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  • 2人~4人
  • 60分前後
  • 10歳~
  • 2008年~

自由都市sei0217さんのルール/インスト

93名
1名
0
約3年前

付属ルールの全訳が終わったので公開します。

BGGに公開されている英文のルールブックV3は、勝手に個人が改訂したハウスルールと思われるので、無視したほうがいいです。たぶんホビージャパンの致命的ルール誤訳はほぼコイツが原因だと思われます。まぁ訳語選択で「Decurion(ラテン語だとDecurio)」を原義のまま十人隊長と訳したのは、え、ちゃんと中身見てる?と思わざるを得ないのですが。

あとここではムニキピウムの訳が自由都市になってますが、ムニキピウムの史学的な定訳は「自治市」らしいです。

自由にできた都市、じゃなくて、ローマから自治権を与えられていた都市なわけです。

で、自治市における元老院の役割が、「都市参事会(ラテン語:Decuriones)」で、そこの議員を「都市参事会員(Decurio)」といったわけなので、ホビージャパンがDecurion Tokenを「十人隊長の威光」と訳しているのは正直なんじゃそれ?ではあります。ルルブ本文内に「the decurion concilium.」いう語がありますが、ホビージャパンはどう訳したのか知りたいところ。直訳して十人隊長評議会あたりになっちゃったのかな。

ともあれ違和感あるんですが、ゲーム名もそうなっているので仕方ないので自由都市で翻訳はしています。逐語訳なので読みづらいところがあるかと思いますが、意味はきちんととれるように[]で追記もしたので大丈夫かと思います。()は、もとから原文で()になっているところです。よろしければ、お使いください。


英語原文つき対訳版

>https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980269173&owner_id=231567

英語原文とあわせて読みたい方はこちらへどうぞ。日本語訳は下記と同じです。


 * * *

【箱裏】
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属州におけるローマの拡大と支配の主要なメカニズムは、ローマの主要な地方都市である自由都市[ムニキピウム]でした。 自由都市の地位が与えられると、街はローマの勢力圏となり、そこにはローマへの義務と、住民へのローマ市民権の段階的な拡大の両方が含まれました。

このゲームは、西部属州の数ある自由都市の1つで行われます。2世紀の半ば、帝国が最大の領土範囲に達し、長き平和を謳歌していた時期です。

プレイヤーはそれぞれ有力な一族を操り、自由都市全域のさまざまな施設に一族を戦略的に配置し、学者、商人、兵士、神官などの市民の支持を得ようとします。 ゲーム中のさまざまな時点で、プレイヤーが施設で最も影響力を持っている場合、プレイヤーはその施設の力を発揮し、特定の市民の支持を得ることができます。 その間、知事は自由都市内を動き回り、プレイヤーは彼が訪問する施設で最も影響力を持つように努力し、それによって彼の支持を得ます。 これらの施設にはそれぞれ独自の能力があり、その力を最大限に活用するプレイヤーは、自由都市で最も影響力のある一族になることでしょう。

ライナー・クニツィアの最新大箱ゲームはシンプル且つ深みを兼ね備えており、家族やゲーム好きの方にぴったりです。

本作を彩る素晴らしいビジュアルは、マイク・ドイルの手による芸術作品であり、古代ローマ時代の豊かさと素晴らしさを表現しています。

ムニキピウムは2~4人用のゲームで、プレイには約60分かかります。 

[※市民の種類で、この箱裏では「Scholar(学者)」とありますが、後述するルルブ内だとすべて「Advocate(弁護人)」です。こういう用語は統一してほしいですね。]


【導入】

交易場での午前中の出会い:

「よぅ、プブリウス! どこへ行くんだい?」

「よぅ、ガイウス。公衆浴場さ。選挙について話し合うためにクィントゥス・アエミリウスに会いに行ってくる。息子のルシウスが都市参事会の議員になるためにはアエミリウス氏族の支援が必要なんでな。
3日前にローマとアウグストゥス神殿でクイントゥスに出くわしたんだが –私はフルウィアがローマへの移動に関して神の介在を望んでいることを誓います– 彼は俺がルシウスを参事会に立候補させることに興味を示したんだ」

「本当かよ? 俺はてっきりクィントゥスが自分の末っ子を送り込むと思ってたよ。今ちょうどいい年頃だろ。」

「マルクスのことか? クィントゥスは自分の息子が馬鹿だってことを知ってるぜ。 彼が一般兵と一緒に兵舎でぶらぶらしているのを見たことがあるかい? 彼は自分自身を偉大な指揮官だと思っているが、彼が命じることができるのは新しい酒をおごることだけさ。 もちろん、すべて親父さんのカネでな。これがもし本物の兵士、軍団兵とだったら、それほど悪くはないだろうよ。 庶民と多くの時間を過ごすのはあまりいいことじゃないが、少なくとも本物の軍団兵と話していて、何かを学ぶかもしれん。しかし、これら[の行為]は ガリア人の補助兵とだ! あいつらはユピテルによる血塗れ警察さ。あいつらのやることと言ったら、飲んだくれることと威張り散らすことだけだ」
彼は歩道に唾を吐いた。

「まあ、我らがローマ軍が前線にいて、本当の蛮族を遠ざけている。お前さんがゲルマン人に会ったなら、ガリア人が文明人のように見えるだろうよ。 いずれにせよ、選挙でのルシウスの勝ち目は何だろうな?」
ガイウスは尋ねた。

「アエミリウス氏族の助けでかなりいい。彼の後ろには商人がいる。ええと、俺が彼らの新しい会議室[のため]の支払いを手伝ったので、彼らは助けてくれるだろう。あと、俺の従兄のフルウィウスは街の上級弁護人だから、彼は少なくとも彼のクリエンテス[被保護者](※単純に英語のままクライアント=顧客でいいかも?)から票を集めることができるはずだ。彼らのほとんどは従兄に金を借りているしな。確かに彼らの残りの部分は信頼していない。広場について彼らがその場所を所有していたように。

「俺の唯一本当の問題は知事にある。[参事会の]ヤツらがその水道の事業で知事を叩きのめして以来、知事は参事会をコントロールすることに必死だろ。 噴水の水圧を上げろ! なんて詐欺だ! ペテン師の息子とヤツのひねくれた義理の兄貴の請負人は、財を成すために立っている。すべて俺たちの財布から出てる金でだ。それがまさにルシウスが選出されなければならない理由さ」

「おい、いい加減にしろプブリウス。 知事は、参事会は言うまでもなく、口うるさいカミさんだって思うようにできないんだぜ。」

「そうだ。神君アウグストゥスだってマルクス・アントニウスと彼のエジプトの女王に対しては決してチャンスを持たなかった」

「わかった。歴史の授業は要らん。だが俺はアンタが既に参事会の2人、ルシウス・トゥリウスとカイウス・フラウィウスの綱を握っているのを知っている。加えてプブリウス・アウレリウスに金を費やしているのもだ。アンタのルシウスが勝てば、アンタは参事会に4つの議席を持つ。もう1議席で、知事にどこで降りるかを告げることができる」

「そりゃ、お前さんは眠れんね。我が友ガイウス。もちろん参事会を思うようにしたいさ。でなけりゃ、なんで俺が有り金全部出すものかよ?」

「公共の精神じゃないか?」プブリウスはそう言って笑った。


[※会話の順番として最後のプブリウスは誤記で、笑ったのはガイウスだと思います。あと英語でギリシャ人=ペテン師ってひどくないですかね?w]

 * * * 

1. 内容物

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2. 準備

ボードを設置します。

ボードには、0から6までの番号が付けられた7つの施設が表示され、さまざまな施設を相互に接続する道路があります。

施設は、神殿、居酒屋、公衆浴場、交易場、公会堂、広場、そして兵舎です。

各施設で、対応する色の市民コマを1人割り当てます(神殿には神官、居酒屋と兵舎には兵士、公衆浴場と交易場には商人、公会堂と広場には弁護人)。 これらの市民コマは、各施設の色付きバナーに配置されます。

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残りの市民コマを布バッグに入れます。

ボードには、神殿を除く各施設に関連する6つの知事会議室が表示されています。

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それぞれの知事の支持スペースに1つの知事の支持トークンを配置します。 残りの知事の支持トークンをボードの近くに山積みにします。

公会堂の知事スペースに知事コマを配置します。

もし3人以上のプレイヤーで遊ぶのであれば、バッグから1人の市民コマをランダムに引き出して、知事会議室の各市民スペース[のいづれか]に配置します。 2人でゲームをプレイする場合には、このスペースは使用されません。

ボードの近くに選ばれし者の緑冠を山積みにして置きます。

各プレイヤーは、選択した色の7人のファミリーメンバーコマと、それに対応する色のファミリーディスクを受け取ります。

各プレイヤーは、3枚のファミリーカードをファミリーカラーで受け取ります。

これらのカードは、各プレイヤーの前に表向きに置かれます。

未使用のファミリーメンバー、ファミリーカード、ファミリーディスクは箱に戻され、ゲームには使用されません。

12枚の共通カードをシャッフルし、ボードの近くに裏向きに置いて、共通カード山札を形成します。

3. プレイの目的

ゲームの目的は、ファミリーメンバーを施設間で移動させて、そこに頻繁に訪れる市民の支援や、知事がそこを訪れた際にその支持を得るために最も影響力を持たせることです。施設内で最も多くのファミリーメンバーを持っているプレイヤーが、そこで最も影響力があると見なされます。

獲得した市民と知事の支持は、他のすべてのプレイヤーが見ることができるように目の前に並べます。

目の前に4人の市民コマそれぞれがある場合はいつでも、都市参事会での一族の影響力を表す1つの都市参事会員トークンと引き換えにすぐにバッグに入れます。

都市参事会員トークンを最初に5つ獲得したプレイヤーがゲームに勝利します。

4. 初期配置

どのプレイヤーがスタートプレイヤーになるかをランダムに決定します。

スタートプレイヤーから始まり、時計回りに続けて、各プレイヤーはいずれかの施設のボードにファミリーメンバーを配置します。 ファミリーメンバーは施設の絵の上に配置されます。

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各プレイヤーが7人のファミリーメンバーすべてをボードに配置するまで、ファミリーメンバーを配置し続けます。

プレイヤーが施設に配置するファミリーメンバーの数、または施設内におけるファミリーメンバーコマの総数に制限はありません。


最初の神殿順位

ゲームの過程で、他のプレイヤーよりも神殿で上にいるプレイヤーは、施設で最も影響力があるかを決定するときに、常に彼ら[他のプレイヤー]の有利な関係を断ち切ります。

最初の神殿順位は、すべてのファミリーメンバーがボードに配置されたときの最初のセットアップ後に決定されます。神殿でファミリーメンバーが最も多いプレイヤーのファミリーディスクが一番上の(Ⅰ)に配置されます。

神殿で2番目にファミリーメンバーが多いプレイヤーのファミリーディスクは、次の低い場所に配置されます。

最初の神殿順位を決定するとき、同点状態はスタートプレイヤーから時計順に解除され、スタートプレイヤーは彼に有利にすべての同点状態を解除します。


例:

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初期配置の際にファミリーメンバーを神殿に配置する必要はありません。

神殿の順位は、ゲームプレイ中に神殿の能力が発揮されたときにのみ、新しいものに変更されます。

5. プレイの概要

ファミリーメンバーを最初にボードに配置したプレイヤーが実際のゲームの開始プレイヤーになり、プレイは時計回りに続行されます。自分の手番では、プレイヤーは手番プレイヤーと呼ばれます。

手番プレイヤーは、自分の手番で次の順序で行動できます。


 1. 次の方法で、連絡通路を使用して、施設間でファミリーメンバーを移動できます。

  a.  ファミリーメンバーの1人または2人をそれぞれ一歩ずつ隣接する施設に移動します(複数のファミリーメンバーを移動させる際、出発施設が同じでも異なっていてもよい。同じく、移動先の施設が同じでも異なっていてもよい) 

  または

  b. ファミリーメンバーの1人を二歩、別の施設に移動します。


 2. 次のいずれかで1枚のカードを起動する必要があります。

  a. 共通デッキの一番上のカードをめくり、そのアクションを実行します。

  または

  b. 自分の[目の前の]表向きのファミリーカードの1つでアクションを実行します。


カードが起動されると、発生する可能性のある3つのイベントがあります。


 1. 知事イベン-これは、知事コマが新しい施設に前進したときにすぐに発生します。施設で知事イベントが発動された場合:

  a. 施設内で最も影響力のあるプレイヤーは、知事の支持スペースから知事の支持トークンを受け取ります。

  b. 3人以上で遊んでいるのなら、施設内で2番目に影響力のあるプレイヤーは、[会議室に市民コマが配置されているなら]市民スペースから市民コマを受け取ります。


 知事イベントが発生したときに施設内にファミリーメンバーが1人しかいない場合、そのプレイヤーは知事の支持トークンを受け取り、残りの市民コマはバッグに戻されます。

 知事イベントが発生したときにファミリーメンバーが施設にいない場合、誰も知事の支持を獲得できず、市民コマはバッグに戻されます。


 知事の支持スペースに知事の支持トークン(空いている場合)が補充され、3人以上で遊んでいるのなら、新しい市民コマがバッグからランダムに引き出され、[対応する]市民スペースに配置されます。


 知事の支持トークンは、市民コマを都市参事会員トークンと交換するときに、あらゆるタイプの市民として使用できるという点で「ワイルドカード」として機能します。


 2.市民イベントこれは、施設に3人の市民がいる場合にすぐに発生します。 施設で市民イベントが発動すると、

  a. 施設内で最も影響力のあるプレイヤーは、施設内の3人の市民のうち(プレイヤーが選択した)2人を受け取ります。

  b. 施設内で2番目に影響力のあるプレイヤーは、施設内の残りの市民を受け取ります。


市民イベントが発生したときに施設内にファミリーメンバーが1人しかいない場合、そのプレイヤーは2人の市民を受け取り、残りの市民はバッグに戻されます。

市民イベントが発生したときに施設内にファミリーメンバーがいない場合、施設のすべての市民はバッグに戻されます。


注:市民イベントは、別の[新しく袋から引いてきた]市民をボードに配置する前に市民イベントを完了する必要があるため、市民の配置を中断します。


 3. パワーイベント –これは、One Power、All Powers、またはYour Powersカードのいずれかが使用されたときに発生します。 パワーイベントが発動すると、使用したカードに示されている[条件に合致した]すべての施設がそのパワーを発揮します。

6. カード効果

プレイヤーがカードを発動するときはいつでも、カードのすべての効果が完了するまで、プレイヤーはカードを表向きにして自分の前に置きます。

共通カードが実行されると、それは捨て札置き場に表向きに配置されます。 常に捨て札の山の一番上のカードだけが見えるはずです。

ファミリーカードが実行されると、それはプレイヤーの前で裏向きに捨てられ、ゲームの残りの間再び使用可能状態にすることはできません。

カードとそれらが発動するイベントは次のとおりです;


知事の訪問 – 知事コマを前進させます。

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このカードを起動したプレイヤーは、知事コマを時計回りに次の知事スペースに移動します。 これにより、新しく訪問した[先の]施設で知事イベントが発動されます。


市民の訪問 – 各プレイヤーは、バッグから1人の市民を引き出し、対応する施設に配置する必要があります。

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手番プレイヤーから始めて、時計周りに各プレイヤーはバッグから1人の市民を引き出し、対応する施設に配置する必要があります。 対応する施設は次のとおりです。


神官 - あらゆる施設

兵士 - Ⅰ.居酒屋またはⅥ.兵舎

商人 - Ⅱ.公衆浴場またはⅢ.交易場

弁護人 - Ⅳ.公会堂またはⅤ.広場

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いつでも、市民の配置によって3人の市民が含まれる施設が発生した場合、次の市民を配置する前に市民イベントが発生します。市民イベントが発生したのち、市民を配置していないプレイヤーがまだいれば、市民イベントが発生したばかりの施設に市民を配置することができます。


このカードが起動している間は、各プレイヤーは1人の市民を配置する機会があるため、このカード効果が完了するまでに多くの市民イベントが発生する可能性があります。


市民の招待 – バッグから4人の市民を取り出し、対応する施設を選択して一度に1人ずつ配置します。

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このカードを発動したプレイヤーは、最初にバッグから4人の市民を取り出し、次にそれらを一つずつ、対応する施設を選択して配置します(対応する施設については、上記の市民の訪問カードを参照)。


市民の配置によって3人の市民が含まれる施設が発生した場合は即座に、次の市民の配置の直前に市民イベントが発生します。 もし市民イベントが発生した後も配置する市民がまだいる場合は、市民イベントが発生したばかりの施設に配置できます。


偉大なる一族 - 知事を前進させるか、ボードのファミリーメンバーのいずれかを再配置します。

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このカードを起動したプレイヤーは次のいずれか[を行えます]。

 a. 知事を時計回りに次の知事スペースに移動します。 これにより、新しく訪問した先の施設で知事イベントが発生します。

 b. ボード上の彼[起動したプレイヤー]のファミリーメンバーのいくつか[任意の数]を再配置します。


パワーカード

パワーカードを使用すると、プレイヤーは施設で最も影響力がある場合に、その施設でパワーイベントを実行できます。 施設のパワー[の内容]については、「7.施設の能力」で詳しく説明されています。

施設にファミリーメンバーがいない場合、施設でパワーイベントを実行することはできません。


All Powers – すべての施設でパワーイベントが発揮されます。

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神殿からから始めて、すべての施設で順番に、各施設のパワーイベントが発揮されます。

施設で最も影響力のあるプレイヤーは、その施設でパワーイベントを発揮します。

兵舎でパワーイベントを発揮する機会が終了すると、次のプレイヤーの番になります。[※兵舎=番号順で最後の施設]


One Power – 各プレイヤーは、最も影響力のある施設1つでパワーイベントを発揮します。

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手番プレイヤーから始めて、時計回りに、各プレイヤーは、最も影響力のある施設の1つでパワーイベントを発揮します。

[いづれかの施設で最も影響力のある]各プレイヤーが1回、施設でパワーイベントを発揮する機会を得ると、次のプレイヤーの番になります。


Your Powers – あなたはあなたが最も影響力のある施設でパワーを行使します。

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このカードを使用したプレイヤーは、最も影響力のある施設[が複数あるならその全て]でパワーイベントを番号順に発揮します。

プレイヤーが適切な各施設でパワーイベントを発揮する機会を得ると、次のプレイヤーの番になります。


共通カードデッキの枯渇

共通カード山札が使い果たされた場合、捨て札置き場[のカード]をシャッフルして、新しい共通カード山札を作成します。 


7. 施設の能力

施設でパワーイベントを実施するには、プレイヤーはそこで影響力を持っている必要があります。

ゲームの過程で、他のプレイヤーよりも神殿で上位にランク付けされているプレイヤーは、施設で誰がより影響力を持っているかを決定するときに、常に彼に有利なものとして同点状態を断ち切ります。


0. 神殿

神殿内のファミリーメンバーの数に応じて、神殿内のファミリーディスクの順序を並べ替えます。

この能力が実行されると、ファミリーディスクの順序は、神殿でのプレイヤーの影響力の大きい順に従って並べ替えられます。 神殿で最も影響力のあるプレイヤーは、ファミリーディスクを神殿の一番上の場所に移動し、神殿で2番目に影響力のあるプレイヤーは、ファミリーディスクを神殿の2番目の場所に移動します。

能力が実行されたときに複数のプレイヤーが神殿に同じ数のファミリーメンバーを持っている場合、互いの相対的な順序は変わりません。


以下は、その能力が実行される前に神殿がどのように配置されていたかです。

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以下は、能力を行使した後の神殿の配置です。

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この新しい順序の効果は[パワーイベントが実施されると]すぐに現れます。


Ⅰ- 居酒屋

1つの施設から1つの色の1人以上のファミリーメンバーを居酒屋に移動することができます 。


Ⅱ. 公衆浴場

ファミリーメンバー全員を公衆浴場から神殿に移動して、そこでファミリーメンバーの1人を選別することができます。

選別されたファミリーメンバーの頭に選ばれし者の緑冠を置きます。 施設の影響力を決定する場合、選別され[選ばれし者の緑冠を載せ]たファミリーメンバーは2人として数えられます。

新しく選別されたファミリーメンバーは、選別を受ける前に公衆浴場にいた必要はありませんが、すべてのファミリーメンバーを公衆浴場から神殿に移す前に、すでに神殿にいた可能性はあります。

一度選別されると、[その]ファミリーメンバーは再び選別することはできません。


Ⅲ. 交易場

新しい市民を[バッグから出して]明らかにし、対応する施設に配置することができますが、市民イベントが発生したときは停止[して市民イベントを処理]する必要があります。

市民はバッグから一度に1人ずつ引き出され、新しい市民を引き寄せる前に[都度]配置されます。

プレイヤーはこの方法で好きなだけ市民を配置でき、いつでも[バッグから引くのを]やめることができますが、市民イベントが発生した後に停止する必要があります。


Ⅳ. 公会堂

あなたは、3人の市民および/または知事の支持トークンを1つの都市参事会員トークンと交換するか、バッグから1人の市民を引くことができます。

交換される市民および/または知事の支持トークンは、すべて同じ種類または異なる種類にすることができます。

この方法で交換できるのは、最大3人の市民および/または知事の支持トークンのみです。 プレイヤーは6人の市民を[一度に]2つの都市参事会員トークンと交換することはできません。

[交換に使われた]市民はバッグに戻され、[同様に]知事の支持トークンはボードの横の山に戻されます。

プレイヤーが代わりにバッグから市民を引くことを選択した場合、そのプレイヤーはその市民を自分の前に置きます。


Ⅴ. 広場

他のプレイヤーから1人の市民を取得するか、任意の施設から1人の市民を取得することができます。

[取得する]市民がいずれかの施設から選ばれた場合、市民は、知事会議室の市民スペースからではなく、施設自体からである必要があります。

[取得する]市民が他のプレイヤーから選ばれた場合、それは[あくまでも]市民であり、知事の支持トークンではない必要があります。


Ⅵ. 兵舎

ファミリーメンバーのいくつか[任意の数]をボードに再配置することができます。

8. 都市参事会員トークン

プレイヤーが新しい市民または知事の支持トークンを取得したとき、彼は1人の弁護人、1人の兵士、1人の商人、1人の神官の完全なセットを持っているかどうかを確認する必要があります。

知事の支持トークンはワイルド[カード扱い]で、4人の市民のいずれかとして使用できます。

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プレイヤーが1つ以上の知事の支持トークンを含む完全なセットを持っている場合、そのセットをすぐに1つの都市参事会員トークンと交換する必要があります。知事の支持トークンはボードの横の場所に戻され、市民たちはバッグに戻されます。

9. ゲームの終了

ゲームは、少なくとも1人のプレイヤーが5つ以上の都市参事会員トークンを持っているターンの終わりに終了します。 (より短いゲームの場合、4つの都市参事会員トークンでプレイします。)

都市参事会員トークンが最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。

同点の場合、残りの知事の支持トークンと市民コマの数が多いプレイヤーが勝者です。


クレジット

ゲームデザイン - ライナー・クニツィア

アートワーク&レイアウト - マイク・ドイル

導入&箱裏の記述 - リチャード・ベートホールド

プロダクションマネージャー - リク・ファルチ、トルベン・シャーウッド


ライナー・クニツィアは、ゲームの開発に携わった多くのテストプレイヤー、特に多くの貢献をしてくれたセバスチャン・ブレースデール、イアン・アダムス、クリス・ブーテ、クリス・ボウヤー、デビッド・ファルクハー 、ロス・イングリス、ケビン・ジャクリンとグレッグ・ウォーカーに感謝と感謝の意を表します。


 * * *


一か月くらいちまちま翻訳していましたが、最初に翻訳したBGGのV3ルルブが、ゲーム付属のルルブと文章がところどころ違っているうえに、5人用にカスタマイズされていたわけです。これはもうハウスルールですね?

V3ルルブがこんな次第だったので、結局、全文章を付属のルルブと照合して、勝手に差し替えられた文章・単語をすべて直し、勝手に付け加えられた文章を削り、勝手に変えられたルールも直していたらこんなに手間がかかってしまいました。そしてこのV3ルルブ、BGGに公開されたのが2008年3月なんで、たぶんホビージャパンがルルブ翻訳したときの参考資料にされた気がします。そうでないと原文「most Influence」を「過半数」なんて誤訳はしませんね?V3ルルブで言い回しが「majority of the Family Members」にすべて差し替えられていたのが原因だと思います。

……とここまで書いてから、あらためてBGGのV3ルルブのデータをあげたヤツを見ると、「Municipium Rules Version 3 by caius」とあり、caiusのデータを見ると、「Rik Falch (caius)」とあるわけです。リク・ファルチ。ちょっと上を見てみましょう。プロダクションマネージャーに名を連ねているリク・ファルチ? え? クニツィア先生、このめっちゃハウスルールちっくな改訂知ってんの? 大丈夫? だってゲーム性破綻するよ? と心配になりました。


現場からは以上です。


* * *


追記(2021.9.17)

間違いやすい市民コマの配置について、説明します。

ちゃんと読んでいただければわかると思うのですが、市民コマは通常、各施設のバナーに置かれます。バナーに3個たまったら、市民イベントが起こって1位が2個取得し、2位に残り1個が配布されます。

それとは別に、3人~4人プレイの場合のみ、ランダムに袋から出された市民コマ1個が、色の該当する施設の市民スペースに置かれます(2人プレイ時は市民スペースには何も置きません)。市民スペースは神殿を除く各施設に全部で6か所ありますが、ここでは常にゲーム中1か所にだけしか置かれません。知事イベントが起こると1位は知事の支持トークン、2位は(その施設に配置されていれば)市民スペースの市民コマを取得し、知事の支持トークンはそのまま補充、市民コマは新たに1個、袋からランダムに引かれてボード上に補充されます。当然、色の該当する施設の市民スペースに配置されます。知事イベントの際に、その(市民駒が配置されていた)施設が1位のみで2位不在の場合は、市民スペースの市民コマは袋に戻され、あらためてランダムに引き直さます。

・知事イベントに絡んで配置・取得されるのが、市民スペースの市民コマ(ボード上に常に1個しか存在しない)

・その他の理由で袋から補充され、市民イベントで取得されるのが、施設のバナーに置かれた市民コマ

 と覚えましょう。


BGGのMunicipiumのページにあげられている写真を見ると、複数の市民スペースに市民コマを配置している写真が一部散見されますが、ルールを読む以上は、間違いだと断言できます。

私も当初、バナーに置く市民コマは「この施設にはこのコマ」という明示のためか?と勘違いしていて、市民コマは全て市民スペースに置くものと思っていたので、間違いやすいのだろうなとは思います。

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