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  • 2人~5人
  • 20分前後
  • 10歳~
  • 2019年~

翡翠の商人Bluebearさんのレビュー

46名
1名
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約7時間前

『ナショナル・エコノミー』で有名なゲーム工房スパ帝国がリリースした競りゲーム。

コンポーネントはカードのみですが、さすがにこのメーカーらしく、かなりひねりの効いた競りシステムで運用されております。

何となく存在が地味で、あまり話題になったのを耳にしておりませんが、なかなか悩ましい傑作ゲームでした!

◾️カードだけのシンプル構造

コンポーネントは全てカードのみで、コマもボードもサイコロもありません。

カード内容も、価値を表す数字が異なる5種類のみ。

これを各自が場から取り、ひたすら手元に集めていくだけ、という今どき珍しいくらいの直球シンプルな内容ですね。

相手からカードを奪う等の攻撃要素すら一切ありません。(個人的には大好物なのですが…笑)

なんだ、単純なゲームやん、と思ったアナタは甘かった!

このカードの取り方がかなり捻ったタイプの競りだったのです!

◾️他に例を見ないタイプの競り

場には8枚のカードが公開され、各自がこれを好きなように獲得していく…のですが、これが悩ましく思うようにいきません。

その場のカードの内容を見て、先頭プレイヤーから『何枚欲しいか』を順に宣言するのです。

もちろん『8枚全部俺がイタダキだ!』なんて宣言してもOK!

ただし、次のプレイヤー以降も順に同じように枚数宣言をするのですがここからがミソ!

《すでに前のプレイヤーから宣言された枚数より少ない数》か《パス》しか宣言できません。

そして《最も少ない数を宣言した人》が競りに勝ち、優先的にその数だけ好きなカードを持っていくのです。

カードの獲得は1人1ラウンドに1回限りなので、カードを獲得したプレイヤーは一時的に抜けて、次の競りを行います。

つまり、《より少ない数を宣言する》ことを競います。

…ってー事は、早めに小さい数を宣言しないと先に欲しいカードが獲得できず、かと言って小さく宣言しすぎると得られるカード枚数が少なくなり、結果的に他のプレイヤーに多くの枚数をむざむざ渡してしまいます。

そして競り残ったプレイヤーがもし最後の1人なら、場に残ったカードは全部丸ごともらえる、というわけですね。

また《1.5》とか《2.5》という刻みかたも可能で、例えば《2.5》だったら《2枚もらって、代わりに手札から別の1枚を場に戻す》という変則的なやり方もできます。けっこう選択肢は多いです。

ちょっと今までの競りゲームとはまた一味違う感覚の勝負ですね。

慣れるまでちょっともたつくけど、頭が馴染んだ後はけっこうサクサク行きます。

◾️得点タイプは全て異なる

カードの種類は5つしかなく、それぞれ点数が書いてあるので、基本的にはそれをひたすら集めればいい。うん、とっても分かりやすい。

ところがこれ、全部得点のしかたが違うのです。デザイナーによれば、意図的にカードゲームの異なる得点方法をあえて広く取り入れたらしいです。

《金》…1番分かりやすい。カードのポイントがそのまま得点。確実。

《贋金》…ゲームでは珍しい存在。基本的には《金》と同じ。ただし、ポイントが《金》を上回ると全部無効になってしまうという扱いの難しい存在。集めすぎに注意。

《翡翠》…本ゲームの主役。枚数を多数集めると急激に得点が高額になる。できる限り多いほうが有利。

《香辛料》…他のプレイヤーより多く持ってるときだけ得点。他人の枚数を気にする必要がある。

《書物》…A〜Eの5種類があり、セットを揃えるほど得点。

ね、難しいでしょ?

基本的に誰が何を何枚取ったかは全て見えているので、それを見比べて戦略を考える必要があるのです。けっこう考えます。

「じゃあ…2!」

「おお、いきなり渋いね」

「だって大きい数を言うと、次の人も多めに言えるって事よね。それ悔しいじゃない」

「そりゃそうだな。じゃあ1.5!」

「う〜、1しかないじゃん。でもいいや1で」

「じゃあ決定ね〜」

「へへ良かった、この《翡翠》をもらってくぜ♪」

「あー、5枚目か!けっこうヤバいな」

「でも危なかったわよ!《翡翠》2枚持っていかれるところだったから」

「う〜、よしとするか…苦笑」

「うおー、じゃあ続いて次の競りいくでー!」

「よし来い!」

「え〜《贋金》多じゃない。厳しい〜!」

…とこんな感じ。


サイズはコンパクトで持ち運びも楽。

1ゲームあたり、説明しながらの初回でも40分くらい。慣れれば5人でも30分かかりません。複数回勝負も余裕でいけます。

しっかり考える要素があるので重いゲームの前の景気付けに最適です。おススメです!

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おとん
Bluebear
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