パンデミック：新たなる試練ぴよ坊さんの戦略やコツ

ネタバレ的なことも含みます。

なかなか標準レベル（エピデミックカード5枚）がクリアできない方向けで、攻略方法を自分で見つけたい方は見ないでください。 

1人4役でやっており、標準レベルでクリア率80～90％です。（上級だと3役で50％前後のクリア率）

今回の投稿も1人4役の標準レベルでの話になります。

　※今回の投稿では、このゲームのクリアに重要な「知識の共有」についてのコツは掲載できませんでした。どの都市の「知識の共有」を優先するかは「感染状況」や「残りのアウトブレイク許容回数」、「残ターン」、「手持ちのカード」、「使用キャラクター」の能力、「キャラクター」の位置関係と手番、「感染するであろう都市」などなど様々な状況を加味してどの都市の「知識の共有」をするか決めているので。

　ただ「知識の共有」は非常に重要なことで、アクション数も消費しますが、場合によっては「単発のアウトブレイク（アウトブレイクが連鎖しない状態）」よりも「知識の共有」を優先することもあるとだけ記載します。

A.システム面を意識したプレイング

　エピデミックカードや都市の感染もルールに則って発生します。そこを意識するだけでもクリア率は上がると思います。

A-1.アウトブレイクの連鎖を防ぐこと

　アウトブレイクを全て防ぐのは無理だと思ってます。序盤はアウトブレイクが発生しないように立ち回りますが、特に後半は連鎖しなければ「まあ、いっか」くらいの気持ちでやってます。

　アウトブレイクは単発ならまだ気にしなくても良いこともありますが、連鎖すると一気に苦しくなるので、感染ゴマが3個の都市が並んでいるところの除去が最優先で、2個並んでいるところも早めに減らした方がいいと思います。状況によりますが、治療薬の開発を1ターン遅らせてでもアウトブレイクの連鎖を防ぐことが優先することもあります。

　初期状態で3都市に感染ゴマが3個置かれますが、1都市は捨てることも考えてます。

A-2.エピデミックカードの出るタイミングはある程度決まっている

　2巡目の1人目（5ターン目）までに1枚出ます。ですので、1巡目の4人目までにエピデミックカードが出なければ次のターンで必ずでます。2枚目は2巡目の2人目から3巡目の2人目までに1枚でますし、3枚目は3巡目の3人目から4巡目の3人目までに出ます。）

　また、1巡目の1人目でエピデミックカードが出ると運が悪いと思うかもしれませんが、今後4ターンは絶対にエ　　ピデミックカードは出ませんし、今後4ターンにおいては初期の9都市＋エピデミックカードで出た都市の計10都市から8都市が選ばれるので、作戦も練りやすいかと思います（とはいってもいきなり出ると感染ゴマ3の都市が4つあることがほとんどなので、その後きつい展開になりやすいですが。）

　レベル（エピデミックカード）の枚数と人数によっては1ターンに2度エピデミックカードがでる場合があり、検疫官がいなかったり、イベント「静かな夜」「予測」「人口の回復」がないと確実にアウトブレイクが発生します。標準レベルで4役もしくは2役だとこのようなことは起こりません。

A-3.現実世界とは違う都市間の移動時間

　都市間の移動において、現実世界とはかけ離れた移動のしやすさ、しにくさがあります。東京からマニラは、ぱっと見ると大阪ー台北経由で3アクションかかりそうですが、サンフランシスコを経由すれば2アクションで行けますし、サンパウロとマドリードも1アクションで行けます。初期都市アトランタからロサンゼルスには2アクションかかりますが、ロサンゼルスからシドニーまでは1アクションです。

B.全体の流れ

※毎ターン開始時には一旦落ち着き、今後4ターンの展開を考えた方がいいかと思いますが、まずは1巡目、2巡目の1人目できっちり考える癖をつけてみたらどうでしょうか。（しっかり計ったことはないですが、初期状態や2巡目に入る前に1分以上考える時もあると思います。）

　全体のプレイ時間も早いと30分かからずにクリアすることもあれば、初手から考え1時間くらいかかることもあると思います。

B-1.初期状態でまず大雑把な計画を考える

　初期状態で一旦おちついて今後の行動を考えます。序盤にアウトブレイクが起きる場所によっては、後手に回りがちで、ずるずる行ってしまいがちなので。初期状態で感染ゴマが3つある都市のどこを救うか決めましょう。アウトブレイクの連鎖が起きやすい都市や情報共有がしたい都市など。

　運よく同色のカードを2枚持っているキャラがいたらその人に1個目の治療薬を作らせることを考えましょう。

B-2.1巡目はなるべくカードを使わない

　4人プレイの場合、初期カードが2枚づつなので、どのプレイヤーにどの色のカードが揃いやすいかわかりませんので、1巡目はなるべくカードを使わない立ち回りから考えましょう。とは言っても、中東あたりが危険ならばカードを使ってでも感染ゴマを除去しますが。

B-3.2巡目の1人目でもう一度一息つく

　2巡目が開始する時にはたいていの場合、各キャラに3～4枚カードがあるはずで、誰かが何色かのカードを2枚もっていることがそこそこあると思いますので、その人に治療薬を作らせることを考えましょう。また、エピデミックカードが1枚すでに出ていればこのターンではエピデミックは起きないし、どこの都市が感染するか多少なりとも予想できると思います。これまでにエピデミックカードが出ていなければこのターンで必ず出ます。

B-4.エピデミックカードが出ても一息つく

　エピデミックカードが出たら感染カードの捨て札をチェックしましょう。次のエピデミックカードまでに感染する都市がわかります。

　イベント「人口回復」はエピデミックカードが出た後でも、感染カードの捨て札を感染カードの山札に戻す前に使用することも可能なので、使用するかどうか考えましょう。

　また、2巡目の1人目で最初のエピデミックカードが出た場合など、次のエピデミックカードがすぐに出る可能性があるならば、このターンでの感染都市がまたすぐに感染する可能性があるので、次のプレイヤーの行動は注意しましょう。

B-5.根絶は無理に狙わない

　治療薬開発後、同色の感染ゴマを除去することで根絶（2度とその色の感染は起きない）することができますが、優先度は低めでいいと思います。根絶の効果は大きいですが、根絶に要する労力（ターン消費）も小さくないです。まずは根絶出来たらいいなラッキーくらいでよいと思います。衛生兵がいれば（通信司令員もいれば尚良し）狙ってもいいかもしれません。

B-6.最後の治療薬

　ノーマルモード、4役の場合、７巡目の2番目のプレイヤーの4アクション終わるまでに治療薬を作る必要があります。ですので、最後の治療薬はなるべく1番手、2番手のキャラクターが作るのがいいと思います。3番手、4番手のプレイヤーが作るには早めにカードを集める必要があります。

B-7.最後は神頼み（？）

　終盤になると感染スピードが上がり、衛生兵がいても感染ゴマの除去が感染に追いつかないこともあります。その時は感染の除去をあきらめて、アウトブレイクが発生しないことを祈り、治療薬の開発を急ぐこともあります。

C.キャラクターの特性を考慮しよう

　個人的な序列は、研究員＞＞通信司令員＞衛生兵＞作戦エキスパート＞＞検疫官≒科学者＞危機管理官です。

　後半3人の検疫官、科学者、危機管理官は流れ次第、使い方次第では能力を（ほとんど）発揮することなく終わりってしまいます。だからといって前半の4人が最強チームでもないです。特に通信司令員と作戦エキスパートは能力がかぶるので、どちらかで良いです（といっても私はランダムで選んでますのでどうしようもない所ではあります）。最初は自分の好きなキャラ、得意なキャラで選んでゲームのコツをつかむのもいいかと思います。

　ルール上、キャラはランダム選択ですが、選ぶとしたら研究員、衛生兵、通信司令員（または作戦エキスパート）、科学者がいいと思います。（科学者は研究員もいるとより使いやすくなると思います）

C-1.研究員（No.1キャラ）

　このゲームにおいて知識の共有にかかる手間を減らすことも重要なので、全員がアトランタにいる1巡目にカードをある程度整理することも可能です。1ターン目で治療薬を作ることができる可能性が最も高いキャラクターです。

C-2.通信司令員（実質、リーダー的存在）　

　サポート役として最優秀。知識の共有（研究員がいるとより効果アップ）や、治療薬開発後に衛生兵を動かして根絶させやすくなったり、イベントカード「予測」と組み合わせたりして検疫官を動かして病原菌ゴマが置かれるのを防ぎましょう。

C-3.衛生兵

　初期は病原体コマが1個の所は無視、感染ゴマ3個の都市や感染ゴマ2個の都市が近い地域に向かわせましょう。治療薬ができた後は根絶に向けて動くのもいいと思います（根絶よりも治療薬の開発や感染ゴマの除去が優先されることの方がおおいですが）。安定して活躍できるキャラだと思います。

C-4.作戦エキスパート

　可能なら1ターン目はカードを使わず4マス移動（もしくは3マス移動＋感染ゴマ1個除去）。2ターン目に1マス移動、基地作る、カードを使って感染ゴマの多い都市に飛ぶ、感染の除去が理想のパターンです。感染ゴマの除去、知識の共有、治療薬の開発など活躍の場は多く、使い方に個性がでそうです。

C-5.検疫官（うまく使い、運が良ければMVPになることもしばしば）　

　イベント「予測」や通信指令員との組合せ、またはゲームシステムを利用することで感染をかなり抑えることができます。エピデミックによる感染を防ぐ確率を上げることも可能（エピデミックが起こりそうなタイミングで感染がほとんどない地域の隣接都市が多い都市に配置）ですが、堅実に感染都市が集まっている地域にいるほうが無難です。

C-6.科学者（研究者がいないとやや使いにくい印象）

　4枚で治療薬が作れますが、頼りすぎるのは危険です。同色の都市カードが2枚そろったらその色の治療薬を任せるくらいでよいでしょう。研究員がいればより使いやすくなります。また1ターンで2種類の治療薬が開発できる唯一のキャラクターです。　

C-7.危機管理官

　初期状態のイベントカードの有無でゲーム全体の大まかな計画を立てる戦略担当のキャラ。ざっくりいうと初期状態でイベントカードがない時は前半は無理せずに、後半に巻き返す。初期状態でイベントカードがあれば積極的に使っていくこともでき、2度目の使用どころを見極めましょう。使い方、状況次第では有能キャラクターですが、使い方が難しい。

D.キャラクターは相性で見ることも大事

　キャラクターは単体で見ることも大事ですが、組合せにより、より高い活躍をすると思います。

　通信司令員と研究者がチームにいれば情報の共有が格段にやりやすくなります。

　治療薬が開発されたら通信司令員と衛生兵を使えば1巡で最大8都市の感染ゴマをゼロにできます（空輸を使えば9都市）。

　研究者と科学者の組み合わせでは治療薬が作りやすくなります。

　さらに、通信司令員、研究者、科学者の3人がいるとより治療薬が作りやすくなります（個人的にはこの3人がいると楽です。感染は広がってしまいがちですが。）

　逆に通信司令員と作戦エキスパートが同じチームにいるとやりにくいですし、衛生兵と検疫官は同じチームになっても悪くはないですがなるべく近い都市にいない方が良いと思います。

E.都市の重要度

E-1.重要な都市

　都市の重要度は感染ゴマの数だけでなく隣接してる都市の数も考慮してます。

　最重要都市はバクダッドかカラチだと思います。黒色の都市5都市と隣接していることとイスタンブールデリーも5都市とつながっているので、アウトブレイクの連鎖が起きた時、病原体の駒が無くなりやすいですし隣接都市でのアウトブレイクやそれに伴うアウトブレイクの連鎖の危険性も高まります。。

　黒のデリー、カラチ、バクダッド、イスタンブールのラインが最も危険だと思います。隣接都市が多い都市が連なっているのとアトランタからの距離が遠いので。

　赤の感染ゴマの地域だと上海ー香港のライン

　青の感染ゴマの地域はパリ、黄色の感染ゴマの地域はボコダを最重要視してます。

　逆にサンチアゴ（黄）と大阪（赤）の重要度はこのゲームでは低いです。

　大阪も北京も2都市のみに隣接してますが、北京は5都市と隣接している上海につながってるので、大阪よりは重要と考えます。

E-2.検疫官の配置

　検疫官を置いておくにも優先順位があります。例えば大阪（隣接都市：東京、台北のみ）に置くくらいなら上海（隣接都市：東京、台北、ソウル、北京、香港）に置いた方が良い。他に上位互換都市の例としてはリャドに対するバクダッドがあります（リャドに検疫官を置くくらいならバクダッド）。またサンチアゴに置くくらいならリマですが、リマに置くくらいならボコダです。ボコダに検疫官を置くとサンチアゴのアウトブレイクは防げませんが、リマへの感染は防げます。

E-3.初期基地アトランタについて

　作戦エキスパートの1ターン目でカードをなるべく使わないのが理想といいましたが、アトランタは移動に不便なので2つめの基地を早めに作ることを考えましょう。アトランタから2アクション行けるのは北中米と南米のボゴダのみの計9都市です（隣のシカゴは2アクションで13都市に行ける（アトランタから2アクションで行ける9都市全＋東京、マニラ、シドニー、リマ））。アトランタが全都市の中で悪いとまでは思いませんが初期の唯一の基地でありスタート地点としてはやや不利な位置かと思います。基地の場所は状況によりですが、重要都市の中で3アクションでアトランタに行けないパリ、イスタンブール、バクダッド、カラチ、上海、香港あたりは常に候補に入れてます。

F.イベントカード

F-1.静かな夜（できれば後半に取っておきたい）

　なるべく感染率が3都市以上になったら使いたいです。エピデミック後にアウトブレイクが連鎖するようなら序盤で使っても良いと思います。

F-2.空輸（ここぞという時に取っておきたいカード）

　作戦エキスパートがいれば「政府の援助」の価値は下がりますが、この「空輸」カードは通信指令員がいてもその価値が下がらない重要なカードだと思います。

　治療薬開発のための移動、感染を防ぐための検疫官の移動、感染者の治療や根絶に向けたキャラ（特に衛生兵）の移動、知識の共有のための移動など色んな場面で使いたいカードですが、1度きりなので使う時は慎重に。

F-3.人口回復（序盤に使っても問題ない）

　アウトブレイクの連鎖を防いだり、感染ゴマが3個の都市で知識の共有もない地域でしばらく誰も行かせたくない都市に使用しています。

　最後のエピデミックカードより前出ないと役に立たないカードです。

F-4.予測（序盤の方が効果が高いことが多い）

　序盤だと3ターンの感染をコントロールできますが、終盤だと1.5ターン分のコントロールしかできませんので序盤に使用する方が効果が高いことが多いです。しかし、あえて終盤に取っておくことでアウトブレイクの連鎖を1ターン遅らせることで検疫官の移動や治療薬の開発の時間を稼ぐことも可能です。

　検疫官による病原菌ゴマ配置の防止やもう少しで根絶できる際に使用します。

　予測カードで検疫官がいる都市およびその隣接都市を出してしまい、その後検疫官や通信指令のターンで次の感染都市周辺に移動させることで感染ゴマの配置を2ターン防ぐことも可能です。

　ゲームのシステム上エピデミックカードが出るタイミングはある程度絞れるので、エピデミックカードが出る直前に使用し、アウトブレイクが起きそうな都市カードを後ろに持っていくことで、その都市の感染を何ターンも先延ばしにすることも可能です（私は、たまに偶然上手くいくことがありますが、狙ってはまだできません）。

F-5.政府の援助（通信指令員、作戦エキスパートがいなければすぐ使ってよい）

　基地は治療薬が開発できるほか、基地から基地へは1アクションで移動できるので、移動系のキャラがいない時は積極的に使ってよいと思います。

G.その他

先入観にとらわれないプレイングで以下のようなクリアができました。

１．作戦エキスパート不在の時で、基地がアトランタのみでクリア（イベント「政府の援助」も出る前でした）

２．科学者、研究員、通信指令員、もう1人が検疫官のチームでは科学者が1種類も治療薬を開発せずにクリア。

３．3つ目の治療薬を作るのにシカゴでの知識の共有が不可欠でアトランタの基地に行くのにどうしても1アクション足りなかったため、「政府の援助」カードを使いシカゴに基地を作り、知識の共有の後に治療薬を作り、勝利を手繰り寄せた。

※もちろん失敗も数多くしてます。根絶のためにターンや「静かな夜」を使い後々取り返しがつかなくなったことや、3手番目の科学者に頼り最後の治療薬が作れなくなった、作戦エキスパートの能力を使いすぎカードが集めにくくなった、治療薬の開発を優先した結果アウトブレイクの連鎖が起きてゲームオーバーまっしぐらになった等など。

最後に、

感想戦をやってみましょう。

　このゲームは運もありますので、悪手が少なかったとしてもゲームオーバーになることもあると思います（クリア率100％の人がいたらプレイングを見てみたいです）。ですが、1ゲームで1ターンだけでも、何となくでもいいので「ここがまずかった」みたいな振り返りをすれば少しづつ上手くなると思います。

標準レベルがクリアできるようになった方へ

　英雄レベルは3役でやってます。3役だと1枚目と2枚目のエピデミックカードが同じターンで出ることもありますが、3枚目以降は同じターンに出ることはないので。4役だと2枚目と3枚目のエピデミックカードは同じターンではでませんが、他の所（1枚目と2枚目、3枚目と4枚目など）は同じターンで出る可能性があるので。上手になったら上級モード4役をやってみようと思ってます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。