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  • 2人~5人
  • 80分~120分
  • 12歳~
  • 2016年~

ミレニアム・ブレードSato39さんのレビュー

1726名
12名
0
3年以上前

《★9:TCG好きには超おすすめ!》

噂のTCGシミュレータ「ミレニアムブレード」が非常に面白かったのでレビューします。

【こだわり抜かれたTCGの世界観】

カード総数は圧巻の676枚ミニ拡張なので、およそ700枚ほど。一部2枚存在するカードがありますが、そのほとんどがユニークカードです。アートワークはリードイラストレーターのFabio Fontesさんの名前しか見かけないので、彩色のサポートはあるようですが、ほとんど一人で描かれたのでしょうか。非常に統一感があり、マンガ、アニメ、ゲームのオマージュが多数見受けられ、遊戯王などが好きならばきっと気に入ると思います。私は大好きな世界観ですね。

この魅力的なカードを使って、TCG(トレーディング・カード・ゲーム)のようにショップでパックを買い、自分だけのデッキを構築し、時にはカードを売ったり、他プレイヤーとトレードしたりしてデッキを強化していき、トーナメントでの勝利を目指します。

【ゲームの流れ】

初めてゲームを行う場合は、

  1. プレリリーストーナメント
  2. デッキ構築フェイズ(1回目)
  3. トーナメント(1回目)
  4. デッキ構築フェイズ(2回目)
  5. トーナメント(2回目)

というように、スターターデッキでプレリリーストーナメントをまず行い、このトーナメントでの勝ち方を学んでからデッキ構築に移ります。このへんの設計は親切で初めてのプレイヤーも安心ですね。

デッキ構築とトーナメントを繰り返して徐々に自分のデッキを強化、改良していきます。そしてデッキ構築フェイズではコレクションを作成して勝利点を獲得し、トーナメントでは他プレイヤーとの順位で勝利点を獲得していき、最終的に勝利点の一番多いプレイヤーが勝利します。


【デッキ構築フェイズ】

このゲームで一番、頭を使うフェイズで最も面白い時間かもしれません。7分+7分+6分の合計20分がプレイヤーに与えられます。ショップには常に10枚のパックが並べられており、所持金30ミレニアムドルを使ってどのパックを買うか検討します。

まずフェイズの初めに6枚のカードが無料でもらえるので、これにスターターデッキ6枚を加えてデッキを作ります。これにショップで購入したカードを加えていきます。最初はかなりスターターデッキの影響を受けることになるでしょう。このためスターターデッキの特徴はある程度理解した上で選択した方が良いかもしれません。ちなみに私は、「修行中の女司祭 オレラ」の可愛いイラストに惹かれて即決でした(笑)

ただし2回目のデッキ構築フェイズ時はカード総数も増えたためか、かなり自由にデッキを作れるようになりました。カード同士のシナジーからコンボを考えるのは非常に楽しく、時間が全然足りません。またメタゲームとして属性や種族でボーナスが付くため、これもデッキ構築を悩ましくさせています。

テーブルの上はもうグチャグチャですが、気にしてられません。なにせ制限時間があるのですから。完全に雰囲気だけですが、苦労して作った札束を叩きつけてパックを買い付けるのも楽しかったですね。

ショップデッキには基本セット(118枚)+拡張セット5つ(60枚)+プレミアセット4つ(48枚)+マスターセット3つ(36枚)の合計262枚が含まれており、全部混ぜてシャッフルします。だいたい5~10枚程度購入することが出来ます。

このショップデッキタワーはスリーブに入れたせいもあり、すごい高さになりました。そのままだと崩れてしまうのでカードトレイが必須だと思います。


【トーナメントフェイズ】

ここが腕の見せ所です。デッキ構築フェイズでさんざん頭を悩まして作ったコンボを披露してランキングポイントを稼ぎ、1位を目指します。手順はシンプルで、デッキケース1枚とアクセサリー2枚を場に出したのち、手番に1枚ずつ合計6枚のカードをプレイするだけです。

カードにはそれぞれ、スターレーティング、属性、種族、効果テキスト等があり、これらのコンボでランキングポイントを獲得できます。このトーナメントは遊戯王MTG(Magic: The Gathering)などのモンスターを召喚して戦闘するタイプでなく、十二季節の魔法使いのようにポイントを稼いでいくタイプです。十二季節の魔法使いが好きな人なら問題ないでしょう。

ただしカード効果はリバースすると失われてしまいます。自分のカード効果によりリバースすることもあるし、他人のアタックによりリバースされることもあります。このため、せっかく作ったコンボが破壊されてしまうこともありインタラクションはやや強めですが、それを防ぐリアクションもあるので、そのやりとりを楽しむこともできるゲームなのだと思います。

【トーナメント戦の実際例】

今回、私はスターターデッキとして「ホワイトホームの聖者」を選択しました。このデッキは守りを固めるデッキでリバースを防ぎつつ、得点効果により高得点を狙うデッキです。そこに拡張セットの「ラバーダック・メイド・クルセイダーズR」をメインに購入して組み込み、さらに属性と種族でランキングポイントを稼ぐ作戦にしました。

これらの効果により合計ランキングポイントは166点。ダッキー戦隊も可愛くてバッチリです(笑)。まずまずな点数を稼いだと思ったら・・・。

他プレイヤーは253点!

「ええー!?」「なんで?なんで?」

信じられない点数に相手のプレイエリアを確認すると・・・

「守護されがたきエグザルティウス」!

6種類の属性と6種類の種族がプレイされていれば100点!おそらく元ネタは遊戯王の「封印されしエクゾディア」ですね。これが完成すれば必ず勝利するという…。最後のトーナメントでいきなり出されたので気付きませんでした。リバース必須でしたね。

今回はだれも相手のカードをリバースする効果を使わなかったので、ソロ感は強めになりましたがすごく楽しかったです。もっとゲームに慣れてきたら、リバースの応酬も熱いものとなるでしょう。


【説明書】

合計20ページ。フレーバーと説明がごっちゃになっているタイプで、やや分かりにくいですが、ルールは難しくないです。サマリーがないので、別途用意するとプレイが楽になります。

【対象】

インスト30分プレイ時間2時間遊戯王MTG好きな方、十二季節の魔法使いが好きな方には超おすすめします。


<良いところ>

  • 膨大なカード群から自分のデッキを作るTCG体験が2時間で誰でも出来る。
  • マンガ、アニメ、ゲームのオマージュが多く、カードを見ているだけでも楽しめる。飽きない。
  • キャラクターパワー、ターン進行モードなどリプレイ性、カスタマイズ性も高い。

<悪いところ>

  • かなり広いスペースが必要。
  • トーナメントの戦略は幅広く、リバース効果やクラッシュなどインタラクションの強いプレイも可能なため他プレイヤーとの関係性が重要。やりすぎると嫌われそう。
  • 準備が大変。(ミレニアムドル札束作り:2時間、スリーブ入れ:2時間)


【感想】

私は遊戯王MTGが好きで、ドミニオン十二季節の魔法使いも大好きなので、このゲームはとても楽しかったです。これらのゲームが好みの方は非常に楽しめると思います。

プレイ感としては、TCGのようにデッキ構築をした後に、十二季節の魔法使いをやるようなイメージですね。ただし、リバースなどを使って相手のコンボを妨害することが出来るところはTCG寄りなのでしょうか。この点においては好き嫌いがあるかもしれません。

カードの種類も非常に多く、バリアントルールにより、カスタマイズ性、リプレイ性も高く、まさにミレニアムに楽しめる素晴らしい作品だと思います。私と趣向が似ている方には超おすすめですよ。

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Sato39
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