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  • 2人~6人
  • 45分~60分
  • 14歳~
  • 2017年~

エスノスBluebearさんのレビュー

681名
6名
0
約1ヶ月前

ファンタジー世界のエスノス島の支配権をめぐり、多数の部族の支援を得て、3年間でいかに多くの栄光点を得るかを競うという優良作品です。

デザイナーは『アウグストゥス』『バスコ・ダ・ガマ』『リベルタリア』などで知られるパオロ・モリ氏。

2017年に《Meeples'Choice賞》《Golden Geek ベスト ストラテジーボードゲーム賞》など多数にノミネートされましたが『グルームヘイヴン』『アズール』などの対抗作品のため残念ながら受賞は逃してしまいました。

日本ではケンビルさんから2019年に完全日本語版がリリースされました。

6人まで無理なくプレイできるところがポイント高く、またルールもそれほど複雑ではない割に、しっかり周りの動向を見た判断を要求される作品でした。

いやいやなかなか白熱して面白かったです!!

◾️ボックスイメージとちょっと違ったかな

パッケージイラストには様々なファンタジー種族が大暴れしているカッコいいイラストが描かれ、雰囲気が盛り上がります。

おお、これはまた種族同士の激しく白熱する大バトルゲームが展開されるのかっ⁈

…とワクワクしながら開封。

ところが内容は、戦闘要素は無く、エスノス島に生息する多様な部族の支援を取り付けて、より多数の支持を得ることで島の支配権を獲得する…という地味?なものでした。

ちょっと拍子抜けした我々はいったん保留。4年ほど寝かす事になっちゃいました(すまん)。

最近になってプレイ仲間が激増し、6人対応の今作を思い出し、ようやくプレイとなりましたが、これが思いの外やたらと面白く、大好評のうちに連続3ゲームとなりました♪

◾️基本はカードゲーム

カードによって表される種族は全部で12種類。そのうち1度のゲームではランダムに6種類だけ使用します。(これだけで組み合わせは計算すると924通りになります。充分ですね!)

種族には『オーク』『スケルトン』などがあり、全て能力が異なるため、その組み合わせによってゲーム展開がかなり変化するのが特徴ですね。(でも『ウィザード』って…種族なの?笑)

ボード上の土地は6エリアあって6色に分かれており、基本はカードを出す事でそのエリアに支配マーカーをひとつ置けるという流れです。

カードはぜんぶが《同じ色》か《同じ種族》でなくてはならず(UNOみたいな感じですね)、その合計枚数が、すでにエリアにある支配マーカーの総数より多ければ良い、というものです。この時一番上に重ねたカード(リーダー役)の色のエリアがその対象になるわけです。

◾️ここからが悩みどころ

上記のルールだけならしい単なるUNOの変形に過ぎませんが、ここからがちょっとユニーク♪

①自分の手番には《カードを1枚引く》か《カードのセットを出す》か、どちらかしかできません。引くカードは、場に並べられた公開カードから取っても、山札から引いても良く、これだけでもけっこう悩むのと同時に、周りの動向をよく見る必要があります。欲しいカードを先に取られた時はけっこう悔しい(笑)。

②カードセットを作って前に出すと前述のようにエリアの支配マーカーを置けますが、問題はそこじゃない!出した時に手札に残ったカードは全て捨て札となり、共通の場に公開されてしまいます!そのため無駄なカードを手元に残すと、他のプレイヤーが喜ぶ可能性があるのです!だから手札の組み合わせはかなり悩みます。

しかも支配マーカーがどんどん置かれて来ると、だんだん組み合わせに必要な枚数が増えていくのに、《手札の上限は10枚》という厳しい縛りが付いてます。

早くカードを揃えて支配マーカーを置きたい!

でも余分なカードは手元に残したくない!

今ならカードセットを出せるけど、あのカードも取られないうちに確保したい!

という葛藤が楽しい展開となります♪

ルール構造が割とシンプルなので、ビギナーも割と早くにゲームに没頭できるのは好ポイントでしたねー。

◾️ゲームに多彩な変化球を与える種族能力

ゲームの基本に色を添えるのがこの種族ごとの特殊能力です。

出したカードセットのリーダーの種族の能力だけを見ます。

例えばざっくり言うと…

『エルフ』…出したカードセットと同じ枚数だけ、手札を捨て札にしないで残してよい。

『スケルトン』…何色として使ってもいいが、リーダーにはなれない。

『ミノタウロス』…エリアに支配マーカーを置く際に必要なカードセットの枚数が1枚少なくていい。

などなど…。

ね、けっこう変則的にゲームが変わりそうな気がしませんか?

我々グループで一番人気だったのは『ウィザード』です。これは、カードセットを出して残りを場に出したら、カードセットの枚数だけ山札からカードを引いていい、というもので、手札の減少を抑えることができます。もっとも何が出るかが分からないので、要らないカードばかりで困った!なんて事にもなりかねません。

なかなか悩む展開ですよね。

◾️わいわい楽しくエリア争い

基本は各エリアに置かれた支配マーカーの数が《再多数》になったかどうかで指定の点数が入ります。

そのためみんな悩みながらカードを揃えていきます。

「じゃあ私はこの《ウィングフォーク》をリーダーにして4枚。だからこっちのエリアにコマ置きまーす♪」

「え?そっちなの?」

「うん、《ウィングフォーク》ちゃんは空飛べるから、別の地域でもいいのよ♪」

「くそっその手があったか!」

「きゃー、私次にそこ取ろうと思ってたのにー!」

「じゃあ残りのこれを場に置きまーす。置きたくないけど…。」

「やったー!《ウィザード》来た!それもらいまーす♪」

「くそっやばいな」

「はい次」

「えっ?もう俺?展開早いな!」

…といった感じでした。

6人でプレイして、ルール説明に10分くらい。1ゲームに不慣れな初回で1時間少々。慣れれば1時間切るくらいだと思います。

なかなか楽しいゲームなのでオススメです!

◾️最近リメイクされたらしい

2023年に、デザイナー本人によるリメイクが行われており、『Archeos Society』という遺跡発掘のゲームとなりました。案の定、各エリアは一つの固定されたボードではなく、地域ごとに大判のカードにすることでプレイバリエーションを増やしているようです。

だいぶ攻撃要素が削減されたという噂ですが、実物を見たことがないのでどの程度かは分かりません。個人的にはこの作品でも充分に攻撃要素が少ないと思うのですが、そう思わない人もいるらしい…。

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