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  • 2人~4人
  • 2008年~

イリウムマクベス大佐@Digブログさんのレビュー

157名
2名
0
1年以上前

発掘はロマン!考古学者を派遣し合い、お宝をゲットしよう! 


【ざっくり解説】

 クニツィアのエリアマジョリティーゲーム(多数派争い)ゲームです。プレイヤーはお宝をゲットするために、石の道に考古学者を発掘現場に送りその数を競います。

 石の道が考古学者かキューブで埋まればお宝の発掘が発生。1位・2位がお宝をゲットできます。2位もある程度の数を置かないと1位に独占されてしまうので要注意です。


 ゲーム終了時にはお宝5種類のうち、自分のパトロンに依頼された種類の宝で最も価値あるものを1つ差し出します。残ったお宝で各種類の個数の1位とセット数が得点になります。


【長所】

 2位もある程度頑張らないといけないこと。ちょい置きで2位みたいな、エリアマジョリティーの効率の良いプレイングを咎めに来ていて、野心的なデザインといえます。

 同じ個所を後から発掘した方が価値が高いゲーム性。考古学者を突っ込みまくってもさっさと発掘してしまったら意味がありません。発掘のタイミングが非常に重要になります。


【短所】

 全くダイナミックな要素のないゲーム性。総じて展開が地味でハプニングの類はほぼありません。面白さの要素がプレイヤー同士の駆け引きが中心といえます。

 手番数が均等でないこと。終了条件を満たすとそこでゲームが終わらせられる(終わる)仕様です。現代的ではないなと思うし、プレイ時間やゲーム性を加味すると軽視できる短所とは言い難いです。


【ベストプレイ人数】

 3人です。4人も良いですが、ゲームの流れを読むのが難しくなります。あと終了タイミングの兼ね合いの手番損失のリスクが大きくなります。なので3人がベストでしょう。

 2人は賛否が分かれます。ガチゲーになるので、そこが楽しめる人は楽しいです。気軽に遊びたい人には不向きな人数といえます。個人的には2~3人用ゲームかなと思います。


【個人的な感想】

 クニツィアのエリアマジョリティー(多数争い)ゲームです。「エリアマジョリティーの短所の1つプレイヤー同士でゲームバランスを取ってね」といったところが緩和されています。

 他にも独占を露骨に狙うとほぼ全マス自分で埋めるハメになりやすく、そうなると手番効率が良いとは言い難いです。バランスが絶妙で良いゲームだと思います。

 その反面、配置できるコマ数がいくらかランダムだったり、終了タイミングの問題があったりと手放しに誉めることも難しいです。ややプレイする人を選ぶゲームなのは間違いありません。


 プレイ回数は2回。後から石の道を埋めたほうが報酬が良いゲーム性と、考古学者のランダムで思ったよりコントロールが利きません。ガチゲーではなく個人的にはほどよくマイルドになっている印象です。

 クニツィアのゲームは脚色は最低限で中身(システムの面白さ)で勝負という色合いが強いですが、本作もその例に漏れません。駆け引き中心の渋いゲームです。

 個人的にはプレイ感は非常によく、2人(テストプレイ)でも面白いなと思いました。少し思うのが最小のカテゴリが得点というのがプレイの自由度を制限しすぎかなと思いますが、まあ良いゲーム。佳作です。


【一言でまとめると】

 ちょい置きで2位狙いができないエリアマジョリティーゲーム。面白いが、最小のカテゴリが得点というのがプレイの制限上やや大きすぎる感があります。とはいえ、間違いなく良いゲーム。佳作。

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