ダイスセトラーズしのじゅんぴょんさんのレビュー

各プレイヤーが未開拓の土地支配権を奪い合うダイスドリブンシステム辺境開発ゲー厶。

以前から気になっていたゲームでしたが、入手してプレイ出来ましたので、簡単にレビューしたいと思います。

プレイヤーは新たな土地を探検し、そこに入植してテントor家を建てて支配権を高めたり、特殊技術を研究して他プレイヤーより優位な状況を作り出したり、収穫で得たリソース(黄金、鉄、木材、食料)を交易アクションで勝利点を得たり、色とりどりのダイスを集めたりして勝利を目指して行きます。これらは全て勝利点に結びついて行くので、「今回はどの方向性で行くのか？」を常に考えさせられ、方向性も多岐に渡る印象。

↑特殊能力カード。様々なカードがあり、必要な研究の出目の個数とリソースを支払えば半永続的にその能力の恩恵を受ける事が出来ます。

上記のアクションは、自分の意思で決定出来ず、布袋から現在の割り当て数のダイスを引きロールしてから、可能なアクションが決定するので、運と戦略が合わせ混ざって中々悩ましいですね。

↑地形によって、得られるダイスも様々。この他にも基本の白ダイスがあります。初期では白ダイス３個、森林ダイス１個、平原ダイス１個を布袋に入れてゲームスタート。各ダイスも得られる効果が決まっているので、行いたいアクション可能なダイスを所持していなければ、アクションを行えません。早めにダイスを入手したい所。

と言っても、一発で決定する必要も無く、再ロール出来る状況(ダイスフェイズ変更は２回迄)なら、可能アクション変更の救済処置も備えられています。

そして、プレイヤー同士バチバチのエリアマジョリティ争い。襲撃で他プレイヤーを土地から追い出したりして支配権を高めて行くのは、群雄割拠の戦国時代の模様。モジュラータイルから条件が合致すれば、タイル効果も得られます。

リソースを増やす生産や交易で勝利点と交換するリソースが規定数なら勝利点upするセットコレクション、勝利には欠かせない６種類のダイス(平原、森林、山岳、丘陵、砂漠、基本)を育てて行くバックビルディングと、戦略ボードゲー厶にあるメカニクスが多彩なゲームを遊ぶのは初めてだったので、戸惑いましたが、インスト含めて、慣れの問題だと思うので、しばらくプレイ続けていこうかと思っています。「体で覚えろ！」ってやつです（笑）

⬛布袋

特殊技術カードの量やモジュラータイルのランダム性も相まって、リプレイ性の高いゲームだと思いますが、苦言を呈すとダイスを入れる布袋の小ささ。大人の手では全ての手を入れるのは小さ過ぎで、キッズならギリかなと言うレベルです。人差し指と中指で、弄ってダイスを取れる感覚なので、狙って小さくしているのか不明ですが、もっと布袋の間口を大きくして欲しいです。「ネメシス」の布袋も小さいけど…　感覚的には「ネメシス」の方が大きい様な感じはします。「ホリファイド」位の布袋なら余裕なんですけどね。

⬛総括

ソロプレイも可能で、スコアアタックでは無くボットと呼ばれるオートマとも戦えるのも嬉しいですね。通常LEも入れて４段階のLE調節が可能なのもポイントが高い。

２人プレイならモジュラータイルの数が激減し、MAXの4人プレイなら全てのタイルを使用するので、適度にマジョリティ争いが楽しめます。

4X(探検、拡張、開発、殲滅)が詰まった戦略性に様々なダイスをロールして、運も引き寄せ無ければ勝利はない、悩ましくも沢山のダイスをロールするのが楽しいゲームです。