ゾンビサイド：セカンドエディションしのじゅんぴょんさんのレビュー

現代を舞台にした第２版登場！何らかの影響でゾンビが急激に増殖し、人間達は少数派に追いやられ旧世界が崩壊！？ゾンビが無数に徘徊する世紀末で僅かに生き残ったサバイバーとなり希望を見い出せ!協力型本格ゾンビサバイバルゲーム。

海外で今年の上旬に発売され売り切れた為か入手困難でしたが、再販が7月１６日で、7月２４日にイギリスから届きました。(注文したのが４月下旬)　並行輸入品ですので、当たり前ですが、全編英語で覚悟して買いました。ルールブックが特に大変でP６６とボリューム満点でしたが、ルールブックさえ翻訳完了させれば、後は各カード、キャラクタースキルだけなので、そうでも無かったです。

(１週間掛りこの間ボドゲー出来なかったけど充実してました)

中世版は５部作所持していますが、本作も初版からゲームシステムがパワ−アップしているようで、ランダム性の高さも健在で勝るとも劣らない面白さです。初版は未所持未プレイですが、知っている情報と比較、中世版共比べながらレビューしてみたいと思います。

まず、初版をスルーして本作を購入した最大の要因はコレ↓

中世版で体験したプレイヤーダッシュボード初版は厚紙タイプなので、もう戻れません。厚紙は使い込むとダメージ来ますからね…。

尚、中世版のダッシュボードのバックパックは５個まで保管出来ましたが、本作のバックパックは３個までです。両手に２個持てば５個でやり繰りしなければなりません。最もwebbingというスキルを持っていれば、バックパックのアイテムも両手持ちと見なされ使用出来る便利な能力もありますが。

フレーバーはゾンビ映画のようで、世界観はゾンビの父と呼ばれるジョージ・Ａ・ロメロ監督の「リビングデッド」シリーズ第２弾「ドーン・オブ・ザ・デッド」〜第３弾「デイ・オブ・ザ・デッド」を彷彿とさせ、近年人気になっている海外ドラマ「ウォーキング・デッド」からも影響を受けているのがシナリオ(ミッション)を読んで感じ取れました。例えば食料や武器の物資の補給や避難所までの脱出、車を盾にしてゾンビの大群を迂回させたり、仲間を救出したり、ゾンビあるあるのスパイスが詰め込まれていて楽しいです。(まだ、チュートリアルのみのプレイ)

前置きが長くなりましたが、ここから、新たなゲームシステム要素を記述していきます。

基本的なルールは、初版や中世版と同じなので割愛します。基本ルールを知りたい方は中世版の基本「ゾンビサイド　ブラックプレイグ」の方をどうぞ。

⬛大人サバイバーと子供サバイバー

本作では大人サバイバーが６人、子供サバイバーが６人の計１２人が使用可能です。

大人サバイバーはHPが３あり、子供サバイバーはHPが２しかありません。子供サバイバーはHPは低いですが、１ターンに１回ゾンビの足元をすり抜ける無料の移動アクションslipperyが使用出来るので、かなり使い勝手は良さそうです。大人サバイバーも上記のスキルを持っている者もいます。尚、中世版のサバイバーHPも３、現代版初版は確か１だったと思います(一発喰らったらアウト😅)

↓大人サバイバー。パッケージのセンターにいる子がエイミで主人公っぽい。

↓子供サバイバー。大人顔負けの能力です。

↓大人サバイバーのフィギュア。造形は一級品で素晴らしいです。

↓子供サバイバーフィギュア。大人と比べると若干小さめです。でも、カワイイ（笑）

⬛ゲームプレイ人数

１人〜６人までで、勿論ソロプレイも可能です。ソロorマルチでプレイする時は６キャラまでしかプレイ出来ません。中世版は１０人とかでも可能でした。大変でしょうが（笑）

⬛ゲームスタート順は装備カードで決まる。

通常、スタートプレイヤーは何らかの方法で決めると思いますが、本作では何らかの方法でターン順を決めた後、初期装備デッキを引いて行き、ファイヤーアックスを引いたキャラクターからゲームスタートします。初期装備にしては中々強くダメージ２を与えられるので、デブゾンビでお馴染みのファッティを倒す事が出来ます。ファイヤーアックスと言っても普通の斧で、中世版の様な魔法効果はありません（笑）ただ、ドアも破壊出来るので、武器のステップアップ前には重宝しますね。他の初期装備としては、野球のバット、バール、ピストル３丁があります。初版と比べたらまだマシな装備かも？😃

⬛ドアを破壊して開けよう。

近接武器でドアを破壊して部屋に入れますが中世版の様に、ダイスをロールする必要がなく１アクションを消費すれば、通常ドアなら開きます。初版もここは一緒だったかと思います。ドアを破壊する時に物音を発生させるタイプの物と発生させない物や破壊出来ない近接武器(例えば野球のバット)もあるので、所持しているスキルを考慮しながら、武器を持たせた方が良いと感じました。(遠隔攻撃の得意なキャラには接近武器を持たせないとか)　尚、初回のアクションAPは３から。

⬛ゲームセットアップが楽になった！

裏表使用の９枚mapはシリーズ通して一緒ですが、今回はドア、目的トークン、ピンプウェポンクレートトークン(高性能な武器を入手出来る可能性のある箱で斬鉄剣やアーミースコープライフル等様々。ハズレの場合もあります)の配置場所が既にボード上に印刷されており、ドアは開いた時だけトークンを配置し、目的、ピンプウェポンクレートトークンはその場所に配置するだけなので、セッティングに負担が掛からないのが良いです。(ピンプはシナリオによっては車のトランクに設置する事もあります)

⬛ゾンビは暗闇の部屋から現れる！？

ドアを開けた瞬間、全ての部屋ではなく連なる暗闇の部屋からゾンビが出現します。これは任意のルールですが、暗闇の部屋にピストルやショットガンを打ち込む時、ダイスをロールして命中率が６以上ならhitというものがあります。難易度は上がりますが、緊張感が持続する為、積極的に取り入れています。

↓暗闇の部屋にゾンビは潜んでいる。

⬛ゾンビラッシュ！

新たなカードでゾンビラッシュが加わりました。これは何かと言うと、出現したゾンビが即座に追加行動を得て１ゾーン進むという物です。ゾンビ出現ゾーンにサバイバーがいればこの効果で奇襲を受けるかもしれませんね😅　一寸先は闇！　ルールブックによると、ランナーにはゾンビラッシュはないそうです。

⬛フレンドリーファイアルールの変更

これは、中世版にあった誤射ルールの事です。確か初版では、仲間とゾンビがいるゾーンに遠距離攻撃を行うと、１００％仲間に命中するので、実際撃てないルールだったかと思いますが、本作では誤射ルールが採用されております。「友よ！君の犠牲は無駄にはしない！」(ミッションによってはこれで敗北する事も)

⬛攻撃優先度の変更

かなりいやらしくなってる印象を受けます。

ファッティ、アボミネーション〉ウォーカー〉ランナー

尚、遠距離攻撃のみ優先攻撃順が適用され、近接攻撃時は攻撃選択可能です。

⬛車の導入

ピンプモービル(ダッジ・チャレンジャーの様な車両)とパトカーが登場します。ミッションによって使用可能か不可か決められているので、プレイするミッション次第で運転も出来ます。

↓ピンプモービル。オープンカーなので、停車していると、ゾンビから攻撃受けます😅４人まで乗車可能です。

↓パトカー。４人乗りです。ピンプモービルと同じく停車中はゾンビから攻撃を受けます。探索アクション可能。装備デッキから武器が出るまで引き続けます。「ぎやー！！ゾンビだ！」が出たら、即適用で探索終了💦

１アクションで低速走行で１ゾーン走らせ、高速走行も可能で街ゾーンを走らせられます。高速走行だと２ゾーン移動出来ゾンビを轢き殺す事も可能です。攻撃優先度のルール及びフレンドリーファイアルールは適用されます。仲間を助ける時に一か八か賭けに出る時に有効かも。

⬛豊富なミッション

「最初の１０シナリオは初版のゾンビサイドに触発されていますが、第２版のルールに合う様に更新されており、次の１５のミッションはこの新版の為だけに作成されました。」ルールブックより。

計２５のミッションが用意されており、チュートリアルも別途あります。練習モードと言うだけあり、容易にクリア出来ました。それでもクリアまで１時間弱掛かりましたが、メインミッションに入れば、こうは行かないでしょう。

↑チュートリアル最終段階、全ての目的トークン、ピンプウェポンクレートの箱を開け、６人のサバイバーは脱出口へ。直後にアボミナコップ出現！

↑近くにはウォーカーの大群が…主観ですが１ゾーンの大きさが過去作より広いような。

↑だが、ひと足お先に逃げ切りました。

(今までシナリオと言う表現をしていましたが、本作やゾンビサイド　フレンズ＆フォーズのルールブックにはMISSIONと書かれているので、正しい表現はミッションなのでしょうね)

他、中世版にもあったウルトラレッドモードやコンパニオンルール(ゲームに参加していないキャラがコンパニオンとなりプレイヤーがリーダーとなる)、ゾンビサイドの雰囲気を深めるアボミネーション祭り(高難易度)等初心者から熟練者まで幅広く楽しめます。

⬛徘徊するゾンビ達

↑ウォーカー　１０種類　全４０体。彷徨う生ける屍。大群になった時が最も恐ろしいが今回のウォーカーを舐めてはいけない。攻撃優先度が低くなっているのだから…

↑ランナー　４種類　全１６体　サバイバーの間合いに入ってき易い走るゾンビ。捕まれば大人サバイバーなら瀕死、子供サバイバーなら即死の凶悪さが脅威！

↑ファッティ　4種類　全１６体。ブヨブヨな通称デブゾンビ。２ダメージ与えられる武器を所持していないと傷１つ付けられない。初期武器なら、ファイヤーアックス、遠距離武器なら、最低でもショットガンが欲しい所

⬛アボミネーションについて。

本作にはなんとアボミネーションが4体も入っています。与えてくるダメージは1と中世版の３とは比較にならない位攻撃力は低いですが、各アボミネーションには特殊能力がありそれが恐ろしい。倒すにはダメージ３を与えられるアイテムが必要で、車で轢いても倒せず、そればかりか、そのゾーンのウォーカーやランナーを守る盾となってしまう。倒すにはモロトフ(火炎瓶)しかない。

↑患者０  全１体　感染した病院の患者が変異した姿。タフさ以外大した能力もなく初心者に最適。

↑アボミナコップ　全１体。極悪警官の成れの果て。特殊能力は最強の盾で遠距離攻撃がアボミナコップに入ってしまい、同じゾーンならウォーカーやランナーはおろかファッティにも攻撃が入らない。

↑アボミナワイルド　全１体。倒すには集中的な火力が必要で、通常はモロトフを投げると、そのゾーンの全てのゾンビを倒せるが、こいつのいるゾーンにモロトフを投げても、アボミナワイルドしか倒せない。

↑ホーボミネーション　全１体　４体の中で最も危険な変異種ゾンビ。こいつのゾーンにいるサバイバーは戦闘を一切封じられてしまう。逃げるにも追加のアクションポイントが必要になるので、４体以上のゾンビに囲まれていれば助かる見込みは極めて低い。

アボミネーション祭り…通常、アボミネーションは上記のどのタイプか出現すれば、新たなアボミネーションの出現はSTOPなのですが、この高難易度ルールを導入すると、アボミネーションが出現すると、新たなアボミネーションが次々と出現すると言うルールで熟練者向けです。楽しそうですが、超難しいでしょうね😅

⬛総括

時間、労力共掛かるので誰にでもお勧め出来る商品ではないと思いますが、ゾンビゲー好きなら検討してみるのも一興かと。後、そう簡単にクリア出来るゲームではありませんが、クリア出来るか否か関わらず満足感は味わえました。(本編ミッションはこれからです)

それでは、ゾンビアポカリプスへようこそ…

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２０２１年８月８日追記

ミッション１０  スモールタウン　簡単/30分

☆私達は隠れ家の周りのより広い同心円で周辺地域を探索しています。感染が始まってから数週間が経過し、ゾンビの数はピークに達しています。

目的…地域を略奪し任意の順で達成する。

・４つの目標トークンを入手する。

・４つのピンプウェポンクレートを入手する

・モロトフを入手する。

チュートリアルに続いてクリアしました！簡単LEはこれのみで他のミッションは普通、上級ばかりで困難な展開が予想されます。

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翌日(８月９日)、ミッション１　難易度　普通。☆物資を手に入れろ！をチャレンジ。

・各サバイバーが１個目標トークンを入手する。(アンバランスに入手しても敗北)

・食糧(最低３個入手)を入手する。

・サバイバー全員でこの地域から脱出する。

結果…サバイバー１名死亡で敗北。(食糧は入手出来たが、最後の目標トークンを入手前にして、サバイバージョシュが死亡で敗北)

１１月７日追記

上記の「物資を手に入れろ」を再再再々チャレンジ。

ランダムの結果、リリー(子供♀)、エル(大人♀)、オーディン(子供♂)、バニーG(子供♂)、ワンダナ(大人♀)、ネッド(大人♂)でチャレンジ。食糧３個、各目的トークン、武器を順調に入手していきましたが、ワンダナの危険レベルが黄色になり、アボミナワイルドやゾンビの大群に悩まされるように。しかし、モロトフを３個入手して、アボミナワイルドやゾンビの大群を一掃する事に成功し、皆、危険レベルをなるべく一定にして黄色固定で進む。だが、３個目のモロトフを別の大群で使用した結果、リリーの危険レベルがオレンジに！？最後の目的トークンを奪取して皆で脱出でクリアでしたが、オーディン分の目的トークンを取りに未探索の部屋のドアを不用意に開けると、ウォーカー１０体が出現し、運悪くゾンビラッシュカード！ゾンビの移動or攻撃フェイズでオーディンはなすすべなく、ゾンビの餌食に!　敗北。次回は、クリア出来たら、追記します。