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  • 1人~4人
  • 50分~100分
  • 13歳~
  • 2021年~

アルコサtiptaptoさんのレビュー

44名
0名
0
2年弱前

愉快な異星人たちと愉快で危険な探索行!目指すは銀河中央からの船団に取り入って、この辺境惑星の脱出だ!


アルコサ、はキックスターター発のリソースマネジメント系ゲームです。

辺境惑星アルコサに嫌気がさしていたプレイヤーたちは、船団がやってくるのを機に、自分の持つ居住区を発展させて名声を得て、たった一人、この惑星から一緒に外に連れ出してくれる席を争います。


ゲームとしてはスタートプレイヤーから順に時計回りに各手番2アクションずつ行い、アクション出来ない・したくない人はハードパス。最初にパスした人が好きな資源2つと次ラウンドのスタートプレイヤーとなる、といった形の流れとなります。
ラウンド数は3ラウンド。
全員がパスすると、居住者(手札)への食糧・窒素の供給”この惑星の生物は窒素で呼吸するようです”フェイズ、生産フェイズが挟まり、次のラウンドが始まります。
テラフォーミングマーズ辺りの流れをイメージするとわかりやすいかもしれません。

基本的には手番にできることは以下の通り この中から2つを選んで行います

1 手札(異星人住民カード)を使用し、カード能力を使用するか、ボードの探索をする

2 資源を払い、ボード上に出ている居住区の設備(生産施設)を作る

3 資源のトレードを任意の回数行う
 (レートは全員統一、食料・窒素の交換のみ市場の縛りあり。
  プレイヤー能力は主にここで各ラウンド1回使用可能)

4 船団への賄賂カードを獲得
 (ゲーム終了時目標、船団がやってくる2ラウンド目以降のみ&1手番1回のみ)

みて貰えばわかる通り
基本的に「資源があるだけ行動が可能」である感じ。かつ、その資源を手に入れるためには
手札を切らなければならない。というバランスになっています。
初期手札4枚・初期資源もそれなりにある為初動でやりたいことができないことはあまりありません。アクションの終了時に設備やボードが補充され、フリーアクションで入れ替えも可能なため、意外とストレスは(自由度の面では)ありません。
ただし、設備に関してはただ建築しただけでは生産されず、追加でバッテリーを手札の使用にて獲得・設置する必要があります。

個人ボード 部屋を建てて、バッテリー置いてようやく稼働 一応初期部屋はバッテリーオンで開始です


そして、このゲームの根幹となる「手札の使用」がゲームに強いスパイスを与えています。
手札はユニークで、しかも使用する際に選択肢があるものが多いです。
さらに「手札によって許可されたボードの探索を行う」際には、探索トラックを進めなければなりません。(アクションによって進む歩数とコストが変わります)
探索トラックを進むと、資源の獲得やイベントカードの効果が発生します。イベントはプラスだったりマイナスだったりギャンブルだったり。このイベントカードで何が起こるかわからないという点がわくわく感を増幅してくれる感じで楽しいですね。

ボード上のアクションをすると、数字分、周囲のトラックを探索マーカーが廻ります。カードが書かれたマスはイベント、リスクが上下します


ちなみに、探索トラックの途中で必ず止まるレイドイベントでは、100%悪いことがおこります……そのイベントを踏んだ人でなく、イベントカードに示された誰かが。
この辺と、手札にランダム性や攻撃要素も含まれてしまうことはちょっと好き嫌いあるかもしれません。


ちなみに、カードによるボード探索のアクションの中に新たにカードを獲得するものがあり、獲得したカードは手札に入り、カードの上限となった際に使用済みのカードを放棄できるため、やろうと思えばアクションをいつまでも続けることが可能です。

ただし、このゲーム、モラルというパラメータが設定されており、上限以上のカードを獲得してカードを放棄した際や、食料の供給に失敗した際に下がっていきます。(探索イベントでも下がります)このモラルは各ラウンド終了時の点数に関わったり、下がりすぎるとマイナス・上限を超えてあげればプラスの勝利点となったりと、かなり大きく点数に関わってきます。なので、アクションをすればするほど良い、というわけでもありません。

このゲームの点数として、まず資源で換算される点数が大きいです。
どの資源も一つ最低1/2点、磁気テープやバッテリーなどの貴重な資源はそれぞれ1点、2点となる為、探索によって得られたカードや建築した設備はもちろん高得点を持っているのですが、支払った資源が見合うか、特に最終ラウンドは考えていくことになります。


一見高得点の賄賂についても、実際は資源の換算レートを0.5-2点引き上げているに過ぎないことが多く(それをノーコストで可能なのが大きいは大きいのですが)、カードやダイスで大味に決まることが多い様に見える割に、突き詰めると繊細なリソースマネジメントが必要になっていくゲーム……かもしれません。

私はまだ初期のキャラ能力無し、ドラフト無しでしか遊んでいませんが、まず初手番から時計回りにプレイヤーキャラクターを選択、手番回して今度は各居住区を選択、さらに回ってスタートプレイヤー、という流れで手番格差を減らし、初期手札もドラフトする形で行うというのが想定されたセットアップなので、ルール把握済みなら初期状態の格差はそこまでないのかなとは。

こいつらがみんなプレイヤーキャラクターです!
初心者用の通常キャラでも右下の濃さ


まあでも何より、アートワークが素晴らしい!
これだけで遊ぶ価値のあるゲームだと思います。
プレイヤーもカードである住人達も、なんだこいつらって感じの異星人なのです。
ほとんど知名度はありませんが、楽しいゲームですのでもし機会があればやってみてはいかがでしょう。

…知名度あがってほしいなぁ。

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勇者
tiptapto
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