マラカイボDKnewyorkさんのレビュー

世界に浸れる感　☆☆☆☆☆

楽しさ　☆☆☆☆★

アートワーク　☆☆☆☆★

マラカイボ！

ボドゲ好きならアプリでもお馴染みのタイトルですが、改めてアナログでじっくりプレイしたらやっぱり良すぎたのでレビューしようと思います。

☆☆☆

まず、カリブ海を自由に周遊する爽快感。これはマラカイボの素晴らしい美点になります。ボードの海の色も素晴らしい。トロピカル過ぎず、かつ厳しすぎない絶妙な青。。

ここを船駒を１〜７マス自由に動かしていいんだから、気持ちよくないはずがない。

次に特筆すべきは、簡潔にして奥深いレガシー要素でしょう。ボード上には色んな町や村が登場するけど、ストーリーカードによってそれら１つ１つが色を得て躍動しだす。これはアナログゲームとしては画期的なことだと思います。

現実世界で地図を見て旅をすると、町にはそれぞれの顔や形、匂いがあることに気がつく。マラカイボのストーリーは各町の個性を出すことに役立っており、それを周遊するプレイヤーに色鮮やかな臨場感を与えてくれています。

ゲーム自体も得点要素が多岐に渡り、船の改良、クエスト、戦闘、探検、計画カードをそれぞれバランスとったり特化したり自由度が高いです。

あっちこっちに尖った先端を突き出すフィスター氏。細かいルールもそこここに登場します。しかし不思議なことに、カリブの周遊というテーマやプレイ感でそれぞれが不思議なくらい共存していて、俯瞰で見たらゲームとして纏まっている。

きっとこれは確信犯なんだと思いますが、少なくともあのルルブを見て初回処理ミスなしプレイは不可能でしょう。

メカニクスは今さら感があるので敢えて触れませんが、フィスター氏の不安定ながらまとめると綺麗という特徴的な設計を堪能できる作品です。

マラカイボはアプリも出ていてそれも楽しいけれどカリブ海を行く爽快感はアナログならでは。

だいぶ延期になっているけれど、2025年中に出ると言われている拡張も楽しみですね😌