マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 2人~4人
  • 25分前後
  • 8歳~
  • 2017年~

クイーンドミノミチミツさんのレビュー

1578名
6名
0
約7年前

【まえがき】
2017年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した「キングドミノ」の正統進化版と言えるのが、この「クイーンドミノ」です。デザイナーは前作と同様ブルーノ・カタラ、そしてメーカーも同じくBlue Orange(ブルーオレンジ)社です。既に日本語版が発売され、国内流通しています。
「キングドミノ」の拡張ではなく、この「クイーンドミノ」だけで遊ぶことができます。「キングドミノ」と合わせれば、6人プレイも可能(8人プレイも可能ですが推奨されていません)です。またチームとして、競うこともできます。

【ルールの簡単な説明】
※以下の説明は、私個人が英語ルールを翻訳した内容を元にしており、間違っている可能性があります。
ほとんどの部分は「キングドミノ」と同じですので、そちらのルール説明を参照してください。
「クイーンドミノ」には新たにコイン、建物、騎士(ミープル)、塔(コマ)、女王(ミープル)、ドラゴン(ミープル)という要素が追加されています。
準備のとき、建築士ボードを置いてその上に建物タイルを山札にして置き、さらに5枚だけボード上に並べます。この並べられている建物が今買うことができる建物になります。
騎士、塔、コインはまとめて置いてストックにし、女王は建築士ボードの右、ドラゴンは建築士ボードの洞窟の上に置きます。プレイヤーは騎士1個と7コインを受け取ります。
準備時の変更点は以上です。

手番ですが、従来のキングドミノでは選んだドミノを自分の王国に配置(A)->次のドミノを選ぶ(E)という内容でしたが、クイーンドミノではこの(A)と(E)の間に3つのアクションが増えました。いずれも任意のアクションです。

(C)騎士を派遣して税金を徴収
手持ちの騎士を今配置したドミノのいずれかの区画または両方に置いて、つながっているその区画と同じ区画の数だけコインを獲得します。

(D)建物を購入して建築
建築士ボードに並んでいる建物を購入して、自分の王国にある街(赤色の区画)に建築します。まず空いている街が自分の王国にないと、このアクションはできません。建築費は、その建物が置かれているマスの下に書いてる金額です。建築費を支払い、建物タイルを自分の街に置きます。
塔を一番多く持っている人は、女王を獲得できます。獲得すると、建築費が1コイン安くなり、ゲームが終わったときに王冠の代わりになります。
建物タイルには即時効果(騎士や塔を獲得する)、ゲーム中ずっと有効になる効果(税金徴収時に騎士や塔の数に応じて追加で徴収できる)、他のドミノと同じように得点計算時に有効となる王冠、ゲーム終了時に点数獲得できる効果(固定で点数を獲得、該当する地形の領地ごとに点数獲得など)があります。

(E)ドラゴンで建物を焼き払う
他の人に渡したくない建物は、1コイン支払ってドラゴンで焼き払うことができます。女王を持っているプレイヤーは、このアクションはできません。

これを12ラウンド繰り返して、最後に得点計算を行い、最も点数が高いプレイヤーが勝利者となります。
得点計算では従来の領地による得点以外に、建物による得点、最後に残ったコインが3コインで1点となります。

【感想】
1回、4人でプレイしました。インスト14分、実プレイ1時間14分でした。慣れれば40分ぐらいにはなりそうです。

新たな要素が増えましたが基本のルールはキングドミノと変わっていないため、前作のキングドミノをプレイ済みであれば、すんなりと馴染めるでしょう。追加になった要素も難しいものはないため、ルールを覚えるのも早いと思います。建物はある程度種類はありますが効果の種類自体は少ないため、ここも問題にはならないと思います。

ドミノの地形は従来の小麦畑、海、森、平原、沼、鉱山に、新たに(赤色の建設現場の絵が描かれている区画)という地形が増えました。この街の特徴は建物を置ける唯一の場所であること、そして街の区画には王冠が一切ないということです。王冠がないため、大量に集めても得点にはなりません。唯一、王冠の効果がある建物が3つだけありますので、街の領地から点数を得るには、この建物を集める必要があります。
しかし、建物はドラゴンを使えば簡単にゲームから除外できるため、街の区画を主体にして勝つことは困難であると思います。やはり、従来通りの領地からの得点(王冠の数×領地の大きさ)が主体になるでしょう。

建物の効果は数は少ないですがいろいろ揃っていますので、領地からの得点+建物の効果による得点の組合せにより、戦略の幅は広がりました。
例えば、騎士を獲得できる建物+騎士による税金徴収、さらに徴集時に追加をもたらす建物により大量のコインを獲得して得点する戦略や、わざと地形をつながずに分断し、領地ごとに点数を得る建物により得点する戦略、純粋に騎士や塔を集めて騎士数、塔数で得点する戦略などが考えられます。
そのような目指す戦略を考えてから、どのドミノを集めるか、どう配置するかを考えるべきだと思います。
ただし、建物はランダムで公開され、またドラゴンによって除外される可能性があるため、建物の効果をあてにするのは確実な戦略ではありません。場合によっては、普通に同じ地形のドミノを集めて領地からの得点のみを追い求めたプレイヤーの方が勝ってしまう可能性もあります。今回のプレイでも、領地からの得点を主体にして建物はごく僅かだったプレイヤーと、建物をある程度建築し、塔数により大きく点数を得たプレイヤー間ではほとんど差はありませんでした(街の区画により、他の地形の区画が減ったこと、そして分断が多かったことが要因です)。
これは建物の効果をうまく生かせなければ、勝てない可能性もあるということだと思います。適当に建物を建設していれば勝てるという甘い味付けではありません。

以上の理由から、前作キングドミノをプレイ済みで少し物足りない、慣れて飽きてしまったという人には、このクイーンドミノをお勧めします。初回はうまく建物を生かせず、こんなものかと評価してしまうかもしれませんが、やり込めば味が出るようなゲームだと、私個人は思いました。

この投稿に6名がナイス!しました
ナイス!
シャンボール
TamTakSpiele
Sky
とげまる
よっしぃー
ファズ
クイーンドミノ
クイーンドミノの通販
人気ゲーム「キングドミノ」に、さらなる戦略性をもたらす派生作が登場!
残り2点
1~2営業日以内に発送
日本語ルール付き/日本語版
¥4,400(税込)
仙人
ミチミツ
ミチミツ
シェアする
  • 234興味あり
  • 430経験あり
  • 68お気に入り
  • 382持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

ミチミツさんの投稿

会員の新しい投稿