• 2人~4人
  • 75分前後
  • 10歳~
  • 2013年~

枯山水seshil4324jpさんのレビュー

274
名に参考にされています
投稿日:2017年01月24日 21時59分

枯山水は水を使わずに水を表現し、ひいては世界観や宇宙観まで表現する非常に抽象的な美術です。有名な龍安寺の石庭は、どの角度から見ても石がひとつ隠れる・・・これは、「世界は不完全なものだ」という思想を表しているのです。




---枯山水---

ルールを覚えるのに必要な時間:20分
1ゲームの時間:60-90分
評価:☆☆☆☆ (☆5で満点)



発売されたのは2014年のゲームマーケットで、「おおー、なんかコンポーネントが豪華だなぁ。個人ボードがラベンスバーガーっぽいなぁ」「価格は強気だなぁ」ぐらいに思っていたのですが、年が明けてから(2015年初頭)話題が爆発。ボードゲームの常であっという間に品薄。手に入りづらい状況に。火付け役はTwitterかな?

ルール自体は素直なタイル配置ゲームなので、若干得点計算がややこしいものの、ゲームが初めての方にも薦めやすい。軽ゲーばかりを薦めるのも問題があるので、「大人も楽しめる趣味」をアピールするのにちょうど良い。(誰かボードゲーム経験者が混じった方が良いぐらいのルール分量ではある)

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セットアップは、ラベンスバーガーっぽい個人ボードとポーンの形をした禅僧駒を全員が持つ。正方形の砂紋タイルは混ぜて裏返し、メインボードに積んでおく。ひときわ目を惹く庭石は、プレイ人数に応じた数をボードに配置。



それから各自の目標となる名庭園カードを1枚ずつ配る。これは他の人には見せない。

また、ゲーム中一回だけ特殊能力を発動できる、作庭家カードも1枚ずつ配る。これでセットアップ終了。

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自分の手番は前半と後半に別れており、連続して行う。

【前半】

砂紋タイルを引き、「配置」「譲渡」「保管」「破棄」のいずれかを実行する。

a) 配置 自分の個人ボードにタイルを配置する。ボードは3×5で15枚までタイルを配置できるが、最初は左上か左下におき、禅僧駒(ポーン)をその上に載せておく。2枚め以降のタイルは配置済みのタイルに隣接するようにして置く。※保管しておいたタイルがある場合、そのタイルも同時に配置できる。

b) 譲渡 うまく砂紋がつながらないタイルは、他の人に譲渡することが出来る。交渉成立したら、メインボード上に書いてある徳ポイントを2つ得る。

c) 廃棄 引いたタイルを捨て札にする。ただし徳ポイントを失うので、徳が0のプレイヤーはこの行動が取れない。



d) 保管 個人ボード上にはタイルを1枚保管して置ける。すでに保管場所が埋まっている場合は、先にそのタイルを配置するか破棄するかしなくてはいけない。

※手番のプレイヤー以外は、手番プレイヤーが引いたタイルを「強奪」出来る。この場合拒否は出来ない。強奪したプレイヤーは徳を2点失うので、いっその事「譲渡」してしまえば手番プレイヤーは徳を2点得るし、受け取ったプレイヤーは徳を失わない。win-winになる。

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【後半】

タイルをどうにかしたあとは、「座禅」「禅僧駒の移動」「石の獲得と設置」「作庭家カードを使用」と、こちらも4つの選択肢がある。

a) 座禅 座禅を組むと徳ポイントを1点獲得できる。徳の上限は6点なので、それ以上は獲得できない。



b) 禅僧駒の移動 自分の庭においてある禅僧駒を、上下左右に移動できる。まだタイルを置いていないところには移動できない。

庭石は禅僧駒のあるタイルか、その縦列にしか置けないという制限があるので、置きたい位置に予め移動しておく必要がある。



c) 石の獲得と設置 メインボードにある石を獲得して、自分の庭に配置。自分の徳以上のコストがかかる石は獲得できない。また、徳ポイントは石の獲得後、かならず0になる。

例外として、徳ポイントが最大の【6】で有った場合、禅僧駒の位置にかかわらず庭石を置ける。

※庭石は縦横に隣接させて置けないという制限(コケが両方のタイルに書いてある場合は隣接できる)があるので、このルールには従う。

d) 作庭家カードの使用 ゲーム中一回だけカードの特殊効果を発動できる。

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ルールはこれだけで、全員が15枚のタイルを設置したらゲーム終了。ややこしい最終得点計算に移る。この得点計算だけでルールブックをまるまる2ページ割くほどなので、詳しくは公開ルールブック参照。

基本的には砂紋が美しくつながっていて、石が桂馬飛びや斜めに連続していたり、仏様に見立てるように3つの石を連続して置いていたりすると高得点。

あと、最初に名庭園カードが配られているので、これを達成しているとボーナス点。

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最後の得点計算を覚えきれないので、じっくりルール解説するかどうかはメンバーによりますが、とりあえずつながるように置く、石は名庭園カードを目標に、という始め方でもいいと思います。特に最近の話題作なので、これがボードゲーム初体験、という方には。

ルール的には非常に手堅いユーロゲームで、突出した部分も悪い部分も無い、という感じ。箱庭系タイル配置ゲームを、「枯山水」という純和風テーマで出来るというのが最大の魅力ではないでしょうか。

「強奪」という攻撃アクションは、実際のプレイではあまり起こらないので万人が楽しめます。多人数ソロプレイをしているという感覚が若干あるものの、直接攻撃要素が強いゲームは人を選ぶのです。

女性プレイヤーにやや多く見受けられるのですが、【遠慮して人を攻撃できないので、ゲームのルールを最大限利用できない】という方も問題なく遊べます。

軽ゲーでは満足できないので、本格的なボードゲームに手を出したい!という方の最初の一作となるのに相応しい国産ゲームです。

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プレイ感の評価
運・確率3
戦略・判断力12
交渉・立ち回り1
心理戦・ブラフ1
攻防・戦闘2
アート・外見14
作品データ
タイトル枯山水
原題・英題表記Stone Garden
参加人数2人~4人(75分前後)
対象年齢10歳から
発売時期2013年~
参考価格8,000円
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枯山水のレビュー

  • 127
    名に参考にされています
    投稿日:2017年06月25日 11時39分

    パッケージ自体にすごく力が入っているのでそれだけでも面白いのですがプレイの感覚としては求められる庭の形が庭園カードで提示されるので、そのための徳、そのための交渉になるわけですが私が思う隠れた魅力はプレイ後のかたずけ透明なパッケージに使った石を収めていくのですが、その窪みが似たり寄ったりでわかりにくいそのためなにかパズルをしているような感覚が味わえますそこまでのパッケージと思って買うと若干高めの価格設定もありなのかなとまぁ実際お金のかかったパッケージですので、手元に置いて損はないと思います。

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  • 94
    名に参考にされています
    投稿日:2017年06月19日 00時58分

    パッケージに描かれた激渋お爺ちゃんが特徴的。見た目通り純和風テイストで癒されるゲーム。大量得点を得るためには、波紋の矛盾を無くし多くの石を配置する必要があるのですが、その両方に『徳ポイント』が必要となる。そしてこの『徳ポイント』をどのタイミングでどうやって貯めるかが悩ましい。誰かが庭を完成させた時点でパネルの廃棄が出来なくなるので、一気に残りの手番が少なくなるし、矛盾を許容しなければいけなくなるのでスピードも重要となる。そのため、周りの進捗を見つつ確実にポイントを稼ぎに行く必要がある。その分、思い通りに美しい庭が出来たときの喜びは大きい。そして、得点集計が終わると必ず各自の庭に品評会がス...

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  • 74
    名に参考にされています
    投稿日:2017年06月03日 20時01分

    タイルや石といったパーツを組み合わせて、いかに美しい石庭を作れるかを競うゲームです。あっという間にゲームが終わるので、アレもコレもと欲張らないことがコツのような気がします(タイルが埋まらなかったり、ガラが繋がらないとマイナス点になる)。また、過剰に石を置けば良いということもなく、適切に配置する必要があります。ここらへん、ワビサビの世界を上手く表せているのではないでしょうか。また、このゲームの良いところは、勝ち負けだけでなく、完成された庭を眺めて自己満足に浸れるところかもしれません。たとえ点数が低くても、自分で作った庭を眺めるのは楽しいです。コンポーネントは物理的に少々重いですが、雰囲気が...

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  • 125
    名に参考にされています
    投稿日:2017年05月16日 12時02分

    何度か知人同士でプレイしました。最初パッケージを見た時は、とっつきにくそうな装丁だなと思いましたが、実際にやって見ると、ルールもそこまで複雑では無く、初見から楽しむ事が出来ました。自分自身ボードゲームに慣れている訳では無く、ルールを読み解くのに必死になり、結果楽しむ事が出来なかったりするので、とてもありがたかったです。また回数をこなしても、同じ庭が出来上がる事は無く、大きなミステリーサークルが出来たり、苔が一切ない庭というより駐車場のような物が出来上がったりと、以外と何度やっても楽しめます。購入するには少し勇気のいる値段なので、お近くにボドゲカフェ等があるなら、そちらで試してみてもいいか...

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  • 79
    名に参考にされています
    投稿日:2017年01月30日 15時28分

    庭園に配置する石がしっかりしているので、それだけでも雰囲気が出ます。

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  • 107
    名に参考にされています
    投稿日:2016年12月04日 14時41分

     まだ、数回しかプレイしていないのですが、綺麗な庭園を造って芸術点を競う、日本の「わび」「さび」の文化を反映したお上品なゲームですね。プレイしていると思わず綺麗な庭造りに夢中になってしまいます。プレイヤー同士で「いやー、○○さんの庭は素晴らしいお庭ですなあ・・・ふぉっふぉっふぉ。」「いえいえ、△△さんの庭こそ奥ゆかしくて味わい深い。これぞ和の文化とも言うべきお庭ですぞ?・・・ふぉっふぉっふぉ。」などとRPしながらやると更に世界観に入り込めそうです。個人的には、戦略や駆け引きを楽しむよりは世界観を楽しむゲームかと思います。

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  • 142
    名に参考にされています
    投稿日:2016年04月18日 14時28分

    綺麗な枯山水庭園を造る為に、時には徳を捨てでも相手のタイルを奪う!順番に庭を形造る砂紋タイルを引き、砂紋が繋がるように自分の庭に配置していく箱庭ゲーム。良い砂紋が来た!と喜んでいると相手に強奪されてしまう事も暫し。砂紋が繋がり、きれいに石が
    配置できるとにんまりしてしまいます。このゲームの味噌は気に入らない砂紋タイルが来た場合、配置せずに破棄してもたいしたペナルティにならない事。なのでカルカソンヌ等に比べて自分の思い描いているタイル配置が比較的しやすいところでは無いでしょうか。

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  • 115
    名に参考にされています
    投稿日:2016年04月14日 16時40分

    新装版発売前の意見です。
    新装版については中身を見たことがないため、下記が当てはまらない可能性があります。

    一時期ネットでものすごく話題になり、今も希少品としてプレミア価格で取引されている作品です。

    特徴は何といっても、石膏で作られた庭石です。
    これらは1つ1つが手塗りで色を付けられているそうで、眺めれば眺めるほどによくできた作品です。

    ゲームで使用するポイントとして「徳」があるのですが、引いてきた砂紋タイルを他人に譲渡すると上がったり、他人からタイルを奪うと下がったりします。
    ゲーム終盤に差し掛かると、自分の作った枯山水に愛着がわき愛おしくなります。
    また気が...

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  • 70
    名に参考にされています
    投稿日:2016年04月14日 12時47分

    一時期ツイッターで話題になっていた枯山水を遊びました!
    矛盾しないようにタイルを配置していって、渦巻き模様がキレイに完成した時とか、貯まった徳で欲しい石を配置出来た時にちょっとした達成感が得られて嬉しい♡
    おじいちゃんカードの使いどころも結構大事だなーと思います!
    箱庭系のゲームが好きな人に特にオススメ!!

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