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  • 2人~6人
  • 90分前後
  • 12歳~
  • 1977年~

コズミック・エンカウンターBluebearさんのレビュー

96名
2名
0
約15時間前

簡単に言えば、もう何でもありのメチャクチャな大宇宙戦争ゲームですね。

いやぁ、久しぶりに押入れから発掘し、せっかくだから6人メンバーでやってみたら、ゲームに慣れた顔ぶれだからか異常な白熱っぷりで、時間延長で遅くまで計3ゲームやってしまったくらい楽しかったです!

◾️どんなゲーム?

このセットは、2008年にファンタジーフライト社から出た新版を2009年にアークライト社が完全日本語版にしたバージョンです。

もともとはたぶん1977年にEON社が出したもの。ウォーゲーム全盛期の1984年にツクダホビーから日本語版がリリースされました。(同じEON社の『BoarderLand』『Quirks』などと一緒に発売され、事前情報を知らなかった我々はあまりに毛色の違うゲームに面食らったものです。)

その後いくつかの会社から異なるバージョンで再販を繰り返し、おそらく今回の版が一番新しいのではないかと思われます。

あの『マジック・ザ・ギャザリング』をデザインしたリチャード・ガーフィールドが大きな影響を受けた作品としても有名ですね。

↑変な三角のタイルが《ワープコーン》。これを通って他の星に進軍するので、攻める側はこれを攻撃目標の星に向け、この上に自分の宇宙船を置くことで攻撃を明示します。

↑丸いのは《亜空間》。やられた宇宙船はすべてここに置き、少しずつ戻って来ます。

◾️イメージは70年代くらいのアメリカSF

宇宙人のイラストはとにかくレトロで濃いです。全然カッコよくありません。意図的にゲテモノデザインにしている感じですね。

また飛び交う宇宙船も全部レトロな円盤型。

全然未来感はありません。

70〜80年代のパルプSFの世界です。(すまん、わかる人にしかわからないな、笑)

ビジュアル的に女性陣に反発喰らうかも…と警戒していたら、『キャーこれかわいい!』だそうだ。女はわからん、笑。

◾️まず正直に懺悔しよう

当初ツクダホビーからリリースされたものは、マルチプレイヤーズゲームのひとつとして興味半分で『BoarderLand』と一緒に買いましたが、あまりに濃い宇宙人イラストと、ご存じの通りのハチャメチャルールと、安っぽい白黒だけのボード、どぎつい色だけの丸い厚紙コマに幻滅。1回だけプレイしましたが上手く使いこなせず、引越しの際に燃えるゴミにして出しちゃいました(泣)

『BoarderLand』のほうは大好きですり切れるくらいプレイしたのと対照的だったのが今も印象的です。

我々がまだ硬派のウォーゲーマーだった頃の話ですね。

そんなおかげでこの新版も買おうかどうしようかずいぶん迷ったのですが、改めて評判が良いのと、拡張入れると+1人で6人プレイができる事に引かれて当時即買いしたのです。(ですが結局昔のイメージを引きずってしまい何年も押入れで眠る羽目になりました(苦笑))

◾️売りは多彩すぎる宇宙人たち!

基本セットだけでも何と個性豊かな?宇宙人が50種類入っていて、全部ぶっ飛んだ特殊能力を持っているのです。(例によって計算しよう。5人でプレイするとして組み合わせは50C5だから、200万通りを越えますねー!素晴らしい)

援軍要請が無くても勝手にどっちの側にも乗っかれるパラサイト族、

伏せて出した互いのカードを入れ替えてしまうソーサラー族、

戦闘に負けても亜空間に飛ばされずに復活するゾンビー族、

戦闘に負けてコマを亜空間に送る時に、他のプレイヤーのコマも道連れにしてしまうバキューム族、

相手と手札を丸ごと交換してしまうトレイダー族、

ああ…もうキリがない!

これらが入り乱れて戦うんだから、その組み合わせしだいでかなりとんでもない展開になるのが予想できるかと思います。

そうなんです、とんでもない展開なんです!

それを、開き直って笑い飛ばして楽しむゲームだったんですねえ。(でもゲームとしてキチンと成立するギリギリの線を守っているところが改めて凄かった)

◾️ぶっ飛んだ戦闘ルール!

プレイヤーはカードを引いて、その手番に攻める相手が決まります。好きな相手を自由に攻撃できたりしません。ヒドイですね(笑)

戦う宇宙船の数と、手札から1枚出すカードの攻撃力の合計で、勝ったほうが相手の星に侵攻して植民コロニーを作れます。

ところがこのカードが曲者で、攻撃力+1とかから何と攻撃力+40とか、攻撃力+0とかまであります。ヒドイです(笑)

楽しいのは、この勝負には互いに援軍を募る事ができて、勝敗に乗っかる事ができます。多人数ゲームですから、あーだこーだ盛り上がって楽しいです。

また、この手札は使わないと補充されないので、どんなカスなカードでもどこかで使わなければなりません。

じゃあ単にいいカードを持ってる奴が勝つだけの運ゲーじゃん!って思いますよね。でも時々『交渉カード』というやつが混じっていて、負けても手札を奪えたり、お互いが『交渉カード』なら1分間で任意に交渉です。これが特に面白い!(どんなムチャな要求でもオッケーですが、1分間で決まらなかったらお互いにペナルティなのです!これ楽しいです。我々が一番好きなルールかも♪)

こうやって、自分の星以外に5つのコロニーを作った人が勝ち!というわけです。

◾️プレイ感はかなり軽い

1ゲーム1時間くらい。

慣れれば45分くらいで決着が付くかな。

泥試合になりそうな印象ですが、多人数ゲームなので、どこかで不毛な争いが起きても、たいていその隙に誰かがあっさり勝っちゃう展開ですねー。


「私は赤を攻撃かー。●●さんねー。わーいいっぱい行っちゃえ!」

「こらー!また俺かっ!」

「だって出ちゃったんだもん♪」

「はいはーい!わたし援軍いきまーす♪◯◯ちゃん勝ちそうだし」

「さすが勝手に援軍送れるパラサイト族ね!笑」

「くそー、じゃあこっちも援軍欲しいっす!」

「しゃーないなー、俺1個だけいってみるかな、笑」

「えー、1個だけ?」

「こらあ!文句言うならやらんぞ!」

「どうせ漁夫の利が欲しいだけじゃなーい、笑」

「よしオープン!」

「あはは、交渉カードで自動的に負けやっ!でも手札取れるからいいもんねー。しかも俺は『ゾンビー族』だからやられても帰ってくるもんねー」

「うー、そうだった!それ地味にツラいわね」

「でもこれでアウターコロニー4つ目じゃない!マズイわよ!」

「よし次俺の番!俺の能力は…」

…という感じで、あーだこーだとギャーギャー大騒ぎできるゲームでした。

なんと言うか、『アホなパーティーゲームと、ガチの多人数対戦ゲームの微妙な中間的存在だったんだなー』と、貴重な存在価値を改めて認識した作品でした。

《追記》

交渉カードが重なったとき、《1分間》の時間制限で互いの要求を交渉します。そのため1分間用の《砂時計》があるといいですよ。(コンポーネントには含まれていません)

スマホのタイマーとかでもいいのですが、みんなが見えるのって意外に大事です。

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夢夫
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Bluebear
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