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  • 3人~4人
  • 40分~60分
  • 10歳~
  • 1995年~

カタンマクベス大佐@Digブログさんのレビュー

215名
5名
0
約3年前

ダイスを振って、カタン島を開拓しよう!今日もどこかでカタン島が開拓されている!?


【ざっくり解説】

 無人島を開拓していくゲーム。ダイスの出目に応じて供給される5種類の資源を使って様々な施設を作って、カタン島を一定以上開拓した人が勝利というゲームです。

 資源は通常のダイスの出目だけでなく、プレイヤー間や銀行と交換して手に入れることもできます。資源を使って、資源の獲得チャンスを増やせる「開拓地」や、「開拓地」をアップグレードすると資源生産量が2倍になる「都市」などを建設できます。またそれらをサポートする「チャンスカード」も買うこともできます。

 それらを増やしつつ、得点10点を目指すゲームです。一定ラインまでカタン島を開拓した人が勝ちというイメージで良いかと思います。


【長所】

 何より分かりやすい拡大再生産の楽しみがあります。開拓地や都市を増やすことで資源の獲得量が増え、それがまた開拓地や都市を増やす。複利のパワーと言わんがばかりの雪だるま式の増加システムが楽しいです。

 5種類の資源はそれぞれ特性があり、どれに特化するかで戦術が大きく変わります。プレイ毎に何軸で攻略をするか考える楽しみがあります。


【短所】

 一番は交渉と盗賊による直接妨害という、直接性と勝敗直結度の高い要素2つがあります。この2つのおかげで「勝たせたくない人を勝たせない」ことが容易に行える可能性が常にあります。

 ゲームの中心にいるのがダイス運です。ダイス運は乱暴な運要素なので、偏る時はとことん偏ります。ダイスの出目に恵まれず、スタートアップの段階で遅れを取ると致命的です。他人に開拓の限りを尽くされているのを呆然と見守るしかない回があるのは承知の上で遊びたいです。


【ベストプレイ人数】

 4人です。マップのサイズは人数事の調整がなく、2人だとだだっ広くて、3人だと緩やかな場所の取り合いに。4人だとほぼ必ず奪い合いが発生するので、一般的には4人ベストと言われています。

 個人的には道の引き合いで先に良い場所を取られて迂回しないといけなくなる場合があり、それが非常に辛いです。またその勝敗もダイスで決まるところが大きいので、どうしようもない印象です。なので3人の方が好みです。


【個人的な評価】

 拡大再生産の楽しみ、組み換え可能ボードとダイスの出目のランダムによるプレイ毎に異なる体験を得やすい。やればやるほど上達する戦略要素。それらをダイスの出目に託すという気軽に楽しめる。凄いゲームなのは間違いありません。ボードゲームを代表するゲームでしょう。

 反面、歴史もプレイされた回数も半端ないゲームです。なので、プレイヤーの集合知による解析が進みすぎて「ゲームとしての寿命を迎えてきつつある」と思う人も少なくないということは頭に入れておきたいです。


 実際、ゲーマーが15個のゲームを投票する「日本版OneHundred」という投票では、年々順位を下げて行っています。「ゲーマーのカタン離れ」を感じさせるデータだなと個人的には思います。(※1)

 そろそろ合わない人は合わないと公然と言いやすい環境が整ってきていると思います。ボードゲームは合う合わないが大きいものなので、合わないと公言しやすくなるのは良いことだと思います。


 推定プレイ回数は50回程度。個人的には序盤の盗賊の負のパワーが凄すぎると思います。序盤に盗賊を置かれている時間の長さが、その後の順位を決める感じがどうしても強いです。

 また交渉を殆どする価値がないと思っているので(するリスクの方が大きい)、運要素の強いゲームだと思っています。60~75分の運要素の強いゲームを遊ぶのは少々辛いです。他に運と実力のバランスの良いゲームを遊ぶ時間に充てたいと思うのが本音です。凄いゲームなのは認めるけど、遊びつくしたかなと思うゲームの1つです。


【注釈※1】

 ベストゲーム15個を毎年年末に投じる「日本版One Hundred」があります。本作の順位は2016年の1位(42票)を最後に年々下降していっています。2017年に8位(57票)、2018年に15位(34票)と年々右肩下がりで、最新の2020年では31位(27票)と全盛期の半分程度の得票数に、順位も30位台と大幅な低下を見せております。

 実際、本サイトでもお気に入り数では2位の『宝石の煌き』の方が勝っており、最多お気に入り数のゲームを譲っているのが現状です。

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マクベス大佐@Digブログ
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