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  • 1人~4人
  • 60分~120分
  • 10歳~
  • 2024年~

エンデバー:ディープ・シー真夏。さんのレビュー

202名
9名
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20日前

「エンデバー:ディープ・シー」は、かつての「エンデバー」シリーズをリメイクした戦略性の高いボードゲームです。帝国や国家の覇権争いを描いた従来のテーマから、現代の海洋調査・環境保護をテーマにした全く新しい内容へと生まれ変わりました。プレイヤーは海洋調査チームのリーダーとなり、専門家を雇い入れ、深海へ潜水艦を派遣し、海洋生物の保護や研究を行いながら、自分のチームの名声を高めていきます。


 ゲームの魅力

1. 多彩なアクションと戦略性

「エンデバー:ディープ・シー」の最大の魅力は、シンプルなルールながら多彩なアクションと戦略の選択肢が用意されている点です。プレイヤーは自分のチームに加えた専門家カードに自分のディスク(行動コマ)を配置することで、「航行」「ソナー」「潜水」「保護」「論文」といった様々なアクションを実行できます。

各アクションは相互に連携しており、例えば「航行」で潜水艦を移動させた後、その場所で「ソナー」を使って海底マップを広げたり、「潜水」で調査トークンを回収したりなど、複数のアクションを組み合わせることで効率的に得点を稼ぐことができます。


 2. 成長を実感できるシステム

個人ボード上には4つのパラメーター(知名度、指導力、調整力、創造性)があり、ゲームを通じてこれらを伸ばしていくことで、より多くのディスクを獲得したり、効率的なアクションを実行できるようになります。ラウンドごとに新たな専門家を雇ったり、能力が向上する様子が視覚的にも分かりやすく表現されており、自分のチームが成長していく実感を楽しめます。


 3. 美しいコンポーネントと世界観

深海世界をテーマにした美しいアートワークと高品質なコンポーネントも魅力です。海面から深海まで5層に分かれた海洋ボードは、未知の深海を探検する興奮を視覚的に表現しています。専門家カードや潜水トークンなど、全体のデザインも統一感があり、テーブル上に広げるだけでも海洋探検の世界観に浸ることができます。


 4. 高いリプレイ性

シナリオシートによって毎回異なる目標や初期配置が設定されるため、プレイするたびに新しい戦略や展開を楽しむことができます。また、競争モード(通常の対戦)だけでなく、協力モードやソロモードも用意されており、様々なプレイスタイルに対応している点も魅力です。


 良いところ

 1. テーマと内容の魅力

軍事的な争いではなく、海洋環境の探検や保護という前向きなテーマ設定が素晴らしいです。特に家族でプレイする場合にも適した内容となっています。また、環境保護に関連した要素が組み込まれており、教育的な側面も持ち合わせています。


 2. バランスの取れたゲームデザイン

オリジナルの「エンデバー」の良い部分を継承しつつ、新しいメカニクスや現代的な要素が取り入れられています。各アクションの重要性やバランスが絶妙で、一部のアクションだけに頼る戦略では勝利が難しく、様々なアプローチを模索する必要があります。


 3. コンポーネントの品質

専用トレイや木製コマなど、コンポーネントの品質が高く、手に取る楽しさがあります。特に専門家カードの配置トレイなど、細部にまでこだわりが感じられます。


 4. プレイ時間の適切さ

人数に応じてプレイ時間が変動しますが、基本的に30分×人数程度で終了するため、重厚なゲーム体験を適切な時間内に収めています。特に1人や2人プレイの場合は比較的短時間で遊べるため、平日の夜などにも気軽に楽しめます。


気になった点

 1. 初心者には難易度が高いかもしれない

ルール自体はシンプルですが、多くのアクションや効果の組み合わせを効率よく使いこなすには経験が必要です。初心者は最初のうちは戦略を立てるのに苦労することがあるかもしれません。


 2. ソロモードの難易度

ソロプレイモードは非常に難易度が高く、初心者には勝利条件を達成するのが難しい場合があります。ただし、短時間でリプレイできる特性があるため、何度も挑戦する価値はあります。


 遊んだ感想

「エンデバー:ディープ・シー」は、戦略性の高いゲームでありながら、ルールはわかりやすく家族や友人とも比較的すぐに遊び始めることができます。特に印象的なのは、ラウンドごとに自分のチームが成長していく様子が明確に感じられる点です。

最初は浅瀬での行動に限られていますが、徐々に深海へと探索範囲を広げていく過程は実際に未知の領域を開拓しているような高揚感があります。専門家の能力を活かして効率的にアクションを組み合わせる楽しさや、他のプレイヤーとの競争感も絶妙です。

オリジナルの「エンデバー」ファンにとっては懐かしさを感じながらも新鮮な体験ができる作品になっています。特に、旧作で一部問題とされていた「攻撃アクション」などがなくなり、より協調的な雰囲気でプレイできるようになった点は大きな改善点です。


 まとめ

「エンデバー:ディープ・シー」は、美しいコンポーネントと深い戦略性を兼ね備えた素晴らしいボードゲームです。海洋探検という魅力的なテーマ、多彩なアクション、成長を実感できるシステム、そして高いリプレイ性が特徴です。

ミドルウェイトからヘビーウェイト級のゲームを好むプレイヤーにはぴったりの一作で、特にエンジンビルディング(自分の行動効率を徐々に向上させていく)タイプのゲームが好きな方におすすめです。ソロプレイから最大4人まで対応しており、様々なプレイスタイルで楽しめる点も魅力です。

オリジナルの「エンデバー」の良さを継承しつつ、より洗練された体験を提供してくれる本作はボードゲームコレクションに加える価値のある一品と言えるでしょう。

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