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  • 2人用
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 1999年~

ロストシティマクベス大佐@Digブログさんのレビュー

492名
9名
0
約4年前

どの会社もリリースを拒否したという逸話アリ!クニツィアのレジェンド級カードゲーム!


【ざっくり解説】

 クニツィアの2人用カードゲームの名作で、中毒性があまりに高くハマる人はとことんハマることで有名な作品です。やることは数字カードを小さい順番に出していくだけ、なのに凄く悩ましくて楽しいゲームです。

 5つの色のカードを手札から出していくゲームですが、基本は小さいカードから出していきます。得点は高い数字の方が高いのですが、各色のカードは低い数字からしか順番に出せません。できるだけ小さな数字から刻んで出していかないと点が伸びないので、低い数字のカードも価値は高いのです。

 こうしてお互いの得点を競うゲームです。シンプルなカードゲームなのに面白く、様々な派生作品がリリースされていることでも有名な作品です。


【長所】

 とにかくサクサク遊べること。基本が超シンプルなのでルールの理解の時間はほとんどかからず、そして手軽に遊べます。プレイ時間だけでいえば15分~20分ぐらいで終わるのは魅力的です。そして中毒性も高いので、繰り返し遊びやすいゲームといえます。

 悩みどころもわかりやすく、2人用ゲームといえばまずこれと言うぐらい有名な作品といえます。先ほども触れましたが派生作品の多さがこの作品の凄さを物語っていると思います。


【短所】

 プレイ時間はとても短いのですが得点計算が結構手間です。繰り返し遊びたくなる、中毒性の高さを持っているのにこれだけは非常に残念な要素です。これだけは何度やっても億劫になります。リプレイさせたいのか、そうでないのか微妙にさせている要素だと思います。

 あとはクニツィアにしては相互作用はあまりないように思います。捨て札を拾えるゲーム性の都合、そこで絡み合いがありはします。しかし、近年発売されたマイスターの『コンプレット』ぐらい実質的な相互作用として機能しているか怪しいです。短時間のゲームなので気にしない方が良いかもですね。


【様々な派生作品】

 まずボードゲーム版の『ロストシティ:ボードゲーム』があります。さらに同じシステムをカードを数字の高い方からでも順番にプレイできるようになった『ケルト』シリーズも派生作品とすると、本作の派生作品はメチャクチャ多いです。最近では『ロストシティ:ライバルズ』という、競りと融合した作品も登場しました。


【個人的な評価】

 短時間で遊べてサクサクプレイできます。高い中毒性を誇り、思わず「もう1回!」とプレイしたくなるゲームデザインと言えます。ただ、そこと相反するかのように得点計算の面倒くささが足かせになっています。なので、非常に評価の難しい作品だと僕は思います。

 得点計算の手間を乗り越えて遊べるのであれば、良い作品と言えますし、そうでなければよくない作品という人もいるでしょう。非常に賛否の分かれるタイトルだと思います。


 推定プレイ回数は5回ほど。お手軽で楽しいのは間違いないのですが、点数計算の面倒くささはどうにかならないものかと思います。ここさえ克服できれば、本当に素晴らしいタイトルだと思います。アナログよりもデジタルで遊びたい作品かもしれませんね。

 似たようなシステムを採用していて、数字の高い順番からもプレイできる『ケルト』の方があります。得点計算も『ケルト』の方がスッキリしています。なので僕は『ケルト』の方が好みです。


【余談:誰も必要としないゲームだった本作】

 けがわさんの記事のクニツィアへのインタビューで判明した話なのですが、この作品はどの出版社に持ち込んでも商品化を反対されたそうです。そこでクニツィアはコスモス社に「これは良いゲームなので、あなたはこのゲームを出版しなければならない」と強く主張して発売にこぎつけたそうです。

 クニツィアのゲームデザイナーとしての自分の作品に対する誇りや自信が垣間見れるエピソードと言えます。そして本作は歴史的ヒット作品となりました。素晴らしい話なので是非シェアしたいと思うエピソードです。

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むっちりグミミ
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yokoyamaryuma
マクベス大佐@Digブログ
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