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  • 1人~4人
  • 120分~180分
  • 14歳~
  • 2025年~

ロスト・イン・メモリーズじむやさんのレビュー

103名
4名
0
約21時間前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

キャッスルヴァニアライクな探索RPG。天使となって王都や城内を探索し、道中「落人」と呼ばれる異形のボスたちを倒しながら最奥にいる「狂王ウルザ」を倒すことを目指すというもの。世界観・アートワークともに素晴らしいクオリティ。ソロでも楽しめましたのでご紹介します。


概要

基本情報①従者の選択

最初に従者を1体を選びます。それぞれ得意分野が違います。選択すると、固有スキル2枚とアクションカードを1枚得ることになります。また、それぞれのライフがあり、これが0になるとスタート地点にライフ1の状態で戻されます。

【従者5体。右下の「ズヴィズダー」は難易度イージーの時のみ選択可能】


基本情報②パラメータについて

ステータスは「信仰(白ダイス追加)」「意思(最初4面のダイスの面数を6→8→12→20の順に強化)」「霊感(ドロー追加+隠し通路・ボス弱体化等)」「敏捷(移動力+スキル習得)」の4つがあり、それぞれ最大4段階強化が可能です。

スタート時点では従者のアクションカードをどれか1つに置いた後、さらにアクションカードを引いて1枚配置しすることになります。

【例:従者のJのアクションカードでWIL=意思を1レベルアップ。通常使うダイスは4面ですが、1段階アップの6面に変更。更にPIE=信仰にGのカードを置きました。これで通常ダイスと同じ白ダイスを1つ追加で振れます】

※アクションカード記載の「アクション」(D・J・P・Gの4種類)はスキルやボス戦・道中の探索時の「QTE判定」に使用するもの。求められている文字を満たせば成功なんですが、これは自分のパラメータ上で「見えている」文字のみが有効となります。上の例で行くと、Jの上にGをのせてWILを上げると、見えているのは「G」1つのみという具合です。

レベルアップの際1枚配置ができるようになっています。レベルアップは基本的にボス撃破ボーナスですが、(ランダム引きの)イベント&セフィラカード効果で1つ上げることが可能です。


基本情報③マップ

まず全体マップはこんな感じです。ノーマル・ハードの両面仕様になっています。スタート地点は左端、ラスボス「狂王ウルザ」の城は右上となっています。

マップはいくつかのエリアに分かれており、間をつなぐ隠し通路があったり、水没して特定条件下でしか侵入できないエリアもあります。

ゲームは24時間=全24ラウンドあり、マップ左上の「終末時計」で管理されます。タイムリミットまでに狂王ウルザを倒すことができれば勝利となります。

ラウンドが経過するごとに、週末時計のラウンドトラック内側にある「クライテリオン」という数字が上昇していきます。これはボス戦等でボスの判定に加算されることになります。

終末時計右の「デンジャーレベル」は、判定の際に受けるダメージを表すもので、デンジャーゾーンに入る等で上昇します。※下げる効果のカードもあり。

なお、プレイ人数によってラウンドごとの手番が変わります。(ソロの場合は1ラウンド3手番)

【終末時計(左)。ラウンド1や2ならクライテリオンは1ですが、ラウンド15なら8といった具合にどんどん上がります。デンジャーレベル(右)は判定失敗時等に従者が負うダメージ数です。これのレベルを下げる効果のカードもあったりします】


手番の流れ

手番では、①移動+移動先の判定、もしくは②ボスとの戦闘の2つに分かれます。

①移動+移動先の判定

自分の移動力分マップを進み、到達したマスに「到達済トークン」を配置します。以降移動の際にはこのトークンがあるマスは無視できます。(ボスは撃破後に配置)

移動先はアイコンがない「通常のルーム」か、何かしらのアイコンがある部屋の2つに分かれます。

通常のルームの場合は「ルームカード」を引いて、書かれている内容による判定(振ったダイス目の1つがクライテリオン+補正数以上かQTEによる判定)」を行い、成功すると記載効果(何もないことも)を適用しますが、失敗するとその時点でのデンジャーレベルに応じたダメージを負います。

また、「アセンション」という効果があり、これはゾロ目のダイス目2つを取り除くことで、任意のダイスの値を自分PIEレベル分上げるというもの。ダイス目を上げるほか、特定ダイスを残さないといけないとき等に活用します。

【例:ラウンド1。ルームカードは+2の表示で効果記載なし。クライテリオン1に2が加算されるので3以上で成功となります。振ったダイスの最大値は4なので成功。ちなみに今回は不要でしたがゾロ目があるのでアセンション可能。ゾロ目の2つを取り除き、PIEの値(配置枚数)を好きなダイスに加算できます。なお効果はスキルレベルを上げたりイベントカードに置いて追加カードが貰えるトークンの獲得、ライフ回復、デンジャーレベル下げ等があります】

アイコンのある部屋は、①レストルーム(ライフ・スキル回復)②イベントルーム(イベントカードが引ける)③デンジャールーム(ダメージ+デンジャーレベルアップ)④キールーム(特定条件でセフィラカード入手)⑤ボスルーム(ボスとの戦闘)の5種類となります。

※エリア踏破の恩恵

中盤以降、エリア内で「スキル禁止」や「規定ダイスのみ」といった制限がかかっているところがあり、ボス戦にも適用されてしまいます。これを打ち消すには、対象エリア全てを「探索済」にする必要があります。

【エリア制限の一例:左はダイスをアセンションで取り除き青のみにしないとダメージ、右はスキル禁止】


②ボスとの戦闘

対応するボスカードを準備しての戦闘となります。※逃亡したりライフが0になってスタート地点に戻されたりして部屋から出るとボスの体力は全快します。

ボスは独自のアクションを3つ持っており、加えてアクション前後にQTEがあるものがあります。ボス部屋に入った時に、1番上のアクションにマーカーを置き、どの行動を取るかわかるようにします。判定に成功すればボスに1ダメージ(+スキルやイベントカード等適用ならその分も)、失敗した場合はデンジャーレベル分のダメージを負うことになります。成功・失敗に関わらず1つ下にマーカーを動かします。前後のQTEは失敗するとこれまたデンジャーレベル分のダメージを負うことになります。

これを繰り返し、ボスのライフを削り切れば勝利。探索済トークン配置とレベルアップ処理が行えます。

【例:片翼のテレジア戦。ボスアクション前に「高速飛行(JJ)が発生しますが、コーシカの効果で(J)で可となります。幸いあったので、最初のアクション「強襲」は+0でクライテリオンは2だったので2以上出せれば成功。成功したので1ダメージを与えました】


要素が多いのでざっくりと(スキルとかセフィラカードとかボス戦の細かい判定とか書いてない)ですが、こんな感じの流れです。ボスを倒してレベルを上げ、イベントやセフィラカードの入手等仕込みを行い、最終ボス「狂王ウルザ」を24ラウンド以内に倒せればクリアです。

【ウルザ戦で時間切れの図。スキルの仕込み不足が敗因…】


感想

ゲーム性:制限時間付き探索。時間経過で敵がどんどん強くなる中で、どこまでレベル上げほかラスボス戦の準備ができるかにかかっています。

レベルアップ→

能力強化とスキルやQTEの制限(見えているアクションのかねあい)との天秤が発生。ドロー強化である程度カバーは効くものの、欲しいものが引けないとちと辛い。特にボス戦では必須なわけで。できればこれは4種から好きなものを選択させてほしかったかな。

そもそものダイスレベル(白にせよ面数にせよ)を上げておかないと戦えなくなってくるし、ダイスも増やせばゾロ目でのアセンション成功率が下がり、制限付きエリアやボス戦で余計なダメージをもらってしまう。それをカバーするためにもスキルやセフィラカードを充実させておきたいけど、そうすると今度は手番数をどこまで消費してそちらに回せるかの天秤が発生。

また、レベルアップは基本ボス撃破が必要なので、効率よく何体倒せるか。当然全部倒すのが色んな意味で理想ですが、これまた手番数との兼ね合い。ラスボスの性能&残りラウンド数とも相まって、中々塩梅が難しいところ。

イベント→

特定ボスに効果があったりするので全部回りたいけど引きはランダム。派生カードはルームカード成功報酬で貰えるトークンがいる。必須級のカードもあるのでドロー数はやっぱり大事。

スキル→

QTE判定はあるものの、無くても1回は打ててレストルームで回復可だし、出目操作や判定枠減にダイス取り除き等有効なものばかり。取説にある従者ごとの有効スキルは確実に引いておきたい。つか正直「あると有利」じゃなく「ないと困る」レベルだと思う。

従者の選択→

それだけでちょっと楽しい。固有能力持ちは良いですね。なお難易度イージーで使える子はさすがの高火力。この手のゲームに慣れている人は最初から通常難易度で…となると思いますが、まずはこれでクリアしたいところ(した)。使用する従者によっては積極的にスキルを取りにいかないと立ち行かなくなったりするので注意(取説に育成方針の記載あり)

各ボス戦(ラスボス含む)→

取説内で各キャラクターの掘り下げ&攻略メモがあるので読んでおくと吉&バックボーンがわかって楽しい。設定がきっちりしているって素晴らしい。戦闘はQTEも多く、更にダイスの色や目のダブル・トリプル指定があったりもするので、挑む順番も重要なんだと思います。

ソロ→

手番数が途中で分からなくなることがあるのは私だけだろうか…。トークン別途3個用意して管理してます。


コンポーネント:まずマップを広げたときにテンションがあがりました。大判のマップは圧巻。ちょっとマスの確認がしにくいところが一部ありましたが雰囲気最高。

トークン類も特に扱いづらいとかはなかったです。カードに関してはちょっと厚みが足りないのでスリーブ(TCGサイズ)が必須。※シャッフル不要な従者関係・イベント派生カードなんかはハード・カラースリーブにしてしまってもいいかもです)

ただサマリーがないことがちょっと気になりました。処理が多いゲームなので、アクションサマリーがあればベストでした。


アートワーク:言うことなし。マップはもちろん、ステータスカードも4種繋げて1枚得になっていたり、各スキル・アクションカードもディフォルメされた従者や天使が描かれていていい感じでした。

収納:中敷きはありましたがカード類をスリーブ+ケースで分けたりするとちょっと手狭。取り払うとボードをしまうのによろしくない。ということで、私は中央の仕切りがないように加工。これで各種収納しても上にボードが載せられます。カードはソフトスリーブ+ケース。従者関係は3Pカードケース等で仕分けしています。

【英語版カードがあるので手狭。別収納にすればもう少し綺麗に収まるはず】


ということで、手番数管理+ステータス管理+ボスバトル。ちょっと融通の利かないところはあるけど(※個人の感想)、ゲームとしては好みな感じで、ソロでも楽しめました。

従者も4体+イージー用1体、マップも基本面+ハード面(デンジャールームが多い…怖)があり、全従者でボス撃破まで長く遊べそうです。

機会があれば遊んでみてください。

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