身も蓋もなく一言で説明するなら「コンポーネント違いのナインタイル」。手持ちのカードを組み合わせて、お題と同じ柄をいち早く作るルールは全く同じ。
ゲームの流れやインストの単純さ、複数セット揃えることで遊べる人数が増える点なども非常に似ています。
大きな違いは、ナインタイルが模様を「並べる」のに対し、このゲームでは透明なカードを「重ねる」ことによって、お題の柄を作ることを目指す点。
4枚のカードにはそれぞれ色の異なる4つのドット(点)が描かれていますが、ドットの位置関係は4枚とも同じ。
そのため、重ね方によってはドット同士が重なり合って、下に置かれたカードのドットが消えてしまいます。
これによって、同じカードを同じ向きで並べても、重ねる順番によっては出来上がる柄が全く異なるものになります。
従って、このゲームでは特定の柄を作るときに、カードの向きに加えて「カードの裏表」「重ねる順番」を考慮する必要があります。
お題の中には、とても4枚すべてを使うとは思えないほどドットの数が少ないものもあり、カードを1枚余らせた状態でお題が完成してしまって、残りをどう重ねるかで頭を悩ませる……なんてことも。
完成形が誰の目にも明らかでスピード勝負のナインタイルと比べると、こちらの方が正解にたどり着くまでに考えることが多く、パズル寄りの要素が強めです。
結果として難易度が少し高くなる分、お題が完成したときの達成感も大きくなります。ただしドツボにハマると、マジでどうやっても正解にたどり着かず頭を抱えます。
ルールが明快な上に1ラウンドが一瞬で終わるので、ボードゲーム慣れしていない人にも遊びやすく薦めやすいのではないでしょうか。
コンポーネントを広げるスペースがほとんど必要ないので、ボードゲーム目的の集まりでない場所でちょっと取り出すにもいいかもしれません。
4人までプレイ可能なBrainwright版と6人までプレイ可能なAsmodee版がありますが、amazon.comで販売しているBrainwright版のほうが手に入れやすいと思います。
- 投稿者:
すずせり
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タイトル | オン ザ ドット |
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原題・英題表記 | On the Dot |
参加人数 | 2人~4人(5分前後) |
対象年齢 | 10歳から |
発売時期 | 2006年~ |
参考価格 | 未登録 |
ゲームデザイン | ドミニク・ボディン(Dominique Bodin) |
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アートワーク | セゴレーヌ・デ・レ・ゴース(Ségoléne de le Gorce) |
関連企業/団体 | アスモデ(Asmodee)ブレインライト(Brainwright)カクテル ゲームズ(Cocktail Games) |
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