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  • 2人~4人
  • 20分~60分
  • 12歳~
  • 2019年~

レス・アルカナじむやさんのレビュー

847名
9名
0
11ヶ月前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

バトル要素ありそうな見た目ですが、 僅か8枚のデッキを回して5種のリソースを獲得して得点化して10点積んだら勝ち。そんなカード効果によるエンジンビルドなゲーム。この佇まいでプレイヤー間も含めてバトル要素はありません。意外。

ちょっと古いゲームになりますがご紹介です。


ゲームについて

前述のとおり色々駆使して10点取れば勝ちというゲームです。(拡張入れると13点が必要になります)


セットアップ

場には力のある場所がランダムで5枚、モニュメントが表向きで2枚+山札、アイテム8種が並びます。
プレイヤーはメイジ(固有能力あり)1枚とデッキとしてアーティファクトカード8枚(ランダムでもいいし初回用カードがあったりする)を得て、そこから手札に3枚、残りを山札にします。
場に並んだアイテムから1つを選びます。
最初は5種のリソース(赤・青・緑・黒の元素4種と黄色:黄金)を1つずつ持っています。

【手前が1人分と思ってください】



点の取り方

①「力のある場所」の獲得:枚数が1ゲーム5枚で最初からオープン。必要コストは重いですが点数以外にも様々な良い効果があります。

②モニュメントの獲得:リソース「黄金」4つで獲得可能。最初は2枚のみオープン。

③プレイしたカードや場に資源を置く:前述の「力ある場所」の「聖なる林」のように、対象リソースを置くことで得点になるものがあります。

この3種類。それぞれ元素や黄金を支払って獲得したり、場に出したカード効果でリソースを置いたりします。


ラウンドの流れ(ざっくり)

1)エッセンス収集(リソース収入)

メイジ+場のカード等からリソースを得ます。

【手のアイコン付きのもの適用。左:平穏/活力はどちらか1つ、右のデュエリストは赤1つ獲得】

2)プレイヤーのアクション ※交互に1アクションずつ実行

①アーティファクト(手札)を1枚置く
②モニュメントや力ある場所を1枚得る
③カード1枚捨て札にして黄金1個か他の4種のうち好きな組み合わせ(同種でも可)を2個得る
④パワーを1つ使う
⑤やれることがなくなったらパス:最初ならスタPトークンを得る。アイテムを返して別の新しいアイテム獲得&手札補充(1枚のみ)


3)勝利判定

誰かがこの時点で10点以上得ていたらその人が勝利(複数いるなら最多得点、同点なら所持リソースが一番多い人)

という流れ。

※「すぐに10点判定を行う」効果のカードを使った場合に限り、即判定して勝者が決まります。



感 想

とりあえず、カードデザインとか収納回りは好印象。

【上からメイジ・モニュメント・アーティファクトのうち生物・植物系から】

収納もこんな感じで、各種リソース・カード類・トークンやタイル類が暴れずに収納可能。リソース入れは蓋つき&分離もできて便利(中央の白いのは拡張の真珠)。

この写真は拡張1・2両方入れてますが、全部ハードスリーブだと残念ながらカードが浮きます。シャッフル頻度の少ないメイジ・モニュメントををソフトスリーブにすれば綺麗に収まります。

ただほんと別ゲーム「十二季節の魔法使い」でも思いましたが、なんでこれでTCG的なゲームじゃないんだという佇まい。HPもATKもなく、あるのはリソース増やすための能力のみ。いや、好きなんですけどね。

メイジの能力とカード効果を覚えてからが本番。カードコンボ:A資源を捨てて異なる資源BとC獲得→B資源2つで黄金とか、同一ターンで望む結果にどこまで寄せていくかを考えるのが楽しい。

デッキが8枚固定なので、最初のドラフトが下手したら一番時間かかってるかもしれません。

難点としては、基本セットだとカードが少なく、強弱差も大きいこと。インサート見ても「拡張入れて完全版」って気がします。

あとは、内容的には前述のとおりリソース変換してエンジン作って10点稼ぐゲーム。システムも最近のゲームだと2つも3つも合わさってますが、このゲームはそんな大がかりなギミックなんかもないので地味と取られるかもしれないですね。正直初回は「もう終わり?」ってなりました。TCG的なものを期待すると駄目ですが、パズルライクなゲームだと思うと好みでした。

雰囲気ありき+システム的に刺さる人刺さらない人がはっきり分かれるゲームだと思われます。


非公式ソロバリアント

BGGにはいくつかソロバリアントがあり、試したところいい感じに回せました。一番楽に回せたのは「INVISIBLE MAGE」というバリアント。ざっくりした概要としては、『セットアップに若干の変更(減)、ターン終了時にアイテムや力のある場所が削除されていく中で、規定ターン(4~6)内に10点以上を獲得する』というもの(AIの点数計算バージョンもあり)。和訳は必要ですがボリュームも少ないので未プレイの方は試してみても面白いんじゃないかと思います。

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