ロビンソン・クルーソーリーゼンドルフさんのレビュー

無人島にいろんな経緯で漂流してしまい、いろんなシチュエーションでクリアを目指すというワーカープレイスメントの協力ゲームになっています。

いろんな賞を受賞やノミネートを受けており箱の下にはずらっとシンボルが並んでいるというもので発売してから10年も経過しているのにいまだに入手可能なのはその名作ぶりをうかがえます。

レビューを上げている方々を見ると「あ、これは細かい説明はしなくていいなと思いましたので個人的に思ったことや8つもあるシナリオの感想を書いてみたいと思います。

このゲームボードの情報量が多いです。とはいってもターン順番を数字で書いてあるのですが・・・

左上に一応ターン順のアイコンとイベントカード置き場が描かれています。

カード置くとこんな感じここからいろんなろくでもないイベントが襲ってきます。

左上の地図の方位記号みたいなことろに「2」と書かれています士気（モラル）マーカーです。

真ん中に3と書かれているのは生産されたアイテムを置く場所です。このゲーム協力ゲームなので共通のアイテムの場所があります。

4がメインのアクションスペースになります。ここでプレイヤーが相談してどういう行動をとるのかをきめて解決していきます。

カードを置くとこんな感じ、このカードも大抵ろくでもないのですが・・・

こちらみたいに即時でイヤーな効果もあるのですが。

こちらのカードは上の効果が即時発動して、イベントカードに混ぜられて、イベントの最初に襲ってくるという凝った演出なんですが。

この演出がけっこうリアルで・・・

例えば猿の姿を見かけたというイベントが起こり、それ以上に効果は発生しませんでした。後のラウンドでイベントカードがそれをめくられると、そのサルが暴れまわって損害をもたらすという演出はすごいなと思いました。

キャンプ地で生き物を見かけた、対策をしないと襲ってくるかもしれないというサバイバルのリアルな感じですよねぇ、ちなみにそれの猛獣版とかいますんで戦ったりします。

シナリオによって天候によるイベントがダイスによって決まり、それに対する対策をしていなければダメージを受けたり資源を消費したりと散々な目に合わされます。

そしてターンの最後に夜がやってきますが、シェルターみたいな寝床を作っていないとダメージを負いますし、キャンプ地を移動するなど様々な選択があります。

それをワーカーでアクションするのですが、紹介していない中でも探索や、アイテム作成、猛獣狩りというある意味重要なアクションがあるのですが、このアクションの処理の仕方も特殊で、同じアクションにワーカーが2つ置かれると100％成功します。

しかし1つしか置いていない、もしくは何らかの理由でアクションが1になっている場合、成否欽定をするダイスを3つ振ります。

このダイスも単に成功か失敗かだけではなく、負傷するかしないかと、アクシデントが起こるかどうかというダイスを同時に振らされます・・・

アクシデントって何かって？あの「？」とでかでかと書かれたカードをめくるんですよ・・・

ダンイジヨウブダイジョウブ、失敗率はひ・・・低いから・・・

正直ダイスを振りたくないからと2ワーカーアクションばかりしてたら手数が圧倒的に足りない、どこかでワーカーを補充するアイテムをつくるなり、勝負に出るなりして手数を増やさないと勝利できないこの辛さ。

ちなみにキャラはどういう経緯で知り合ったのかわからない4キャラの中から選びます。

女性版もあります。ちなみに固有の技能は男女同じです。しかしどれも強いアクションで使わないのがもったいないくらいです。

ただシナリオを全部やった後で思ったのは各キャラシナリオごとに活躍できる場面はそれぞれあると思います。

ただ、個人的には大工を使うことが多かったです。

ちなみにソロでやるとワーカーが2つしかないので不便だと思いますが

ＮＰＣとして犬とフライデーさんが手伝ってくれます。ちなみに犬は戦闘と探索にしか使えません。フライデーさんは自給自足できるらしいのと野宿でも平気というなぞの超人

これは無論多人数でも厳しいという方に難易度を下げるためでも使えます。やはりワーカープレイスメントの強さはワーカーの数ですから。

ただ、言っときますが、多人数のほうが消費する資源の数も増加します。

あと飢えるとダメージを受けるだけですが、ある程度までダメージを受けたら士気が落ちまくりますし、誰か一人死亡したらゲームオーバーです。

この工程を基本として各シナリオをクリアを目指していきます。

1漂流者たち

制限ターン内にたきぎをくみ上げてのろし台をつくり、別の船に知らせて救助をしてもらうのが目的となります。必要な木材全15本を5段階のたきぎをくみ上げる必要がある。

初見でへあれこれ試して失敗を続け、ようやくワーカーの増やし方を覚えてアイテム作成を繰り返してクリアしました。何回失敗したものか・・・

2呪われた島

呪われているせいなのか探索しても霧が立ち込められて見通しが効かないという悪条件の中無人島で決められたところに十字架を5本建てる。 地味に苦労しましたがギリギリクリアできました。

3囚われジェニー

いかだを作り、隔離されたジェニーを回収して脱出艇を作って島を脱出するのですがゲームボード下の個人ボードに置かれている赤いコマを見るとわかりますが、ジェニーは瀕死になってますし、私も半分体力を削られた上での最終ターンという激闘でした。

4火山島からの脱出

火山の右のタイルをスタート地点にして、4ターン後から溶岩が流れ込んできてプレイヤーを左に追いやるのだが、制限ターンまでにマグマがキャンプ地に来るまで脱出艇を作り上げることが勝利条件になる。キャンプ地を移動しながらアイテム制作したり、探索したり。

ターン数8までにやらないといけないことが多すぎましたね・・・

5食人島

カニバリズムの種族の住んでいる島にうっかり入り込み、うっかり村を焼きつつ、町を強襲して根絶やしにするという。どっちが正義かよくわからんストーリーになっています。

実際ギリギリでした。村を5か所見つけて島タイルの右上にある町を滅ぼしたら勝利なるのですが、最後の最後まで5つ目の村が見つからずにクリア条件の「村を5か所発見してから町をつぶす」という条件に入れなかったので、村を発見→町を壊滅という流れでなんとかなりました。

6ロビンソン一家

漂流した一家が「どうせ救助こないから定住しようぜぇ」って決めつけたので生活環境を整えるためにアイテム開発欄がさらに増え追加の発明カードを全部作らないといけないし、子供をつくったので食い扶持が増えるんで食料消費が増えるという・・・

アグリコラならワーカーが増えるんだけど、まぁ赤子が即働き手になるわけはないか・・

何度も失敗しましたねぇ、

手数が足りないからアイテム制作を負傷しながら作り続けて死亡したり

アイテム制作のイベントカードで発明カードを失うと書かれていて「あれ、これ減らしたら楽になるんじゃね？」とおもってルール確認したら「失った発明カードは取り戻してでも全部完成しないといけません」と書かれていたのでそっ閉じしてやり直したりとか・・・

結局は奇跡的に宝物運と探索アイテムに助けられました。

まぁ、難易度はたかかったです・・・

7キングコング

やめればいいのに特撮じゃない、リアルのキングコングを捕獲するドキュメント番組をとるためにわざわざやってきて予想道理大変な事に、パニック映画の王道の目に合わせられるシナリオです。

イベントの度に亡くなっていくスタッフ、なぜか攫われる女優、毎ターンキャンプを襲うキングコング、現地で罠を作成し、鎮静剤を作りおとなしくさせて捕獲する。

最終的に生存したスタッフは3人でした・・・

あと欠点もあります、先ほど言いましたが情報量が多すぎてルールを覚えるまでが大変、こればかりは実際に手を動かさないと覚えられないと思います。

一応奉行問題を解決するために親マーカーは変わるのですが、まぁ大した解決にはならないでしようねぇ。

このようにいろいろなシチュエーションが味わえます。ソロでも十分やりごたえはあります。そして基本はカードのアクシデントとダイスによる判定という不確定要素の多すぎる無人島アドベンチャーをみなさんも試してみてはいかがでしょうか。