ダイナソーワールドtiptaptoさんのレビュー

刺激を求めるお客様をいかれてイカした浪漫の国にご案内！

ダイナソーワールドはダイナソーアイランドをチューンアップしたような
ジュラシックパー…恐竜テーマパーク経営ゲームです。

遺伝子を集めて恐竜を復元し、コースター等のアトラクションを建てつつ警備も強化して…
全体的には前作のきつかった部分（特にお金）がかなりゆるくなり、遊びやすくなったかなと

簡単に恐竜復活できるので初手T-REXなんかも…

今作にはプロフェッショナルがいない分、毎ラウンド個性豊かなワーカーたちをアクションに
宛がいます。つまり、ワーカー数はほぼ固定になります。
ワーカーには通常のワーカー(白)と、セキュリティに長けた警備員(黄)、遺伝子関連に強い科学者(青)、資金繰りや経営の得意なマネージャー(緑)、そして作ったワールドを知り尽したガイド(紫)の5種類がいます。
そのワーカーたちを、
早い者勝ちのタイルや遺伝子の獲得する全体アクションに割り振るか、
自分だけのワールドの能力を伸ばす個人経営ｱｸｼｮﾝに割り振るか、
ラウンド最後にお客様を連れて行うツアーに付加価値をつけるツアーアクションに割り振るか、
ここの見極めが楽しいゲームとなってます。

そして、今作で勝利点を得る方法は恐竜の復活が大部分を占めます。なら恐竜だけを復活させていけばいいかというと、恐竜を復活すると危険度が上がり、ワールドの警備能力を超えると死人が出てしまい結果的に勝利点が下がります。特に、死人による勝利点の減点はゲーム終了時なので、
勝利点が低い側が先手番になることに対して勝利点調整にも使えません。
また実質的な収入であるツアーをより効率的に組むにはツアー能力を上げなければいけませんし、
同じツアーをしていると飽きられて興奮度が下がる為、金食い虫な警備やツアー能力の強化には興奮度の上がりやすい危険な恐竜の展示が欲しいところ。

恐竜の復活にもワーカーが必要になる為、ワーカー足りないよ！ってヒーヒー言いながら遊んでいくことになります。

ツアーアクションはワーカーを使う分非常に強力なものが多いですが、一つのタイルに依存するとお客様の飽きがひどいことになってしまうという。

ちなみに今作、恐竜のゾーンなど危険なゾーンをツアーで通る場合、危険度ダイスなるものを振ってダイス目が悪いと警備がしっかりしててもガンガン人が死にます。仕方ないね。
そのほかにも遺伝子ダイスを振って直接遺伝子を得る等ランダム要素がマシマシだったりしますね。この辺は好みが分かれるやも。

目標の達成得点がなかなか大きく、複数の目標を一度にとれるような場合もある為この辺ちょっと気になりましたが、キック版で遊んだのもあって恐竜個々の絵が描いてある駒を復活させていき、ワイワイしながらしっかり考えられるゲームでとても楽しかったです。

個人ﾎﾞｰﾄﾞもタイルも絵がしっかりしててワクワクしますね。
かなりスペースが必要なのと、一部駒が小さくてなくしやすそうなのは玉に瑕かも？

それでも是非この恐竜の世界を堪能してほしいと感じる一作です！