- 3人~5人
- 30分前後
- 8歳~
- 2016年~
リカーーーリングミチミツさんのレビュー
【まえがき】
2016年に同人サークル「賽苑」が発売したカードゲームです。
タイトルの「リカーリング」は英語で「Recurring」、循環するという意味です。その名前の通り、前の手番の人が出したカードが次の手番の人の手札になり、その人が出したカードがさらに次の手番の人の手札となり...を繰り返す様は、まさに「循環する」と呼ぶのがふさわしいです。
【ルールの簡単な説明】
カードは「R」カードと1~9の数字カードがあり、数字カードはその数字と同じ枚数、「R」カードは12枚あります。これをすべて混ぜて各プレイヤーに均等になるように配りきります。
ゲームはリードプレイヤー(スタートプレイヤー)から時計回りの順番で手番を進めます。
まずリードプレイヤーは手札から1枚だけカードを出します(Rカードまたはどの数字カードでも)。次のプレイヤーからは、場に出ているカードより強いカードを出して、そして場に出ていたカードをすべて手札に引き取ります。
強いカードとは同じ枚数であればR->9->....1の順で強く、それよりも多い枚数の方が強くなります。3枚の3より、4枚の9の方が強いということです。
もし強いカードを出せない、出したくない場合はパスして、このターンから抜けます。これを最後の1人になるまで繰り返し、最後の1人になったらそのプレイヤーは場のカードを手札ではなく、手元に引き取ります。
そして、このプレイヤーが次のターンのリードプレイヤーとなります。
これを繰り返して、誰か1人のプレイヤーが手札すべてを出し切ってなくなれば、そのターンが終わったときにラウンドも終了し、得点計算を行います。
得点は、手元に引き取ったカード1枚が1点となります。「R」カードは0点ですが、このラウンドで最も早く手札をなくしたプレイヤーだけは、1枚1点となります。
これを3ラウンド行い、最も点数が高いプレイヤーが勝利者となります。
【感想】
4人で1回プレイしました。インスト5分、実プレイ時間約40分ほどです。
ゲームの目標は手札をすべて出し切ることを目指しますが、カードを場に出すと場にあったカードが手札に戻ってくるというのが独特なプレイ感です。従って、ちまちまカードを出していても全く終わりません。
ある程度の枚数をまとめて出していかなければ、手札を減らすことはできないのです。
そのためには、手持ちのカードの数字がばらけてる状態ではまとめて出すことができないため、まずは同じ数字になるように手札を揃えていかなければなりません。そして、そうなるように場のカードと交換していかなければなりません。
しかし、いくらカードの数字をまとめても出せる枚数は今場に出ているカードの枚数+1枚までとなっているため、ときには揃っている数字のカードを分割して出す必要もあります。ときには半端な数字のカードを取らざるを得なくなるのであれば、パスした方がよい時もあります(既に1枚しか残っていない数字のカードとか)。
ある程度慣れている人であれば、ゲームを進めていくうちに誰がどの数字をカードを持っているのかが把握できるようになるでしょう。把握できるようになれば、手札の不要な数字のカード(他のプレイヤーが大多数を持っているため)がわかるようになったり、このカードを場に出すとあのプレイヤーはこれを出すだろうと予測したりすることができます。
慣れた人たちだけで遊ぶのであれば、少なくとも場に出たカードを誰か引き取ったかぐらいは把握しなければゲームに勝つことは難しいでしょう。当然、手元に引き取ったカード(他プレイヤーも含めて)もちゃんと把握しなければなりません。意外とチェックしておかなければならない点はあります。
ゲーム自体は準備も簡単で、ルールも簡単、単なる運勝負ではなくプレイヤー同士の読み合いがあるカードゲームです。手札のカードの減り方が他のゲームに比べると遅いため、プレイ時間はかかります。そのため、他のゲームの合間にというのはちょっと難しいかもしれません。ここが唯一の欠点でしょう。
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