- 1人~4人
- 30分~60分
- 14歳~
- 1987年~
ダンジョンクエストBluebearさんのレビュー
ファンタジーフライト社から2010年に発表された、死亡率80%を越える危険度MAXのダンジョン探索ゲームです。知らないうちにプレミア付きの人気作品になっていました。
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●ややこしい製品バージョン
実は同名ゲームの第3版であり、2011年にアークライトから日本語版が発売されましたが、現在は絶版となっています。
オリジナル版(第1版)は1985年に別メーカーからの発表作で、その改訂版(第2版)を経て、さらに戦闘判定を技巧的にシステムアップしたものがこの第3バージョンです。
しかし、ややこしいのは、第3版の判定ルールがちょっと複雑になってしまったこともあり、その後シンプルなルールの第2版をさらに改訂してファンタジーフライト社が2014年に発売したバージョンが『DungeonQuest Revised』であり、この日本語版が『ダンジョンクエスト・クラシック』です。現在手に入る日本語版はおそらくほとんどがこの『クラシック』でしょう。
今風の流れに合わせたのか、公称ゲーム時間も、このバージョンが90分であるのに対し、『クラシック』は60分となっています。
どちらも面白さを追求した結果のスタイルで、おそらく好みによって評価は分かれる事でしょう。
残念ながら、このバージョンを保有していながら、さらにクラシック版を買いなおすほど裕福ではないので、私自身はこの第3版のみの経験となります。そのため細かい比較はできません。ごめんなさい。
(ちなみに世界最大のアナログゲームサイトBord Game Geekでの総合人気順位は、ちょっとだけこの第3版のほうが上位となっているというのは意外と知られていない事実だったりする)
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●個性的なキャラクターたち
4人ゲームですがキャラクターは6名ぶんあり、組み合わせはいろいろです。
どれもクセのある設定で、能力の使い分けができそうなので、好みで選んでいいでしょう。
フィギュアの出来もいいです♪
ただし最近のゲームのように、敵モンスターまでフィギュア化されていないので、この辺を期待するとがっかりします。(もっとも、大量のモンスターフィギュアが梱包されて高価になるという最近の流れが個人的には好きじゃないので、我々は良しとします。)
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●タイルで出来上がってゆくダンジョンを探索し、ドラゴンの財宝を目指す!
このゲームのテーマは、もはや語りつくされていると思いますが、ズバリ『ダンジョン探索』そのものです。
プレイヤーキャラクターはボードの4隅から、ドラゴンのいる中心部に向かって探索していきますが、そのダンジョンの構造は『タイル引き』で決まります。
つまり完全な『運まかせ』です。
いちおう配置する場所はある程度選べますし、正方形のタイルなので、配置する向きも選べます。ただ、どうやってもそんなに選択肢はありません…。結局は通路つながるようにしか置けないので。
新しい部屋に入ったら判定によって罠やモンスターが出て来たり、ちょっとしたアイテムが手に入ったりするわけです。まさにダンジョン探索ですよね。
次に何が待ち構えているか分からないダンジョンを、恐る恐る1歩ずつ進んでいくスリルはたっぷり味わうことができます。
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●危険度MAXのシビアなダンジョンに皆唖然…
とにかくこのゲーム、判定が多い!
しかもその大半は不利なものばかりの不条理さ。
タイルを置けば「行き止まり」「遠回り」閉じ込められる」という不運
扉を開ければ、扉カードを引きますが、たいていろくな結果にならない。
新しい部屋に入れば、「トラップ」や「モンスター」!
そして、無事に中央のドラゴンの部屋にたどり着けたら、ドラゴンカードを引き、ドラゴンが眠っていたら財宝をゲット!ドラゴンが目を覚ましたら大ダメージ!です。
たとえ無事に生きて財宝を手にすることができても、とどめの不運は「タイムリミット」!何と日没のターンまでに生きて脱出できなかった冒険者はすべて「死亡」という凄まじさです。
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正直に白状すると、初めてこのゲームをやったときは、誰もドラゴンにたどり着くことすらできないまま、あっさり全員が相次いで死亡。「なんだこりゃ…」という感じで全員でルールを確認し、正しいと分かると皆で唖然…。
気を取り直して再チャレンジしたところ、ドラゴンの部屋にたどりつき財宝をゲットした私は、やはり帰り道で罠にはまって死亡。
「欲かいたらやっぱり無理だなー。せっかくたどり着いても財宝もらえるだけで、別に有利になるわけじゃないんだね。」
1人はドラゴンの部屋にたどり着くことすらもできずに死亡。
「や~ん、これひどいカードしか出ないじゃないですか!」
1人はダンジョンをさまよった挙句、日没までに脱出できずに死亡。
「チキショー!全然ろくなタイルが出ねぇ!」
結局勝ったのは、行きの途中でわずかな金貨を拾っただけで、びびって(あきらめて)帰った1人だけが生還。勝利となりました。
「こんなん全然うれしくねぇ~!!これ勝利って言うのか?」
…という感じ。
このゲームの展開を簡潔に表現するならこんな感じです。
「歓声」→「悲鳴」→「ため息」→「爆笑」→「疲労」
(これで少しは雰囲気が伝わるかな…笑)
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●技巧的なカード処理の戦闘判定
この第3版で最も特徴的なのが、戦闘カードの組み合わせを使った技巧的な戦闘ルールでしょう。
戦闘が発生したら、左隣のプレイヤーが「モンスター役」となって、カードバトルをすると思えばいいです。
プレイヤーは基本的に「パワーカード」を4枚。「戦闘カード」を5枚持ちます。
「パワーカード」は、キャラクターが取る特殊な戦闘アクションを表し、使いどころを考えなければなりません。
「戦闘カード」は、そのラウンドごとの戦闘アクションで、共通のデッキから引いて手札にし、赤い「近接」、青い「射撃」、黄色の「魔法」があります。
長くなるので省略しますが、このカードアクションに手間がかかる分だけ、ちょっとだけ技巧的で複雑な戦闘ができることになります。
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ここが好みの分かれるところで、単純なダイス判定でさくっと進むほうがいいか、手札を考えて考えながら戦闘する方が、の違いですね。
我々はやっぱりそれなりに戦闘アクションを楽しみたいので、このカード方式は嫌いじゃないのですが、やっぱり面倒なのは避けてサクサク進めたいという希望者が多いのでしょうね。
今冷静に思うと、どんなに頑張っても結局死んじゃうんなら、そんなに気張って戦闘しても、時間がかかるだけで、あんまり意味ないのかな…という感想もあります。
ちなみに、このゲームにもオプションとして簡易ダイス戦闘ルールや、初版バージョンの簡易カード判定ルールが含まれているので、好みに応じて使い分けることができる親切設計になっています。
今でこそ、笑って、割り切って、自分のキャラクターの死にざまを眺めて楽しむことができるようになりましたが、その域に達するまで、ゲーム慣れした我々でもちょっと時間がかかりました。
良くも悪くも、知力で挑むユーロ系ボードゲームではなく、山ほどのカードを駆使して運まかせのシュチュエーションを楽しむアメゲーです。
たぶん嫌いな人は大嫌いなんじゃないかと思いますので、プレミアも付いているいま、手を出すかどうかはよく考えて判断して下さい。
少なくとも、真面目に勝ち負けを争うゲームではない事だけは断言します。
【余談】
このゲームには、お得なオマケが付いているます。
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このゲームのキャラクターを『ルーンバウンド第2版』と『ディセント(旧版)』と『ルーンウォーズ』でそれぞれ使用するための特製キャラクターカードが封入されています。(『ディセント第2版』には対応していませんので注意です)
私は『ディセント(旧版)』も『ルーンウォーズ』も持っていないので、これは意味ないですが、『ルーンバウンド第2版』のカードはありがたかった!!
おかげで今では私のこのセットは、キャラクターフィギュアと専用カードが『ルーンバウンド』の箱に行ったままなので、たとえある日急にこのゲームをやろうっ!と箱を開けても、キャラクターフィギュアがない!という事態になるので気を付けなければ…と思っております(笑)。
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