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  • 2人~4人
  • 90分前後
  • 12歳~
  • 2016年~

横濱紳商伝山本 右近さんのレビュー

359名
6名
0
約1ヶ月前

明治時代の横浜という日本人にとって魅力的なテーマを取り扱う本作は海外でも人気が高く、これまでに複数のバージョンが出版されている。プレイヤーは横浜の商人となり、横浜の街を縦横無尽に駆け回り成功者を目指していく。

横浜の街を表すボードはモジュラー形式となっていて、毎回タイルをランダムに配置することで生成される。それらタイルはアクションスペースとなっており、そこにワーカーを移動させることによってアクションを行う。形は違えどイスタンブールのようなものに近いと言える。

ワーカーはどこにでも移動できるわけではなく、社員のいるマスを常に経由して移動する必要がある。手番ではまず規定数以内の社員駒を任意のアクションスペースに配置するのだが、1箇所に2つ置くかもしくは異なる3箇所以内に1つずつ置くかを選択する。宝石の煌めきを彷彿とさせるシステムだ。アクションスペースの社員駒の数はそこでアクションした時のアクションの強さに影響するため1箇所に固められると強く、そのぶん一度に1箇所に置く場合は置ける社員駒が少し少なく設定されているのだろう。3つずつバラバラに置く方が長い目で見れば手番は圧縮できるし移動経路も作りやすいが、社員の数は限られているし強いアクションを打てるようになるまで少し時間がかかる。プレイヤーはこれらの選択肢を先も考えながら組み合わせていくことになる。

ここだけ見ると効率追求型ゲームに感じられなくもないが、この経路構築というのをなかなか難しくさせるルールがここに加わる。他プレイヤーの社長駒(ワーカー)がいるアクションスペースに社員駒を配置する場合、社員1つごとにそこにいる各社長に1円を支払わなければならないというものだ。実はこのゲーム、お金周りがキツめにできているのでこのペナルティはできるだけ払いたくない。

また、システムはワーカープレイスメントの体を成していて、他人のワーカーが占有するアクションスペースではアクションを基本的に行うことができない。横浜の街は決して広くはないので、これらのインタラクションはそんなに緩くは感じられないはずだ。

フリーアクションでコンボのように使えるお雇い外国人やプレイヤーに様々な能力を付与する技術カードの存在もプレイ体験を豊かにしている。これらのシナジーを考えるのも楽しいし、戦略面でも欠かせない存在と言っていい。

欠点は2人プレイにはあまり向かないかなという点。マップは狭くなり同時に使わないアクションスペースが増えるため、テーマとしても体験としても3〜4人プレイほどは楽しめないかもしれない。2人用としては‪横濱紳商伝‬DUELもあるが、こちらはゲームシステムから全く異なるものであり代替とはならないだろう。

日本人デザイナーによる日本テーマのゲームというだけで日本人にとって価値があるし、重量級ゲームで版が重ねられるというのは名作の証である。最近海外で発売された新版はコンポーネントが強化されているようなので、いずれそちらも遊んでみたい。

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山本 右近
山本 右近
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