ミステリウムMysterium

30年前、従者が無残に殺された事件の舞台となった古びた邸宅。未だ現世をさまよう被害者の幽霊と、それを呼び寄せた霊媒師たちが集い、事件の真相を解き明かそうとします。

このゲームでは、プレイヤーは幽霊役（1人）と霊媒師役（1～6人）に分かれ、協力して事件の核心――「犯人」「犯行現場」「凶器」を突き止めます。ただし、幽霊役は言葉を発することができず、抽象的で幻想的な「幻視カード」だけを頼りに記憶を伝えなければなりません。霊媒師たちはその曖昧なヒントを解釈し、真実へと近づいていくのです。
ゲームは2つのフェーズで進行します。

第1フェーズ：再現フェーズ
幽霊は各霊媒師に、事件の鍵となる「犯人」「犯行現場」「凶器」の組み合わせを秘密裏に割り当てます。霊媒師たちは幽霊から渡される幻視カードを頼りに、それらを推理していきます。例えば、「容疑者が赤いペンダントを身に着けている」場合、幽霊は手持ちのカードから「赤い花畑の絵」を選び、ヒントとして提示するかもしれません。霊媒師はそのイメージから「赤い何かを持つ人物」を連想し、犯人を推理します。しかし、別の霊媒師が「赤い花畑＝女性」と解釈して異なる人物を想像するかもしれません。幽霊は新たな幻視カードで微調整しながら導き、7ターン以内に全員が自分の組み合わせを正しく特定する必要があります。
このフェーズでは、霊媒師は「洞察力トークン」を使用して、他の霊媒師の推理の正誤を予想することもできます。正しく当てれば「洞察力ポイント」を獲得し、次のフェーズでの優位性に繋がります。

第2フェーズ：真相解明フェーズ
全員が自分の組み合わせを揃えたなら、最後の真相解明へ移ります。幽霊は真犯人を示す幻視カードを出し、霊媒師たちはこれまでの手がかりを基に協力して正解を選びます。このとき、再現フェーズで獲得した「洞察力ポイント」が鍵に。ポイントが高い霊媒師ほど多くの幻視カードを見ることができ、より確かな推理が可能です。最終的に全員で投票を行い、多数決で真犯人を特定できれば、全員の勝利となります。

美しいアートワークの幻視カードや、豪華なコンポーネントもこのゲームの魅力。真夜中の邸宅で交霊会を開き、幽霊と共に謎を解く――そんな幻想的な体験に心惹かれませんか？