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  • 1人~5人
  • 60分~150分
  • 14歳~
  • 2025年~

指輪物語:運命の旅garouandyさんのレビュー

615名
3名
1
12日前

パンデミック・リミテッドコレクターズエディション の総集編

指輪物語をパンデミックのシステムで再現したゲーム。といっても本家のパンデミックやその拡張というよりはリミテッドコレクターズエディションのライジングタイドローマの落日の要素が色濃く出ていますので、それらの経験があれば入りやすいです。
逆に本家の色が結構消えているので、パンデミックシステムだからといって本家をイメージするとだいぶん毛色が違う作品にしあがっています。

プレイヤーはフロドやその仲間達となって冥王軍の妨害を搔い潜りながら各目的を達成し、最終的に滅びの山で指輪を破壊する事が出来れば勝利、逆に希望が0になればゲームオーバー

スピンオフ作品から踏襲した点

・マップがいくつかの地域としてわかれており、地域単位で影響をおよぼす要素がある(イベリア、緊急事態宣言)
・敵の進軍ルートは決まっており、部隊駒を用いてダイスロールで戦闘する(ローマの落日)
・最初からある程度、敵や部隊駒の配置が決まっている(ライジングタイド)
・ゲームの目的はランダムで選ばれる4つの目的の達成。その内の一つは指輪の破壊で固定。(ライジングタイド、スターウォーズ)
・一部のアクションでは同じスペースにいるキャラのリソースを使う事ができる(スターウォーズ)
・ゲームオーバーの条件を1種類に限定。カード切れ、駒切れによる即敗北はなく、代わりに希望マーカーを減らす(スターウォーズ)

本家と毛色が異なる部分

アウトブレイクはなし。一つのスペースにはいくつでも冥王軍(本家でいうウィルス)の駒が置くことが可能。
・アウトブレイクマーカーは希望マーカーに変更。希望は捜索ロールやサウロンの妨害、安息地の陥落等で下がるが、一部のアクションで上がる事もあるので全くの別物に。
・地域カードはアクションを行うためのリソースを得るものになっている。安息地(拠点)で捨てる事で同じ効果のトークンに変換することも可能。トークンにすると手札の上限に引っかからなくなるが、プレイヤー間での受け渡しは出来なくなる。
プレイヤーは一人二キャラを担当し、手番ごとにそれぞれのキャラで4アクションor1アクションが実行できる。別のキャラと同じ場所にいると、移動に同行させたり、手持ちのトークンを払う事で戦闘などのアクションを補助できる等、カードの受け渡し以外の協力要素も多め。

独特の部分
・フロド
目的によっては強制的に参加するキャラ(役職)がいます。特に必ず入る目的「指輪の破壊」は「フロド」が参加する必要があるので、毎ゲーム必ずフロドが参加します。サウロンの目やナズグールは絶えずフロドを追跡してくる他、フロドが移動する場合は地域にいるナズグールや移動先の冥王軍コマの数に応じてネガティブイベントが発生する捜索ロールを行うか、代わりに隠密カード(トークン)を支払うかといったコストがかかるため、フロドプレイヤーは慎重な立ち回りが求められます。

・サウロンの目とナズグール
冥王軍のターンなどでサウロンの目はフロドに近づき、さらにフロドと同じ地域に居続ける事で強制的に捜索ロールを発生させたり「空が暗くなる(エピデミック)」時に希望が減るなど、様々なネガティブ効果を引き起こします。また、サウロンの目に追従する形でナズグールが引き寄せられ、ナズグールがいる地域では戦闘ロールや捜索ロールで不利になるので、いかに移動制限が厳しいフロドを動かすか、他のプレイヤーでサウロンの目やナズグールを引きはがすかが肝になります。

放っておくとフロドの周りはすぐにナズグールだらけに…。



良い点
・リプレイ性が高い

目的カードの種類が多く(24枚)、キャラの種類も多い(13人)他、一人で複数キャラを担当するため、今までの作品以上に遊ぶ度にプレイ感が変化します。目的によっては特定のキャラがフォーカスされることも多いので、フロド以外のキャラも主人公のようになれたり、他のキャラによるフォローの仕方も変わるといった楽しみがあります。

・協力の仕方が様々
相談の他にはカードを受け渡すか、イベントカードでフォローするかしかなかった協力要素が、
同じスペースにいる事でリソースによるアクションの補助移動アクションの手助けが出来たり、関係ない所で戦闘をしてサウロンの目やナズグールを陽動するといった様々な方法で協力できる手段が増えました。

微妙な点

・冥王軍の進軍が煩雑
同じようなシステムを持つ ローマの落日 ならばすべての部族がローマに向かってくるのでわかりやりやすかったものの本作の冥王軍は様々な安息地を目指してくるので、地図から安息地を探す→そこから遡っての進軍ルートの処理が煩雑になっています。道の色やカードで探しやすいようには工夫してくれてはいるんですけど…

・アウトブレイクも連鎖もなし
今までもクトゥルフの呼び声スターウォーズ・クローンウォーズのようにアウトブレイクそのものが起こらない作品もあるにはあったんですが、それらの作品でも同じスペースに4つ敵が置かれると強めのネガティブイベントが発生するといったルールがあったので本家のプレイ感は守られていたんですが、本作ではそれもない為、敵を溜めすぎると安息地(基地)が落とされやすくなる、占領やフロドの捜索ダイスロールの邪魔をしてくるといった若干地味な立ち位置に。何よりパンデミックでウィルスが3つおかれた時のヒヤヒヤ感が消えたのはゲームとしては結構厳しいかもしれません。
といっても結構なペースで増えて進軍してくるので特別なルールを用意されても難易度が高くなりそうですが…

・ダイスタワー

同梱されるバラド=ドゥールダイスタワーは世界観の演出としては非常にいいんですが、
しばしばダイスが中で引っかかって落ちてこない事があります。組み立てているとわかりますが、わざわざ引っかかる可能性がある設計になっているんですよね。アメリゴみたいに後で出てくることがあるので引っかかる事も含めたゲーム性だったらわかるんですが、どうもそうでもないらしいので出てこなかった場合はダイスタワーを後ろから突くみたいな作業が必要になります。

総評
総じてパンデミックリミテッドコレクターズエディションの様々な要素を集めて煮込んだみたいなゲームだと感じました。
色々と緩和されて簡単になっているように見えて、やっぱりギリギリで勝負が決まるようなゲームデザインは健在。
スリルは減ったけれど、特定のキャラをフォローしながら一緒に目的を目指すといった新たな方向性も生まれたように思えました。

この投稿に3名がナイス!しました
ナイス!
川野英徳
山彦
びーている / btail
指輪物語:運命の旅 日本語版
指輪物語:運命の旅 日本語版の通販
協力型ゲームの代表作が、「指輪物語」とコラボレーション!
残り1点
1~2営業日以内に発送
日本語ルール付き/日本語版
¥12,100(税込)
仙人
garouandy
garouandy
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#1
12日前

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たまご
[退会者:143336]
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