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  • 1人~5人
  • 45分~120分
  • 13歳~
  • 2019年~

パックスパミール(第二版)DKnewyorkさんのレビュー

236名
8名
0
25日前

世界に浸れる感 ☆☆☆☆☆

楽しさ ☆☆☆☆★

アートワーク ☆☆☆☆☆


19世紀のアフガニスタンの歴史を描いた今作。なんとまあシブいテーマでしょうか。

列強の思惑とそれに抗う現地人の争いや葛藤。それをできるだけシンプルに、尚且つ真摯に描いている素晴らしいゲームです。

派手さはないけど手に取れば、箱やコンポーネントにそこはかとないこだわりを感じられると思います。


システムはタブロービルドとエリアマジョリティ。

アフガニスタンの6つの地方を巡って、現地アフガニスタン、列強のイギリスとロシアが三つ巴で争いを繰り広げます。プレイヤーは現地の部族長となり、各陣営との距離を図りながら影響を与え、自らの勢力を伸ばしていきます。

エリアを確保するには、自らの部族と同盟を結んだ勢力の軍隊の力でライバルより抜きん出る必要があります。カードを確保しプレイして、同盟勢力を支援して軍や道を作っていきます。

しかし同盟勢力の伸びが悪くライバルに圧倒されそうなときは、冷徹に見限って鞍替えすることもあるのです。

そう、ここは戦場。義理や人情なんてのは自らの存亡の前にはクソ食らえだと。

このゲームの凄みは、こんなに複雑な時事をシンプルなシステムでまとめていることだと思います。

シンプルながら味わいは深いし、戦略も多岐に渡りインタラクションも強い。戦闘で部族を潰されて政治カードまで奪われる転覆というアクションがあるのですが、これが大人同士でないと喧嘩になりそうなくらいの大打撃を受けます。


さらにシンプルさを補うかのごとく100枚ある宮廷カード全てに史実に則ったフレーバーテキストがあって、一戦終えた後に自らの陣営を顧みてお酒を飲むとこれが素晴らしい肴になります。


☆☆☆


地理オタの私は歴史にあまり興味がなく、パックスパミールはフレーバー的にNFMかと思っていました。

しかしやってみると本当に面白く、さらにフレーバーが忠実に反映されていたので、背景にも興味が湧いてきました。それは図らずも私の世界を一歩外へと広げてくれました。 


きっと作者は真摯に歴史を調べて、細心の注意を払ってこのゲームをデザインし調整したのではないでしょうか。

それでなければここまで臨場感をもって心に迫るものは作れないでしょうから。

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touring123
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DKnewyork
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