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1年以上前

相手がウイルスではなくなったパンデミックスピンオフ。

「パンデミック:イベリア」と同様に限定版ですが、まだ本家のルールが色濃く残っていたイベリアに比べて大胆にルールが変更されています。

パンデミックシリーズを追ってきた身としては

地域カード(都市カード)と堤防決壊カード(感染カード)が通常の2倍ある
さりげにかなり大きな変更点だと思います。
後述の「水の流入」と合わせて、氾濫(アウトブレイク)ギリギリの地域でも
次の嵐(エピデミック)まで放置してもいいという今までのセオリーが全く通用しなくなっています。
同時に地域カードが倍になったことで余裕が出来るので今までの作品ほどカツカツではありません

プレイヤーが強い
プレイヤーの役職がオリジナルよりも強力です。

例えば「港長」はオリジナルでは「作戦エキスパート」にあたる役職ですが、
港(基地)の上にいればカード消費なしで好きな地域に1アクションで飛んでいけます。

さらには港には何処にいても1アクションで帰れるので、
実質2アクションあればマップの何処にでも移動できるぶっ壊れ能力です。

他にも捨て札を1アクションで回収(1ターンに回数制限なし)可能な「清掃作業員」など
明らかにオリジナルよりも強い役職が複数あるので、オリジナルよりもダイナミックに立ち回れます。

また、新施設のポンプもかなり強力で、うまく使えば4アクション後、
嵐(エピデミック)が起こる前に離れた場所にある水(ウイルス)コマを取り除けると言えば
パンデミッカーならばいかに強力だとわかるでしょう。

また、初期配置の時点でマップ全体の堤防が完成しており、状況が悪化するにも猶予が生まれるため、
オリジナルでしばしみられた初期配置やカードの引きが悪すぎて数ターンで負けが確定するといった理不尽が
起こりにくくなっているのもポイントです。
今まで以上にタワーディフェンス要素が強くなったと言えます。

敵も強い
水コマはオリジナルのウイルスコマと大体同じルールで増えますが、
堤防で塞がなければ、ターンの最後に「水の流入」として、 隣接する地域に浸食していきます。

水コマ3個の隣接地域は全て最低2個の、さらに隣には最低1個の水コマを置かないといけないので、
堤防で対策が出来なければたちまち元の木阿弥になります。
下手をすれば毎ターンアウトブレイクの連鎖並に水コマが増えていくことすらあります。

堤防を作るにも地域の水コマを全て排除しなければならないので一度大量浸食された地域を救うのは中々困難です。

終盤になると海の水コマが4個になるので、海岸沿いの地域は常時3個の水コマに浸食される可能性が出るため、より絶望的になります。

また、氾濫(アウトブレイク)の回数による敗北がない事や、
地域カードが通常の2倍ある事で嵐(エピデミック)カードは通常版よりも2枚多くともそこまでの脅威を感じないといったオリジナルより緩和されている部分も見られます。
高地なので水コマが一切配置されない地域といった今までのシリーズにない特色も見られます。

良い点

リプレイ性が非常に高い

個人的に一番の良点。正直なところ、入門難易度でのプレイでは数あるパンデミック作品の中でも
最も簡単で物足りないと感じましたが、嵐(エピデミック)カードの増加によるいつもの難易度調整の他、
勝利条件を12種の中からランダムに4種選ぶことで難易度の幅が非常に広くなり、
プレイにバリエーションが出ます。

最初に大規模な氾濫が発生し、完璧に揚水する事を目指したり、
頻繁に浸食される地域の人口コマ(水コマと3つまでしか共存出来ず、水コマの増加で溢れると損失)を指定数配置することを目的としたりと今まででは味わえなかった面白い勝利条件が目白押しです。

微妙な点

入門難易度が簡単に感じたので、その部分を切り取られると損しそうだな、と思いました。
本作以外のシリーズもやってきましたが、たとえ入門難易度であっても初回クリアまでには何度も失敗し、
何くそ!と再挑戦してクリアしていったのですが、本作の入門レベルをプレイした後は、
ギリギリの難易度に打ち勝った!というパンデミックのキモと呼べる部分が感じにくいと思いました。
もちろん上記で述べたとおり、難易度の調整手段がいつも以上に用意されているので
簡単でつまらない作品と言うわけではないのですが。

総評

ウイルスじゃないのにパンデミック…?と食わず嫌いしていましたが、

ウィルスではないからこその大胆なルール変更が良い方向に働いており、
パンデミックシリーズの一つに相応しい完成度になっています。

次回作の「ローマの落日」もそうですが、たとえウイルスではなくとも、
しっかりとテーマに向き合いそれが面白さに直結しているのは見事なものだと思います。

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おとん
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仙人
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