれを見せるだけで入場できてお手軽ですよ。

公式サイトから "Messe Essen Ticket Shop" をクリックすると、チケット購入ページが開きます。1~2日だけ参加予定ならOne-Day Ticket、3日以上参加するならFour-Day Ticketがお得です。個別のバーコードが発行されるので、印刷して持って行きましょう。

行きたいブースを会場マップで事前にチェック!

公式サイトではSPIELに出展するショップの名前とブース番号、会場(Messe Essen)の地図が公開されています。日本の『ゲームマーケット』とは比較にならないほど広くて、複数の会場が通路でつながっているので、あらかじめ印刷して行きたいところをチェックしておきましょう。ゲーム選びで参考にした海外サイト(Board Game Geek)にも、非公式ながら全体マップが公開されてます。

カホンバッグや大型リュックを準備しよう!

筆者のように買ったゲームをすべて持ち帰るつもりなら、ハンドキャリーなどを持っていくと会場を回るのに便利です。ハンドキャリーに登山用のリュック(容量45リットル)をくくりつけて移動しましたが、同行した友人は楽器を運ぶカホンバッグを使っていました。

大きな楽器がすっぽり入って緩衝材もしっかりしているカホンバッグなら買ったそばから中に詰め込んでいけるので、身軽にSPIELを探索できてオススメです。

ドイツに着いたら?

ここまでが準備編。日本にいる間にできるだけ準備万端整えて出発しましょう。
ドイツ・デュッセルドルフ空港に着いたら荷物の受取を済ませて、空港から電車かタクシーでエッセン中央駅へ向かいましょう。タクシーなら「エッセン ハーベーエフ」と言えば中央駅に連れていってくれます。

電車のチケット購入は非常にわかりづらかったのですが、チャレンジするならこちらのMeta Meta Lab.さんのブログなどを参考にしてください。筆者は結局自分一人ではうまく買えず、近くにいたエッセンに同行してくれるというドイツ人に10ユーロ(約1,150円)渡して連れて行ってもらいました……。これも旅のいい思い出ですが。

地下鉄のチケット。券売機の横にどれを買えばいいかが細かい文字で書いてあります。

いざ、SPIEL会場へ!現地で実体験した諸注意

ここではSPIEL会場で見たり体験したうえでの注意事項を箇条書きでお伝えします。会場は楽しみなゲームであふれていますが、日本とは治安レベルが違うし、いざというとき言葉が通じない可能性があるので、ぜひ一読してください。

MESSE ESSENの入り口。ついにここまでやって来ました!

会場内のペットボトル飲料などは高い
市場価格の数倍で販売されています。駅前の薬局でまとめて買っておきましょう。

スリにはくれぐれも気をつけて
コートを手に持った人に要注意です。真正面にいても平気でジッパーを開けて手を入れてきます。

エッセン中央駅から会場までは電車がオススメ
U11線のMesse Gruga Ost駅で降りればボードゲーム好きな同志たちに会うことができます。運賃は2.6ユーロ=約300円。

タクシーで行くと17ユーロ前後(約2,000円)
荷物が多いときや数人まとまった移動なら、「メッセ エッセン」と伝えれば連れていってくれます。

大きなブースではクレジットカードが使える場合も
各ブースの買い物は基本的に現金ですが、手持ちのユーロが足りない場合は確認してみましょう。

バッグは有料が基本
ビニール袋を無料で付けてくれる場合もありますが、期待しない方がいいでしょう。筆者はQUEEN GAMESのブースで4ユーロ(約500円)のエコバッグを現地調達しました。

お昼の腹ごしらえは通路(Galeria)で決まり
フレンチフライやマッシュポテト、ホットドッグにアジアンフードまで……各国のファストフードがそろっています。1人5ユーロ(約600円)も出せば、買った料理をシェアしても充分お腹いっぱいになります。

もう持ちきれない!でもまだ買いたい……輸送受付がある
Hall 7には郵送受付のブースがあります。段ボールをその場で購入すれば、梱包して発送できます(持ち込みも可能)。中に詰めた商品の名前、金額の一覧を記入して申し込みます。最後にサイズと重量で決まった料金が請求されます。ドイツ人らしく(?)厳密に測るためおまけはしてくれないようです。日本までの送料は約10,000~15,000円程度。筆者は今回、節約のためにすべて手荷物で持ち帰りました。

ホットドッグ(5ユーロ)とポテト(3~5ユーロ)。安い!大きい!美味しい!

帰りはパッキングとの戦いだ!

華やかで楽しい会場の空気を胸いっぱいに吸い込んで、帰りは大量のボードゲームやお土産と一緒に帰国です。大箱の中の隙間に小箱を詰めて、場合によっては中のプラスチック容器も捨てて、なるべくコンパクトに荷物をまとめます。

パッキングして日本に帰国した状態の筆者と友人の荷物。2つの青いリュックと段ボールが筆者のぶんです。

それでも荷物が多かったのでタクシーでデュッセルドルフ空港へ。エッセン中央駅からは40ユーロ弱(約4,500円)で行けます。空港で預ける段ボールには特になにも記載しなくてOKですが、自分のものと分かるような目印だけつけておきましょう。空港のチケットカウンターで荷物預けの手続きをしたら、100番のBulky Baggageカウンターで箱を渡しましょう。

無事帰宅して……開梱!

無理をして詰めた箱がひとつだけ破損していましたが、内容物には問題なし。現地から輸送する場合でも同様に破損の可能性はあるので、仕方なし。どうしても破損させたくないゲームは、梱包材やスペースに余裕をもって手荷物として持ち帰りましょう。

購入してきた戦利品たち。こうして並べると圧巻です!

さて、気になる総額は?

3泊5日の弾丸ツアーで、SPIEL’16には2日目から参加する形になった今回の旅行。かかった費用は以下のとおりでした。

飛行機117,790円 (1人分往復、早割適用)
ホテル33,930円(2人部屋を友人と折半したので1人あたり16,965円)
SPIELチケット3,790円(4日券33ユーロ。適用レート 1ユーロ=114.849円)
合計138,545円

上記に加えて、タクシー移動に1日あたり3,000円程度かかりました。食事は平均すると30ユーロ(約3,500円)/日程度でしょうか。ケルンのビアホールに行った時は2人で60ユーロ(約7,000円)くらいと盛大に飲食してしまいましたが(笑)。

お土産やボードゲーム代は気のむくまま予算のゆるすままとして、移動・宿泊・飲食費などのどんな方でもかかる費用はこの程度でした。

ヨーロッパ・ドイツ旅行というとお高い印象が先行しますが、早めに準備すればかなりお得になることがわかっていただけたと思います。来年のSPIELに一人でも多くの日本人が参加して、現地でお会いできれば幸いです。次回SPIEL’17は2017年10月26~29日の開催。

準備はお早めに!

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