ラマyukiさんのレビュー

　ややわかりにくい点はあるが良作といったところです。

　なお、BGAにはもちろん、BGAにはない「ダイス版」等がセットになったスマホアプリも配信されているので、どんなゲームかわからない方はそちらを参照されるのをおススメします。

　時計回り（など）に順番にカードを出していくだけですが、出せるカードは今出されているカードと同じ数字か一つ大きい数字（２つ飛ばしなどは不可）。出せない場合、カードをドローする（１枚追加）ことになります（降りることも可能。後述）。タイトル通り「ラマ」というカードがあり、これを最後まで持っていると大減点なのですが、この「ラマ」は、上記のカードの出し合いでは「７」に相当し（だから、１～７を順番に繰り返すことになる）、このことは慣れていれば常識ですが、減点としては７点ではないですし、最初にちゃんと説明しないと？？？な展開になることがまぁ時々ありますね。なお、ラマは実体上「７」扱いなので「同じ数字は出せる」関係からラマに対してラマは出せます（というより、持っていると大減点になるので、さっさと処理するしかない）。

　カードを出し切れば得点（加点）できますが、基本的には減点方式で、マイナス40点だったかで終了だったと思いますが（今すぐ箱が見つからない）、ボドゲ会ではそこまで厳密にやることはなく、何度かやって終わり、みたいなことが多いです。

　出し切った人がいた（あるいは超レアだが、取り札のカードが尽きた場合）時点でラウンド終了で、出し切った人以外は減点となりますが、上述通りラマを持っていると大減点になります。そこで、「途中で降りる」という選択肢がこのゲームに存在します。そうするとそのラウンドにはもうカードを出せなくなりますが、減点をある程度抑えることができます。最後までだしきれることはレアなので、「いつ降りるか」がポイントになってきます。

　なお、ローカルルールとして「カード抜き」（何枚か（通常は、人数分。１枚少なくなる）抜いてカウント不能にする）をしない限り、カードカウンティングが可能になるため、その意味では数学系の方が有利かなという気は若干しますが、そこまでガチにプレーするゲームではないですし、そもそも上記のように-40点だったか、その点数までやることが少ない（数ラウンドやったらおしまい、ということが普通）ので、そこをどうとるか（実際にどういうルールでやるかを最初に決めないと、「途中降り」に意味があったりなかったりするので（かつ、このゲームはこの「途中降り」が極めて有効なルールとなる。最後まで出せることが少ないため）、軽いトラブルになる）というところです。