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  • 2人~4人
  • 60分~120分
  • 13歳~
  • 2018年~

アローンBluebearさんのレビュー

97名
3名
2
約1ヶ月前

2019年にイタリアのHorrible Guild社からリリースされた大型サイズのSFボードゲーム。

一言で言うなら映画『エイリアン』のように、遭難した宇宙船の中にたった1人で取り残された主人公が、迫り来る謎の宇宙生物と戦いながら生き残るためのミッションクリアを目指す、というまさにSFドラマっぽい展開を再現したボードゲームです。

こういうSFドラマが大好物なのでしばらく前に購入しましたが、難易度がかなり高めなので、プレイするタイミングを掴めずにおりましたが、このたびついにプレイ!

なかなか面白くて、別のグループ別メンバーでもプレイするほどお気に入りとなりました!

◾️何人でプレイしても、人間プレイヤーは常にひとり!

タイトルが《アローン》である事からも分かる通り、《たった1人》で遭難した宇宙船に取り残された《人間の主人公》の恐怖と孤独な戦いをリアルに描きます。まるでどこかの有名映画みたいですよね。

他の1〜3人のプレイヤーたちは《謎の宇宙生物》となり、主人公に罠を張り、全力で倒しにかかるのです。

つまり《人間》と《エイリアン》の《対戦形式ゲーム》ですが、《エイリアン》どうしは《協力ゲーム》になる、という非常に変則的なスタイルのゲームでした。

《エイリアン》側は、《主人公》が何を目的にどう動くかを予測して相談しながらじわじわ追い詰めていく面白さが、また《主人公》側は《エイリアン》たちがどこでどんな罠を張り、どこで攻撃を仕掛けて来るか、計画を読み、その裏をかくように立ち回らねばなりません。

このお互いの《読み合い》がとってもスリリングで面白かった!

◾️宇宙船内は真っ暗だった!

面白いと思ったのは、《人間》が移動する船内の状況は基本的に《エイリアン》側がこっそり配置・運営しており(インチキなしで!)、やってる事はイメージとしてはダンジョンTRPGのゲームマスターに近い。

宇宙船内は電源が死んでおり、基本真っ暗!

だから廊下や部屋のタイルは、自分のいる場所しか分からない。

見える範囲だけタイルとフィギュアを置いて状況を《見せる》わけですね。(言葉で説明されるより直感的に分かりやすい)

恐る恐る進むと次の廊下や部屋が新たに置かれて、だんだんそれがわかっていくという仕掛け。

これ結構スリリングで怖いかんじ。

アイテムで明かりをつけたり、電源を修理したりすると一部だけ明かりが付いたりする。(ちゃんとタイルが両面になっていて、ひっくり返すと明るい側になるんですよ!)

そうやってだんだん全体構造がわかってくるのですが、意地悪なことにある程度たつとタイルは取り去られてしまい、記憶力の勝負になります。(笑)

《人間》側は、自分の専用ボードにマーカーを置いて、なんとなく今までの構造がどうだったか記録する事ができるのですが、あくまでマーカーを置くだけ。具体的なメモなどは禁止です。(ポンコツ頭には厳しい、笑)

◾️何と!楽しい《正気度》ルールがありました!

《エイリアン》側は、こっそりエイリアン(奇怪なクリーチャー)を配置して、こっそり動かしてきます。

そしてある瞬間、暗闇から《人間(主人公)》に襲いかかるわけですね。

《人間》側はこれがけっこう怖い。

《エイリアン》側はこれがけっこう楽しい。

そして何よりこの《恐怖感》を表すために存在するルールが《精神力ポイント》つまりは《正気度》の概念があるのです!(これだけでわかる人にはわかる、笑)

奇怪なクリーチャーに遭遇してしまったら、攻撃を受けなくても精神ダメージを喰らってしまうわけです。こいつはつらい。

このクリーチャーにも成長段階の各タイプがあって、耐久力や攻撃力、失う精神力などが異なっているので、その違いで攻め口が変わるのも面白いです。

ただし気をつけなければならないのは、このエイリアンは《明かり》に弱い!という事です。明るいところだと一気に弱体化するので、そこも戦略として頭を使うところです。うん、面白い♪

◾️展開バリエーションは多数

このゲームはシナリオ制ではなく、3種類の様々なミッションからランダムに3枚を選んで進めるスタイルです。そのため、同じ展開になる事はほとんどありませんのでご安心下さい。リプレイ性は非常に高いです。

ちなみに↓こんなネタも混じってます。わかる人だけニヤニヤしよう!

ちなみにキャンペーン用の連続シナリオブックも付属しているお得な内容です。(まだ使ったことないけどね)

人間側の主人公にもタイプが4種類あって、能力が少しずつ違う。プレイヤーのスタイルに合わせて選べるのは大変よろしい。(どれもなかなか使いやすい)

途中で拾えるアイテムも多種多様。ランダムにカードを引くのでなぜか武器ばっかり出てきて困った!なんて事もありましたねー。

さらに、《エイリアン》は、タイプの違うカードデッキが4つあり、《攻撃が多い》《展開速度が早い》《より恐怖を与えやすい》《トラップを仕掛けやすい》となっていて、エイリアンプレイヤーはそのうち2つのデッキしか使いません。

エイリアンプレイヤーが2人なら、それぞれが専用のカードデッキだけを持ち、それを使ってゲームを進行させます。(お互いの手札を見せ合ってはいけないのです!)

エイリアンプレイヤーが3人(全部で4人)だと、3人目は両方のデッキを使える事になってますが、それだったらエイリアンプレイヤー2人の3人プレイがしっくりきていい感じなので、今のところ参加者を制限して3人プレイばっかりやってます。(3人目が3つ目のデッキを使っても別に問題ないような気もするんですけどねえ…)

ちなみに私は《スピード重視派》です。

◾️読み合いは非常に熱い!

おっさんグループ3人とか、若手女子2名を呼んでとか、何回かプレイしましたが、けっこうエイリアン側は難しかった!(私は待ち受けるエイリアン側が好き)

私がポンコツなのか、ベテランの《主人公》がうまいのか、人間サイドの勝率が今のところ圧倒です。

声に出して具体的な相談をすると、それを全部『人間プレイヤーはヒントとして聞いていて良い』、というルールがすごく効いてる。だからそれらをヒントに人間側は行動を考えていくわけです。

特に女性プレイヤーは《人間》やらせたらすごく強かった!

「う〜ん、たぶん◯◯さんのことだから今こっち側ですよね」

「たぶんこれならクリーチャーはこっちに居ますよね〜」

「その部屋があるのは絶対に別の階の反対側ですよねぇ♪」

と、なぜか片っ端から私の計画が読まれている!!

「(ギクギクッ!)あ…あはは、まあそうかもねー(汗)」

「ほーら、やっぱり❤︎」

君はニュータイプか!ってくらいバレまくるのはなぜだっ!(笑)(いや、私らの作戦が見え見えなだけか?)

なので、ぜひぜひ仲の良い友人とやってみて下さい。(知らん人だと打つ手の傾向が分からんから読みにくい)

《あいつだったらこう来るに違いないっ!》という読み合いがかなり熱いゲームを盛り上げてくれますよ!

◾️タイミングを逃した佳作

今作は2019年の作品ですが、、同じように宇宙船内で凶悪なエイリアンに襲われるという『NEMESIS』という作品が2018年にリリースされ高評価を得ており、ちょうどそれに隠れた存在となってしまったため、あまり注目を集めず、またテーマだけでなくエイリアンフィギュアの存在など、印象の重複する部分が多かったため余計に話題に乗り遅れた感があります。(『NEMESIS』は入手難で手に入らず、細かい比較ができません。ごめんなさい。)

少なくともこちらは映画だったら宇宙SFホラーもので、ややバトルアクションシーンは控えめで、全体的に地味な印象を受けてしまいます。

しかしホラーゆえの孤独でスリリングな展開と、互いの手の内の読み合いが主眼のプレイスタイルは、これはこれでなかなかイケます。ぜひ機会があれば両方をプレイして中身を比較してみて下さいまし♪

追記

このゲーム、かなりのテーブル面積を使います。プレイの際にはご注意下さい。

この投稿に3名がナイス!しました
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しのじゅんぴょん
Sato39
びーている / btail
たまご
Bluebear
Bluebear
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#1
30日前
お久しぶりです!

お元気そうで何よりです。

「NEMESIS」は知ってましたけど、こんな類似ゲームがあったんですね!


皇帝
しのじゅんぴょん
しのじゅんぴょん
#2
30日前

#1 しのじゅんぴょんさん

コメントありがとうございます。

どうしても『NEMESIS』の劣化バージョン、下位互換、パクリ作品、といったイメージで見られているこの作品が不遇で…。作品としてはまた別の切り口でとても面白いので、しばらく個人的に推し続けていこうかな、と思っております。


たまご
Bluebear
Bluebear
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