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2年以上前

テラフォの美味しいトコだけ食べたい 「らしさ」を追求する拡張

「テラフォーミングマーズ:プレリュード」は、その名が示す通り「テラフォーミングマーズ」の拡張キットである。

本製品のコンポーネントは新システムであるプレリュードカードと追加の企業・プロジェクトカードのみで、実際のプレイには基本セットが必須となる。このため、本項は拡張を導入したゲームについてのみの記述となる。ゲーム自体の評価・感想については基本セットのレビューを参照のこと。

「プレリュード」はゲーム開始時のリソースを大幅に増やし、ゲーム展開を加速してくれる。

「プレリュード」を導入したゲームの開始時には、通常の企業・プロジェクトカードに加え、プレリュードカードが4枚配られる。そのうち2枚を選び、カードの効果を適用する。
プレリュードカードには様々な効果があるが、概ね25~40MC程度のコストのプロジェクトカード・標準プロジェクトと同等の効果をもたらす。基本セットで言えば、0世代目にノーコストで2枚分のプロジェクトを実行している様なもので、ゲーム展開は劇的に軽くなる。2世代程度は早く終了するだろう。

拡大再生産のゲームは数あれど、総じて序盤の動きは重苦しい。テラフォーミングマーズも例外ではなく、2~3世代目あたりでは安いプロジェクトカード1枚をプレイするのがやっと、というケースも多い。
「プレリュード」を導入すれば、そんな序盤戦を飛び越えて、ゲームの美味しいところだけを味うことが出来る。

フラットな視点で見れば、必ずしも良い拡張とは言えない。

プレリュードカードは効果が劇的な物が多く、なおかつカード間での強弱の差が激しい。結果、カード運の影響が大きくなる。企業・プロジェクトと比べてもその影響は無視できないほど大きく、もともとある運ゲーの側面を強調してしまう。企業・プレリュードに恵まれたプレイヤーとそうでないプレイヤーの格差は、世代を追うごとに開いていくだろう。
身も蓋もない言い方だが、このセットを入れるぐらいなら、最初から40MC程度を追加してゲームを始めればよいのではないか。その方が不要な格差も生まれない。

都市等のタイルを配置するカードが複数あり、それらをノーコストでプレイできることから、先手番有利の傾向が若干強まる。1ターン目、こちらの手番が始まる前から対戦相手が褒章を確保したり、有利な配置ボーナスを複数得たり、特定カードがプレイ条件を満たせなくなってしまう様はあまり気持ちの良いものではない。これは基本セット開発当初に想定された動きからは逸脱した、度を超した速さではないだろうか。

そんな些細な疑問を吹き飛ばしてしまう程に、「プレリュード」入りのテラフォは楽しい。

拡大再生産ゲームの中には、爪に火を灯すような、リソース管理の苦しさが持ち味のゲームも多々ある。しかしテラフォーミングマーズはおそらくそうではない。地味な企業努力や水面下での細々とした調整等は他のゲームに任せておけばよい。
気分で隕石を落とし、雰囲気で火山を爆発させ、見込みで都市建設と植民を進め、その隣で肉食獣を放ち核実験を行う。そんな打ち上げ花火のようなテンションのゲームなのだ。だからこのゲームの調整は、これで良い。

全拡張の中でも最もテラフォ「らしい」拡張、それが本作「プレリュード」だ。

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