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3年弱前

難易度上昇を招く、初中級者お断りの危険な拡張

本レビューは拡張キットを導入したゲームと、基本セット単体でのゲームを比較したものであり、ゲーム自体への感想・評価ではない。
ゲーム自体への評価は該当ページを参照。

「ワードバスケット」は、しりとりを題材とした名作カードゲームである。捨て札置き場の一番上のカードに書かれた文字を最初の一文字、手札にに書かれた文字を最後の一文字として、手札を場に出しながらしりとりを行い、手札を使い切ったプレイヤーが勝ち、というのがおおよそのルールである。

「手札によって指定された文字を最後の一文字にする」という縛りの性質上、当然ながら使いやすい文字(手札)と使いにくい文字が存在する。使いやすいのはア行、カ行などの五十音順で先に登場する文字で、ハ行等はそれに比べるとどうしても使いにくい、弱い文字ということになる。

基本セットのルールであれば、例えば「は」のカードを出す場合は「ぱ」もしくは「ば」で終わる言葉を使ってもよいことになっており、ハ行のカードはそこまで使いにくくは無い。しかしこの拡張を導入すると、これらのカードも実際に描かれた文字でしか使えない。
結果、もともと決して強い札ではない、ハ行等のカードがさらに弱体化することになる。バ行、パ行のカードはそれに輪をかけて使いにくく、もはや外来語に活路を求めるしかない。ゲーム開始時に手札が「緑一色」となっていた時などは眩暈を覚える。
(本拡張で追加されるカードは全て表面が緑基調のデザインとなっている)

単純なゲーム難易度上昇が卓に与える影響も大きい。濁音、半濁音カードは手札にあっても場にあってもとにかく使いづらい。「場に出た緑のカードを見て全プレイヤーが煩悶する」「配られた手札に緑のカードが少ない方が勝ち」「緑が多い場合は早々にリセットする」 と言った状況は、本作の経験者であれば誰でも容易に想像がつくだろう。
ゲームの魅力を減じてはいないだろうか。それとも私の軽量級ゲームへの見方が偏っているのだろうか。

基本セットに丸ごと混ぜて導入する場合、普段から文字数を増やす等の縛りを取り入れていたり、このゲームのために言葉を検索したり覚えているようなプレイヤーでないと厳しいだろう。ただ丸ごと混ぜるのではなく、上級者へのハンデとして手札に何枚か加える方が無難かも知れない。

この拡張セットを入手する為には、多くの場合はワードバスケット関連のイベントに参加する必要がある。イベントの回数は限られており、居住地によっては非常にハードルが高い。しかしながら、この拡張はそれこそ大会に参加する意思を持つような上級者・高モチベーションのプレイヤーが導入すべきものであって、ゲームを楽しむ為に必ずしも必要なものではない。

とはいえ、ゲームに変化を与えるために拡張を欲しがるのは、ユーザーとしての自然な気持ちと言える。ネットオークションなどのご利用は計画的に。

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たっくん@カードゲーマー
妬酉夜
仙人
krm
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