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  • 1人~4人
  • 60分~120分
  • 12歳~
  • 2018年~

ディスカバー:未知なる大地へBluebearさんのレビュー

440名
11名
0
2年以上前

謎の地に放り出された生存者たちが、生き残るために土地を探検し、襲い来る敵と戦い、生き延びるために水や食料を確保し、隠された勝利条件を満たすために厳しいサバイバルをする…というのがテーマの作品。
個人的には非常に好みのテーマ。

購入したBOXごとに異なるコンポーネントがセットされており、購入者みんなが異なる組み合わせでゲームをすることになる…という賛否両論の非常に実験的な作品です。
トレーディングカードゲームなどでは箱ごとにパッケージ内容の組み合わせが異なる、というのは良くありますが、BOXのボードゲームでは他に聞いたことはありません。

なので、買って開けるまで、中身がどうなっているのかが全然分からないので、「楽しみ」というより「ちょっと不安」を感じながら購入に踏み切りました。(4人までしか参加できないのが不満ですが)

■予想とちょっと違ったテーマ性

パッケージのイメージや、導入のうたい文句を見ている限りでは、『現代の世界で未開の土地を旅する冒険家が、様々な困難を乗り越えて、生きて目的地への到着を果たす…』という話だと思っていました。

ところが実際に開けてシナリオカードを見てみると、『謎の組織に拉致された一般人たちがデスゲームを強制されて、生存のために目的をクリアしなければならない…』という話でした。

上記のようにパッケージごとに内容が異なるようなので、もしかしたら私が予想していたシナリオもあるのかもしれませんが、他のパッケージ内容に関する情報がほぼないのでわかりません。

まあ、それならそれで、そういう設定のゲームだと納得さえすれば別に問題はないので、グループのメンバーたちにはあらかじめそのように説明しておきました。

■封入内容

調べてみると、1セットに含まれるのは
設定の地形→《島》《砂漠》《荒野》など6種類から2種類だけ
キャラクターカード→能力の異なるもの36種類から12種類だけ

シナリオ→20種類から5種類だけ

他にも、具体的な種類は明記されていませんが、アイテムカードや敵カードもセットによって組み合わせが異なるようです。(ルールブックにも例として載っていた『弓矢』が欲しかったのですが、私が購入したセットには含まれていませんでした。)

例によって数学好きな私が組み合わせの計算を試みると…(もちろん重複を除外してC計算なので…)

地形→6C2→15通り
キャラクター→36C12→17,330,922,200通り
シナリオ→20C5→15,504通り

これだけですでに

15×17,330,922,200×15,504=4,030,479,266,832,000通り

ここに先ほど挙げた「アイテム」「敵」などのバリエーションが加わるので、実際にはこの数十倍になるはずです。
もはや…笑うしかない数字ですね。(4000兆を越えるって…)

確かにこれはまぎれもなく《世界に1つだけのゲーム》ですね。(生産数がそんなにあるわけないので)

看板に偽りはありませんでした(笑)
(ただし、キャラクターカードが1枚だけ違うからって言って、違うセットだと言い張られても…ねえ)

■ゲームの展開

地形MAPは、それぞれ17枚のタイルを組み合わせて使用するため、毎回地形の広がり具合はある程度異なる展開になります。

最初のスタート地点のタイルだけ表にして、残りは伏せた状態でスタートし、調査するにしたがって1枚ずつ地形が明らかになってくる仕掛けです。

表にしていくと、そこに水場があったり、野生動物や恐ろしいモンスターがいたり、何かの遺跡があったり、というわけです。

キャラクターは、《持久力》というアクションポイントのようなものを持っており、これを毎手番好きなだけ消費して様々な行動を取ることができます。(水や資源の収集、移動、アイテムの加工、イベントマスの調査、食料の調理など)

夜フェイズに寝ると6~8ポイント回復する仕掛けです。(もっとも夜は焚火のそばにいないと野生動物に襲われたり、安眠できなかったり、良くないことも起きます。)

水場の水には「きれいな水」と、飲むと一定確率で病気になる「汚い水」の区別があったり、
生肉は火を起こして調理しないと食料として利用できなかったり、
道具は材料を集めて加工しないと使えなかったり、
けっこうリアルなルール。

個人ダイヤルには3つのゲージがあって、《脱水》《飢餓》《病気》《負傷》のダメージをそれら3つまで負うことはできますが、4つ目を受けてしまうと《死亡》して脱落してしまいます。(復活の手段はないので注意です。)

けっこう細かいルールが多いので、事前のルール説明はしっかり時間を取ったほうがいいです。(私はルールサマリーを自作しました。)

我々の最初のプレイでは、シナリオ的に最終目標が分からない設定なので、なんとなくみんなで食料を探し、水を求めて探検し、動物を倒しては焚火に戻り、余裕ができたら少しづつ周囲を探索し…という無人島ライフをエンジョイしていました。
ところが数日後から夜イベントカードの色が変わり、厳しいイベントが連続!

こりゃあ気合を入れてちゃんと探索を実行し、本気で脱出手段を解明しないと無理だわ!ってことに気づき、全員頑張ったもののあえなく全滅エンドでした。

目ぼしいところは捜索したし、どうやってクリアすればいいのか首をかしげる状況。

気を取り直して再プレイしたところ、ちゃんとクリアできました。(謎を解く情報がうまく仕掛けられていることに感心しました。ネタバレになりそうなので詳細は書けませんが…。)

謎解きが全てではないので、同じシナリオを2回出来ないわけではありませんが、オドロキはないですよねえ~。

■セッティングと片付けはめんどくさい

1セットには、異なる2つの地形用に、それぞれ専用のコマがたくさんあったり、それによって使用するカードが違っていたり(カード№〇~№◎などと書いてあるのでそれに従ってカードを抜きだす必要がある)、シナリオによって準備するものが違ったり、セッティングはけっこうめんどくさい。

同様の理由で片付けもめんどくさい。(きちんとカード№順に並べ直す必要があるわけです。)

それよりも微妙だったのが、セットによって封入されているカードの種類が異なるため、かなりカード№の数字が抜けているのです!

これ、もし欠品があってもチェックのしようがありません。

もう信用する以外ない、という様式も…どうなんだろうなあと一抹の不安です。

■実は個人的には好き

参考までに世界最大のアナログゲームサイトBord Game Geekを調べてみると、何と5580位…。
残念ながらあまり人気作品にはなれなかったようですね。

やはりランダムなキャラクターやイベントやシナリオが成立するようにゲームをデザインすると、やはりバランスの調整が難しいらしく、あまり尖った内容を盛り込めないのでしょう。
また複数のシナリオが含まれるので、完成度が高い優秀なシナリオもあれば、数合わせで作ったような間に合わせのシナリオもあるのではないか…、と思ってしまいます。

このどれに自分が当たるかが全く分からない状態で、決して安くないこのゲームにお金を払うのは、…それ自体がすでに『冒険』ですよね~。

特にシナリオ5(シナリオ1~4までがバラバラな設定で、シナリオ5だけおおまかな展開が共通です。)は、4人のキャラクターたちが『最後の1人になるまで互いに殺し合いをする』というものです。(もちろん地形やキャラクターが全然違えば、違う展開になるし、必ずしも直接倒さなくても過酷な土地ばかりなので、見殺しにすればいいわけです。)

決して嫌いなテーマではないのですが、もちろん殺されてしまえば脱落してヒマになるわけで、まあ今のところ出番はないかな~、という印象です。(必然的にこのシナリオだけは1人プレイが不可能です。)

でもゲーム全般については、個人的には『好き』です。(あくまで個人の好みですからね)

TRPGのように、自分のキャラクターが生き残りを賭けて水や食料を探索し、迫りくるモンスターにおびえ、時にはこれと対決し、謎の遺跡を調査し、時には仲間と協力して脱出方法を探り、シナリオのクリアを目指す。

うん、やっぱりこういう設定のゲームは面白いですよ。(もちろんこれはどんなゲームにも言える事ですが、一緒に遊ぶメンツにもよるでしょうし、こういう物語が好きかどうかにもよるでしょう。)
少なくとも我々のグループでは男女含めて高評価でした。

ちょっとだけ他のBOXにも手を出してみたい誘惑にかられますが…迷っています。
丸かぶりしたら悲惨ですからねー。

でもちょっと他のシナリオと地形も見てみたい誘惑が…(笑)。

■追記

もう一つの地形の「荒野」MAPで、別メンバーとシナリオ3をやってみた。

地形と出現するイベントが全然違うと、また新たな気分でプレイできるので、やっぱり楽しいですね。

結局また途中でクリア目的を失念し、水集めと食料集めに奔走していました。
おかげでクリア目標が全然進まず、なんだかんだでプレイ時間も4時間越え!!。
でも楽しい?サバイバル生活だったので、それほどメンバーに不満はなく、みんなまた別のシナリオやってみたいという感想でした。
どうしてもシナリオ目標よりも、差し当たって生き延びるための「水」「食料」の確保が重点行動になってしまうのは致し方ないです。
そのためどうしても各地のイベントマスの探索が後回しになるので、必然的にプレイ時間が延びることになります。

それにしても、このクリア条件、厳しいですよ!
2人はギリギリクリア。
2人はダメージが限界に達し死亡しました。(先に誰かが脱出に成功してしまうと、援護要員がいなくなってしまうことに後から気づきました。)

■さらに追記

メンバーの熱心なリクエストに負け、中古の本体をもう1セット購入することになりました。
へたに重複したらもったいないなあ…、と不安と期待でOPEN!

何と地形は2つとも全く別!
加工できるアイテムも別!
キャラクターは半数が別キャラクター!
シナリオは全部違う!

大変満足です!!!
これでまたメンバーと過酷なサバイバル生活ができます。

…と、ここで一つ重要な報告を!

上記のレビューでは、シナリオが「デスゲーム」だと書きましたが、すみません、
別のシナリオだと全然違う設定でした!!!
全部がデスゲームなわけではないことが確認でき、安心しました。
報告まで。


警告!2箱目を買うなら注意して!

基本的に中身のカード類を混ぜてはいけません!
カード類にはいろいろと番号がたくさん振ってあり、セットによって全部の数字が揃っているわけではありません。
それだけ見れば、当然他のセットが加わっても異なる番号になるので影響ない…と思うじゃないですか。

ところがこれ、ダメなんですよ。(せめてデザイン時にここだけ何とかして欲しかった!このデザイナー&メーカーは複数購入をさせたいのかさせたくないのか、趣旨がわかりません。)

地形が違って、イベント内容が全然違うのに、カード番号の№●●~〇〇という記載が同じなんですよ。
従って、混ぜてしまうと、『灼熱の砂漠で、凍傷にかかったり』『水のない荒野でボートを発見したり』という珍妙なイベントが発生することになります。

私はてっきり大丈夫だと思って混ぜてしまい、ものすごく苦労して仕分け直す羽目に陥りました。(すごい苦行だったので気を付けて下さい。)

ちなみに、「キャラクターカード」「アイテムカード」は混ぜても大丈夫です。
「夜イベントカード」は全く同じなので、混ぜる意味がありません。

くれぐれもお気をつけ下さい。

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ディスカバー:未知なる大地へ
ディスカバー:未知なる大地への通販
サバイバルと謎解き組み合わせたアドベンチャーボードゲーム!目を覚ますと見知らぬ大地に立っていた。
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