クリエイティブ・タバーン9割ぼっちさんのレビュー

マップを開拓、コマを移動、現在位置から収穫、集めた食材でお客さんを満足させ勝利点カードを獲得、…を繰り返し、勝利点を競うゲームです。

1ラウンド毎に親が代わり、順に行動を選びます。

選択肢は、

・ランダムにタイルを引き、マップに配置 (開拓)

・コマ移動

・現在コマがいるタイルの絵に対応した食材カードを獲得 (収穫)

・公開されている客カードの要件を満たした手札であれば、それらの食材カードを消費して客カード獲得 (調理)

・自分が単独最下位であれば、マーケティングカードをランダムに1枚引く (マーケティング)

の5つが、選択肢タイルとして公開してあります。

まずは親がこの中から1枚、行動を選択します。

選択されたタイルは裏向きになり、2番手以降は同じ行動を選べなくなります。

選ばれた行動を「親は2回、子は1回」行います (調理とマーケティングは例外) 。

その後、残った選択肢タイルの中から次のプレイヤーが親として同じように選びます。

以上を、一周したら (二人プレイの場合は二周) 1ラウンド終了となります。

裏にならず残った選択肢タイルに、親が食材カードを1枚選んで配置します。これは、次以降この選択肢を選んだプレイヤーが獲得できます。

スタートプレイヤーが移り、選択肢タイルが全て表向きになり、次ラウンドになります。

調理を選んだ場合、親も子も関係なく全員一度だけ、お客さんカードに対応する食材が揃っていれば、食材を消費してお客さんカードを獲得できます。

「マーケティング」は勝利点が単独最下位のプレイヤーのみが恩恵を受けられます。カード内容はフィールドを入れ替えるものや、基本的に使ったプレイヤーが有利になる内容です。1ターンに一度、選択行動を取る前の自分の手番でのみ使えます。

親以外も行動をするのでダウンタイムが短くテンポも悪くないです。

開拓で配置できる場所はルール上指定されていますが、マップが付属していないので分かり辛いです (簡単なものを自作して遊びました) 。

ゲームバランスも行動もちゃんとしたゲームなのですが、説明書が恐ろしく分かり辛いです。かなり昔に入手していたものですが、ゲームの雰囲気も良く分からなくて封印してしまってました。色々な種類のアナログゲームを遊ぶようになった最近になって改めて読み返して、ようやっとギリギリ理解できました…。

また、カードにはイラストレーター名やキャラクター設定 (ゲーム内容には関係ない) が記載されているのはいいんですが、そういう情報のフォントがものすごく大きいです。

そして食材の種類名などゲーム内容に関わる情報の方がフォントサイズが小さく、慣れるまで手間取ります。

お客さんカードは一度獲得してしまえば取られる事はなく勝利点は確定出来るのですが、獲得したキャラクター名の組み合わせや、獲得した時の食材名によってもボーナスが発生するものがあります。この辺りは戦略性が生まれて良いのですが、「マーケティング」の選択肢を取る時、誰が単独最下位なのかが分かり辛いです。毎回ボーナスの有無まで入れてのカウントは手間過ぎるので、基礎点数のみでの比較で進めましたが、点数表か何か代用した方がここのテンポも良くなるように思います。