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  • 2人~4人
  • 75分~120分
  • 14歳~
  • 2019年~

トリオーラ山本 右近さんのレビュー

283名
5名
0
3年以上前

●作品の紹介

魔女狩りが行われているイタリアの街トリオーラを舞台に、魔女たちの復讐劇が幕を開けます。
魔女たちは、異端審問官が巡回する街で暗躍し、住人を買収したり、施設を使い物にならなくしたり、この街を滅ぼすためにあらゆる手段を使います。
街のそれぞれの施設はアクションスペースとなっており、そこにプレイヤーは魔女もしくは使い魔を派遣することによりアクションを行います。魔女を派遣した場合、他の魔女が同じアクションに相乗りすると得られる追加ボーナスがあり、それを上手く使いこなせれば有利にゲームを進めることができます。
アクションにはコストがあり、その殆どがポーションとなります。ポーションを作成するにはハーブの栽培が必要となり、効果の異なる9種類のポーションそれぞれに配合が異なるため、それらを育成するにも計画的に管理しなくては効率よくアクションができなくなってしまいます。
また、あまり派手に動くと目立ってしまい、異端審問官のターゲットにされてしまうので注意が必要です。
街のいくつかの施設は、アクションをする度に廃墟へと近づいていき、やがて使えなくなってしまいます。
街が完全に廃墟と化すか、魔女のうち1人が捕縛され殺されてしまうとゲームが終了します。
生き残った魔女の中で最も勝利点を稼いだ者が勝者となり、その時新しい魔女のリーダーが誕生するのです。

●レビュー

2020/08/04 追記

ブラジルのクラウドファンディング、Catarse発のボードゲーム、Triora。デザイナーもブラジル人で、あまり有名な作品は無いようだ。

本作の舞台はブラジルではなくイタリアとなる。魔女狩りにあった仲間の復讐のために魔女が街を訪れ、それぞれが暗躍し街を崩壊させるのが目的だ。プレイヤーはその魔女の1人となる。

なお、Trioraは実際に異端審問が行われていた街として知られている。興味のある方は調べてみるのも良いだろう。

ゲームに話を戻すと、フレイバーが上手くゲームシステムに落とし込まれており面白い。没入感はなかなか高く感じられる。

システムはワーカープレイスメントで、ワーカーは2つ。魔女本人と使い魔である。これらは性能が異なり、魔女は他のワーカーがいるスペースにも入る事ができるが、使い魔は入る事ができない。また、魔女のみ受けられるボーナスが存在する。

1ラウンドで2回アクションの機会があるが、魔女と使い魔それぞれ1度ずつしか使う事ができない。使う順番は自由だ。

アクションスペースにはコストが必要な場所と不要な場所があり、不要な場所は必要な場所のコストとなるポーションを作成したりその材料となる怪しいハーブを育てたりする事ができる。コストが必要なアクションは主に勝利点を獲得するアクションとなる。

このゲームで面白いのは、異端審問ポイントと異端審問官との鬼ごっこだ。異端審問官に捕まると異端審問ポイントが上がり、異端審問ポイントが最大値の時に異端審問官と遭遇したプレイヤーは脱落となり即座にゲームが終了してしまう。

異端審問官は異端審問ポイントが最も高いプレイヤーに向かって進むので、逆に言えば進む方向を当該プレイヤーがコントロールできるため、他のプレイヤーに異端審問官を向かわせることも可能となり、その辺りの駆け引きも面白い。

個人ボードに目を向けると、4種類のハーブを上手く育ててアクションコストとなるポーションを調合するというユニークなリソースマネジメントシステムが採用されており、これもゲームを面白くする大きな要素となる。

欠点を挙げると、ルールブックが読みづらいことが挙げられる。英語ネイティブではない方が書いているため、クセがあり読み取るのが難しい。またアイコンと説明が合っていない部分があるため、BGGのエラッタファイルは事前に参照しておきたい。

ブラジルのローカルゲームだが英語版も発売されており、日本からの入手も可能となっている。まだあまり見かけないゲームだが、なかなか面白いゲームだ。機会があればプレイする事をお勧めするが、経験者が1人でもいるとなお楽しめると思う。

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山本 右近
山本 右近
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