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  • 2人~5人
  • 40分~100分
  • 12歳~
  • 2015年~

シュタウファーmaroさんのレビュー

277名
2名
0
約3年前

先日沢登りにて滝のクライミングをしていたときのことである。シュタウファー、シュタウファーとどこからか聞こえてくる。ん?シュタウファーってあのシュタウファーか?と考えつつ、周囲を見渡したがもともと単独登山であるので誰もいない(誰かが傍にいてスタウファーいっていたらむしろ怖いが)。




シュタウファーは2014年のステディング氏の作品。

最近ハンザテウトニカのビッグボックスが発売されたのが記憶に新しいが、こちらもエリアマジョリティを中核のメカニクスとして適度なインタラクションを持った重量級に近い中量級ゲームである。

アートワークが渋いこともあり、イメージ的には2005年から2010年くらいのゲームかと勘違いしてしまいそうなところ。

個人的にシュタウファーというとエルグランデあたりを思い起こさせられる。エルグランデがカードピックにより手番順決定とコマの獲得を同時に行うという優れたシステムと、直線的なコマの配置方法を持つのに対し、シュタウファーはマンカラ的メカニズムによる議席の早取りとコマの出納の管理が印象深い、悩ましさが満点のゲームである。

プレイのシークエンスは単純でありながら、宝箱や特権カードなどの特殊要素の多さでゲームに深みを持たせている。議席もそうであるが、これらのタイルやカードの奪い合いも悩みどころ。独特の手番トラックによる手番順管理も重要である。

序盤はやや選択肢が少ないが、特権や宝箱を取るにつれて、段々と加速してくる。オールドファッションドではあるが、根源的な愉しさを感じる。

システムは非常にオーソドックスなものでありながら、昔から脈々と伝わるユーロゲームの面白さを味わうことができるのは間違いない。

マンカラ様のメカニズムも面白く、同じような条件で同じようなことを行っているプレイヤー同士がどのように他者と差をつけていくか、宝箱の取得や効果の適用と相まって興味深い。

今回あらためてプレイしたが、やはりいいゲームである。ただ2010年台中盤からのボードゲーム発売ラッシュは凄まじく、このレベルのゲームでも埋もれかねないところには驚きを感じる。

日本語版は発売されているが、現在ではあまり販売しているのを見かけることはない。言語依存はないのであるが、その分アイコンだけでは一見効果が分からないものが多い。

BGGではレート7.2、ランクで1000位あたり。発売されたのは独語、英語、日本語くらい。拡張も出ていない。日本語版は発売されているので、当時のゲーマーにはなじみ深いが、めっきり話題になることも少なくなった。しかしこのまま忘れ去られるには惜しいゲームである。



登山の遭難記などを読んでいると、極限状態で幻視、幻聴などの体験談がしばしば見受けられる。遠くに立っている木を人だと思って手を振り、叫び続けたなんで話もある。自分も遭難などではないにしても強い疲労時には向こうの木が人に見えたり、水や風の音が音楽のように聞こえることもある。ただの自己の内面的な錯覚なのか、それとも森自体に霊的な何かが存在するのか?

シュタウファーと聞こえてきたのも、単なる錯覚であったのかも知れないし、あるいは、数年間押入れの奥にしまわれたままだったこのゲームの心の叫びだったのかも知れない。

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もきち
ボ
maro
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