- 2人~4人
- 20分~40分
- 8歳~
- 2017年~
イスタンブール:ダイスゲームミチミツさんのレビュー
【はじめに】
2017年にPegasus Spiele社から発売されたダイスゲームです。デザイナーはイスタンブールと同じリュディガー・ドーン氏、現在は日本語版が発売されて国内流通しています。
イスタンブールをダイスゲーム化した内容ですが、イスタンブールとはかなり異なります。
ゲームは、振ったダイスの出目の組合せによるアクション実行が主となっています。出目の組合せによるアクションで、商品やお金を獲得したり、振り直すための水晶を得たり、または継続効果があるモスクタイルを手にいれたり、手番プレイヤーと手番プレイヤー以外にも即時効果があるバザーカードを引いたりします。
目的はルビーを先に5個(4人プレイ時)集めることです。
【ルールの簡単な説明】
スタートプレイヤーから時計回りの順番で、手番を行います。
手番ではまずダイス5個を振ります。ダイスは1回しか振れませんが、水晶を支払うことでどのダイスでもいくつでも振り直すことができます。
出目が確定したら、ダイスを使ってアクションを2回行えます。アクションは出目の組合せで決まり、それぞれのダイスは1回アクションで使用したら、もう使用できません。
アクションは、商品マーカーを獲得、水晶を獲得、お金を獲得、モスクタイルを獲得、バザーカードをめくって効果を適用する、ルビーと交換するなどがあります。
モスクタイルは1度獲得すると、それ以降の手番で毎回効果を発揮します。振れるダイスを増やしたり、アクションをさらにもう1回行ったり、バザーカードをめくったり、お金を得るときに商品マーカーを得たりすることができます。
バザーカードは手番プレイヤーが適用できる効果と、他のプレイヤー全員が適用できる効果の2種類が描かれていて、それぞれ即時効果を行うことができます。手番プレイヤーが適用できる効果のみが、描かれているカードもあります。
これを繰り返し、いずれかのプレイヤーが最も早くルビーを5個集めたら、そのラウンドで終了します。
獲得しているルビーの数が最も多いプレイヤーが、勝利者となります。
【感想】
オリジナルのイスタンブールとは、全くゲーム性は異なります。ダイスを振って出た目でアクションを行い、最終的にルビーを集めることを目指します。
ルビーを得るためには、同じ商品何個かと交換、全種類の商品1個ずつと交換、お金と交換という方法があります。
また、モスクタイルを4枚取ったときや、バザーカードの効果でルビーを買うこともできます。
ダイスゲームですので当然ダイス運の影響が大きいのですが、それを補うために商品の出目の代わりにすることができる商品マーカーや、振り直しができる水晶、毎手番効果を発揮するモスクタイルがあるため、影響を抑えることができるように工夫されています。
ルビーと交換するために同じ商品が4つ必要であれば、ダイスの出目に頼らなくても商品マーカーを集めることで代わりにすることができます(もちろんダイスの出目で出てくれるのが一番良いのですが)。
またルビーを獲得するための方法が複数あるため、どのようにして獲得するかを選ぶことができる、つまり戦略性があるということになります。ダイス目に頼ってもいいし、堅実に商品マーカーを集めてもいいし、お金を大量に集めてお金で買ってもいいと、いろいろな進め方があると思います。
ルビー獲得の方法は固定で変わりませんが、モスクタイル・バザーカードの出現順番は毎回異なり(もちろんダイス目も毎回違います)ますので、リプレイ性もある程度あると思います。
ゲームは思っているより早く終わりますので、のんびりしているとルビーを集めきらないうちに終了することになるでしょう。
【個人的な感想】
プレイ時間も短めで、考え所もありながらプレイ感は軽いので、初心者や少し慣れた方にも楽しんでもらえると思います。
ダイスゲームはどうしても運の影響が大きく、ベテランゲーマーになるほど敬遠されがちですが、このゲームは戦略性もあり、運の悪さも軽減できるため、ベテランゲーマーでも遊べるのではないかと思います。
【記録】
インスト:18分
実プレイ:48分
- 129興味あり
- 597経験あり
- 95お気に入り
- 266持ってる
ミチミツさんの投稿
- レビュークシディット王国記【まえがき】2014年に、Libellud社から発売されたボードゲーム...7年弱前の投稿
- レビューサイズ -大鎌戦役-【まえがき】2016年に、Stonemaier Gamesが発売したボ...7年弱前の投稿
- レビューリカーーーリング【まえがき】2016年に同人サークル「賽苑」が発売したカードゲームです...約7年前の投稿
- レビューストライク【まえがき】Ravensburger社が2012年に発売したダイスゲー...約7年前の投稿
- レビュー光合成【まえがき】Blue Orange社が2017年のGen Conで発売...約7年前の投稿
- レビュークイーンドミノ【まえがき】2017年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した「キングドミノ」...約7年前の投稿
- リプレイルターの宗教大改革このゲームには通常の3~4人プレイ以外に、2人プレイおよびソロプレイの...約7年前の投稿
- レビュー路面電車【はじめに】2015年にLookout Games社から発売された2人...7年以上前の投稿
- レビュークロンダイク・ラッシュ【はじめに】Red Raven Games社が2017年のGen Co...7年以上前の投稿
- レビューヒット・ザ・ロード【まえがき】2016年にフランスのメーカーSpace Cowboys社...7年以上前の投稿
- レビューマジックメイズ【まえがき】2017年前期にSit Down!社が発売した、非コミュニ...7年以上前の投稿
- レビューチケットトゥライド:レイル&セイル【まえがき】2004年にDays of Wonder社から発売され、そ...7年以上前の投稿
会員の新しい投稿
- レビュー猫との距離家から出て行ってしまった愛猫たちを呼び戻そう。猫ごとに好きなオモチャは...約1時間前by Sak_uv
- ルール/インスト東海道:祭2人プレイの際に3人目の旅人をNPCとして登場させる選択ルールは用意...約2時間前by chaco
- レビューファイユームフリーゼの変なデッキ構築ゲームです。ワニが溢れる盤面も、ちょっと変(笑...約3時間前by りん
- レビュー動物さがし5種類の動物と5色の色からカードに書かれていない動物を探します👀🐕🐈🐄...約8時間前by ピアレス・ ステージ
- 戦略やコツ音速飯店前提として「お品書き」に書かれた料理名は、すべてワード2枚または3枚...約8時間前by としゃん
- レビューザ・キング・イズ・デッド:セカンドエディション運の殆ど絡まない陣取りゲーム。陣取りゲームの渋いところを煮詰めて煮詰め...約9時間前by プーさん
- レビューハートオブクラウン:セカンドエディションドミニオンライクなのでそれと比較しながらレビューします。良い点・コンセ...約10時間前by 兎冠
- レビューブロックスボードゲームにおいて最も重要なものはコンポーネントだと思っています。こ...約10時間前by 兎冠
- レビュードミニオン文句のつけようがない完成されたボードゲーム。完成されすぎてパーティゲー...約10時間前by 兎冠
- レビューインカの黄金 再発掘以前のバージョンとの違いを上げていきます。直前のバージョンでは、遺跡の...約13時間前by mugen_j
- レビューぐるぐる廻るドラゴンとオバケたち子供と遊んだ感想です。(初回プレーの感想です。)楽しめる年齢 :8歳...約14時間前by くらげ
- レビュータコパチ飛ばすのが面白かったです。またやりたいです。約14時間前by 金賢守(キムヒョンス)