ゲームマーケット2024年春に参加してきました!
ボドゲーマではブースでボドアーテムや委託案内もしていますが、みなさんにゲームマーケットの様子もお届けしたいと思います!
「参考になりそう」「後で読む」「面白かった」と思った方はSNSボタンをクリックしてくれると嬉しいですm(__)m
ボドゲーマの運営・開発メンバーのあらいと申します。
気づけばゲームマーケットに初参加してから早くも8年が経っていたことに気が付きました。まだまだ若者でありたいですが、新しい世代で活躍している方々が現れると時の流れの残酷さを感じざるを得ません。
ちょうど僕がボードゲームを遊び始めた頃からメディアで取り上げられることもあり、だんだんと来場者数が増えていく様をありありと眺めていました。
コロナ禍で開催中止となってしまった2020年春から再び来場者数が伸び、前回の2023秋はコロナ前の来場者数の一歩手前まで伸びたようです。
今回の2024春では、ゲームマーケット史上の最大来場者数が更新されるのでしょうか?期待が膨らみます。
早期来場の時間帯から見せる盛り上がり
土曜日は11時から早期来場、12時からは一般の来場と区別されており、日曜日は早期来場はなく、11時から一般来場が開始となっていました。
土曜日は少々雨が降っていたり、逆に日曜日は天気がよく日差しが強い中でしたが、どちらもかなりの人数の待機列ができて並んでいました!なかなか壮観です。
土曜日(左)と日曜日(右)の待機列の様子。
日曜日は東京で夏日を記録する暑さで、日傘をさす様子も。
土曜の早期来場が始まり競歩ラッシュで向かう先は各々。わずか5分足らずでアークライトさんやGPさん、マーダーミステリーブースといった大手には行列ができていました。
アークライト(左)とGP(中央)とマーダーミステリーブース(右)のブースの様子
そんな様子を見ながら、会場を歩き回って賑わいを感じていると、わずか30分ほどで、早くも"完売"の案内もちらほら…!
こちらは新作、『銀座ロマン喫茶』が大好評のななつむさんのブース。
ゲームマーケットの数週間前に行われた大規模な試遊会イベント、フォアシュピールにて行われた来場者アンケート「フォアシュピアクション」で2位ということもあり話題作だった様子です。
再販については、Kickstarterにてクラウドファンディングを実施予定とのことなので、気になる方は要チェックです!
さらにいち早く完売していたのは、HOY GAMESさんの新作『ハリコッツ』。『マメィ 』や『老子敬服』といった、新作が発表される度に話題にあがることが多い印象です!
お話を伺ったところ、残念ながら再販の予定はないとのこと。どうやら「新作」のときは話題になって売れたとしても、再販したときにはなかなか売り切れないという、厳しい悩みがあるようです。
しかし、通販やショップへの委託用に在庫を残しているとのことです!
今回買いそびれた方はこの機会を逃すと入手困難かもしれないので、HOY GAMESさんのSNS等を要チェックです。
試遊客の絶えない話題作
すごろくやさんでは、新発売の日本語版『ダービーカジノ』に、初日の閉場間際までお客さんが絶えずに賑わっていました。
サイコロの出目によってレースを駆ける馬を見ながら、リアルタイムでチップを賭けていく、競馬場やカジノさながらの盛り上がりを見せるギャンブルゲーム。
リアルタイムにベッドする仕組みのため、本来はプレイヤーのうち一人が進行役となってサイコロを振る役割があるのですが、そうすると一人は遊べません。そこで日本語化にあたり、進行を自動で処理してくれるアプリの日本語化もしてくれたため、非常に遊びやすくなっていました!
ブースでの試遊のためには、何パターンものアプリでの進行の様子を動画に収めて用意をするという工夫もされたようで、飽きずに遊べてしまう一因だったのかもしれません。
もはやボードゲーマーで聞いたことがない人は少ないだろう大人気作『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』の正当後継とも言える作品がついに発表。ClaGlaさんの新作、『教祖爆誕 たった今くだった神託で君を救うよ。』です。
デザイナーのdaipoさん曰く、「"プロポーズ"をするのは少し恥ずかしくて遊びにくい人でも、遊びやすいテーマになるように考えて制作した」 とのこと。
そんな中でも、以前より興味を持っていた教祖のカリスマ性に着目し、今回のテーマに選定されたようです。
また、架空の教祖にしかならないように、収録する言葉には配慮したといいます。
そんな制限の中で数多くのセンスのあるワードカードが並ぶ様子をみると、実感するのはさすがの語彙力…!
数多くのプロポーズシリーズの中で培われてきたのでしょうか。話を聞いていくうちに筆者も彼のカリスマ性に惹かれてしまいました。
ゆったりした会場の設置と積極的な来場者
「前回までよりも、積極的に話を聞いてくれる来場者が増えた気がする」
そう語ってくださったのは、『おだんごびんご』のかわいらしい展示を身にまとったnatriumlamp gamesのPRAさんです。
前回に代わり、会場がビッグサイトの東展示棟1~3ホールになった今回は、全ブースがひとつの大きな長方形の空間に配置されています。
「見通しがよく、一般ブースと企業ブースやエリア出展の配置が程よく混ざっているため、多くの来場者が流れて見に来てくれる」と、配置に関しても好印象な意見でした。
natriumlamp gamesさんの他の作品はこちらをチェック!
また、前回に引き続き設置された「チャック横丁」は、ブース数が増加した上に会場の中央、入場口寄りに設置されていました。
ここは、箱なしのチャック袋などに入ったがまとまって出展されているエリアで、外箱がないこと、100部までの小ロット、装飾はポスターのみ、といった制限が課される代わりに、安価な出展料で参加できることが魅力となっています。
小ロットしか販売されないため、少し話題になればあっという間に完売ということも珍しくありません。また、時間が無い中で出展する人でもブースに差が出ないのが逆に助かるとの意見もありました。
このチャック横丁で出展されていた、ボドっていいとも!の翔さんは、「企業の新作発表といったビジネス面と、同人ゲーム制作文化の両側面が混ざり合っているのもゲムマの魅了。この魅力を守るためにも、目立つところにあるのは嬉しい。」と語ってくれました。
また、「家族連れや外国の方の来場者も多く多様性を感じるようになった」とも語ってくれます。たしかに会場を歩いていると、客層が広くなっていることを感じる方も多かったのではないでしょうか?
ちなみにボドゲーマブースでは、ボードゲームを身近に感じるアイテム、ボドアーテムシリーズを販売しておりました!
オンラインストアでも販売しておりますので、ぜひこちらからご覧ください。
最後に
筆者が会場を回っていて感じたのは、来場者に限らず、ゲームマーケットの裾野が広がっているのではないかということでした。
客層が広くなっていることはもちろん、出展側もこれまでもボードゲームやTRPGのほか、マーダーミステリーや謎解きゲームの出展はありましたが、そのボードゲーム以外の大きなブースが増えているように感じました。
そんな中、つい先日発表された株式会社アークライトのKADOKAWA子会社化。
まだ今回のゲームマーケットでその影響を感じることはありませんでしたが、「同人文化を軽視されてはしまわないか」、逆に「海外産ゲームの輸入が減ってしまいはしないだろうか」といった懸念の声も耳にします。
筆者としては、IPとのメディアミックスなどを活用し、さらに良い方向へゲームマーケットが、さらにはボードゲーム業界が活発になっていくことを期待したいですね!
次は9月に京都、そして11月には千葉の幕張メッセと新たな会場での開催が控えています。もしかすると様々な変更を控えた今回は、ゲムマの歴史の中でひとつのターニングポイントとなっていたのかもしれません。
そして!ゲームマーケットは買ったゲームを遊ぶまで終わりません!!
遊んで面白かったボードゲームは、ボドゲーマでマイゲームに登録!そして毎月ボドアンで回答&ポストして教えて下さい!
また、ゲームマーケットで買い逃したボードゲームはありませんか?
ボドゲーマオンラインストアでは、ゲームマーケット2024春の特集ページを掲載中!ゲムマ気分をまだまだ楽しみましょう!
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