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  • 2人~4人
  • 80分~100分
  • 12歳~
  • 2025年~

フェヤズ・スワンプR(アール)さんのレビュー

86名
2名
約7時間前

派手さはないが噛み合うと熱い、狭い盤面での陣取りと建設が楽しい「フェヤズ・スワンプ」

初回プレイ時点での感想です。話題になっている割にレビュー数が少ない作品なので、少しでも誰かの参考になれば幸いです。

Good

  • テラミスティカ系の系譜を感じるが、全体的に整理されていて現代的に遊びやすい
  • ルール量の割に考えどころが多く、計画性がしっかり問われる
  • 資源は複数種類あるものの役割が明確で、変換と建設のテンポが良く手番が停滞しにくい
  • 派手さはないが、堅実なユーロゲームとして完成度が高い
  • マップが狭く、キツキツの陣取りとワーカープレイスメントの先取りが噛み合っており、良いインタラクションが生まれる
  • アクションマスはコストを支払えば複数ワーカーを配置できるため、後手番が一方的に不利になりにくい
  • 移動可能なアクションマスには波のイラストが描かれており、何ができるマスか視覚的に把握しやすい

More

  • テラミスティカやガイアプロジェクトを想起させるため、既存作との差別化は弱く感じる
  • 序盤の展開で有利不利が固定されやすい印象がある
  • 祝祭アクションは他のアクションと比べて直感的に分かりにくく、理解に時間が掛かる
  • 得点の伸ばし方が見えた後は、作業感が出やすい
  • 建築によるステータス強化が前提になっており、序盤に建設を連打する動きが強いと感じた
  • キャラクター数が少なく、差別化も控えめに感じる
  • 序盤にワーカーを増やせるキャラクターが強く感じた

感想

世界観

水辺の部族というテーマだけあり、氏族がワニ、カメ、カエル、サンショウオと、あまり見かけない生き物になっています。特にサンショウオが登場するボードゲームは、軽量級を含めても記憶になく、新鮮に感じました。

完全に好みの話ですが、イラストのテイストには少しレトロゲーム感があり、箱・ボード・導き手のいずれも好みです。一方で、メインボードの魚アイコンだけは少し浮いて見える印象がありました。


UI

初回プレイでしたが、インストを受けた後はスムーズにプレイできました。各種アイコンも説明を受けて見れば理解できる内容になっています。

特に、アクション前に船を移動できるかどうかを波の有無で表現している点や、神殿マスで移動のみ可能なことを「+」アイコンで示している点は分かりやすく、プレイ中の迷いを減らしてくれます。


 陣取りによる強いインタラクション性

最近の作品としては珍しく、インタラクション性はかなり強いと感じました。単純な陣取りではあるものの、どの島を大きくするか、船の移動範囲の制限、どの島に神殿マスを増やすか、目標カードへどうアクセスするかなど、多角的に考える必要があります。

4人プレイでしたが、3ラウンド開始時点ですでに盤面はかなり狭くなっており、建設場所や移動ルートをどう確保するかで悩む場面が多く発生しました。


個人能力は控えめ

個人ボードの裏面は個人能力面になっていますが、テラミスティカやガイアプロジェクトと比べると控えめな印象です。主な違いは、建築時にもらえる報酬の配置が異なる程度でした。

能力がシンプルな分、ワーカー数が多いワニや、建築ボーナスを選択できるサンショウオは強く感じられました。


序盤に建設連打されると止められない

特徴的な要素として、導き手(ラウンドブースター)によって建築コストが大きく変わります。建築は収入や能力値強化に直結するため、1ラウンド目に建築コストが安い導き手を取られ、建築アクションを2回実行されると、かなり差がつきます。

今回のプレイでは、1ラウンド目に20金収入を解放したプレイヤーがそのまま勝利していましたが、結果としては納得感がありました。ある程度理解が進んだ卓であれば、建築費が安い導き手は後手番になるため、2回建築アクションを取らせる状況は減ると思いますが、初回プレイヤーがいる場合は事前に一言注意してもよいかもしれません。


リプレイ性はそこまで

個人能力の数が少なく差も大きくない点や、ボーナスタイルによる差異も大きく感じられなかったため、リプレイ性は控えめに感じました。面白い作品ではあるものの、10回以上繰り返し遊ぶほどハマるかというと、そこまでではない印象です。

ただしインタラクション性は高いため、5回程度であれば十分楽しめそうで、作品数が多い現状を考えると良作と言ってよいと思います。

手前味噌ですが、私のリプレイ性に対する考えは以下の記事にまとめています。  


まとめ

ヘルゲ・オシュテルターグさんはテラミスティカシリーズで有名ですが、同シリーズの印象が強かっただけに、別作品を遊べたのは新鮮でした。テラミスティカを軽くしたようなプレイ感で、世界観も日本人受けしそうです。重さがネックでテラミスティカを勧めにくい相手と遊ぶ用途にも向いていそうです。ただし、テラノヴァもあるため、新しい枠というよりは、その枠に作品が増えた印象でした。

重さ3としてはルールはシンプル寄りで、インタラクション性に面白さを振った作品だと感じました。個人ボードの箱庭を育てるタイプが多い中で、しっかりインタラクションできる作品が増えるのは嬉しいです。

個人能力や序盤展開のバランス面で気になる点はあるものの、少なくとももう1回は遊びたいと感じましたし、重ゲー好きな人には一度は触ってみてほしい作品でした。


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