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  • 3人~6人
  • 120分~180分
  • 14歳~
  • 2018年~

ヒストリー・オブ・ザ・ワールド:新版びーている / btail、青帝国、赤帝国、紫帝国のリプレイ日記(2019年1月12日)

1080名 が参考
5名 がナイス
0
6年弱前

プレイを通して出来上がる架空史が面白い本作。このリプレイでは年表風の表示を交えながら振り返ってみようと思います。

(2022 8/6) 年表(テーブル)の表示が崩れてたので画像に差し替えました。

なお、このプレイ時に得点計算のための補助シートを自作して持ち込んだら「プレイ時間の短縮になった」と他のプレイヤーに喜んでもらえました。このリプレイも補助シートのデータをもとに書き起こしています。
このシートを改良した得点計算シートとプレイ記録シートを用意していますので、興味のある方は是非お試しください。


●時代I (紀元前2500~紀元前450年)

イムホテップの舞台となったエジプト文明などの四大文明の発生から、ヘラスなどの舞台となったギリシア文明の成立まで。まだこのころはそんなに領土の大きな帝国は出てきません。

今回は発生した帝国が地中海東側に集中したため、時代Iから激しい戦闘が発生。最後に出てきたギリシア文明で他プレイヤーの帝国を次々と打ち破っていった帝国がまずはトップに立ちますが、まだまだ団子の状態です。


●時代II (紀元前450~西暦300年)

このころになると、地域統一を成し遂げた大帝国が発生してきます。バトルラインのモチーフであるダレイオス(ダリウス)のアケネメス朝とアレクサンドロス(アレキサンダー)のマケドニアの戦いが中盤の山場。終盤にはアベ・カエサルなど数多くのゲームの舞台となったローマ帝国が、本ゲーム最大の戦力を持って登場します。

今回は残念ながらローマ帝国は発生せず。カルタゴで南北に大きく領土を伸ばした青帝国がトップに立ちます。しかも南端(エジプト南部)と北端(ブリテン島)のカルタゴ勢力は20世紀まで存続するという。

一方、ツォルキンでおなじみのマヤ文明が紫帝国の勢力として発生。一部のイベントカードでは、帝国カードほど広い領土を持たない王国を発生させて自分の領土にすることができます。南北アメリカや極東など、あまり他のプレイヤーが侵攻してこない地域に領土をゲットできれば、細く長い得点源になってくれます。


●時代III (西暦300~900年)

前半は、ローマ衰退の原因の一つにもなったゲルマン民族の大移動の時代。パンデミック:ローマの落日で蛮族として出てきたフンや東西ゴートなどの勢力が登場します。後半には唐帝国やイスラム帝国(アラビア帝国)などの、東西交流で栄えた大帝国も発生。

この時代でまず見せ場を作ったのは青帝国。カルタゴ残党、東西ゴート王国、ムーア文化を巧みに組み合わせて高得点地域の南ヨーロッパを独占し大量得点。他プレイヤーを一気に引き離します。

黄帝国(筆者)も負けじとフン帝国と聖戦のカードコンボを発動。
「都市や記念碑のある地域を蹂躙するたびに4点獲得」という鬼畜能力で一挙に16点をもぎ取ります(このゲームでは最終的に百数十点台で勝利を争うことになるので馬鹿にならない得点)。しかし帝国には追い付けず。

最後に赤帝国のイスラム帝国が、今回のプレイ中の最大戦力を引っ提げて登場。圧倒的兵力で周囲の勢力を一掃します。
↑時代III終了時の赤帝国の領土。広すぎる!

イスラム帝国で獲得した領土と時代IIで担当した漢帝国残党の領土がバッチリ噛み合っています。しかも抑えた地域はおおむね高得点。時代IIまで最下位に甘んじていた赤帝国ですが、まだ上位陣には届かないものの追い上げの基盤を築いた形に。


●時代IV (西暦900~1600年)

まずはオーディンの祝祭の舞台となったヴァイキングが出現。……帝国というよりは文化圏という感じですが。続いてモンゴル帝国やセルジューク朝などマルコポーロの旅路に縁のある帝国が発生。終盤はナヴェガドールコインブラといった作品で描かれた大航海時代に突入。外洋経由で遠方まで侵攻できる勢力が出てきます。

前の時代までトップを走っていた青帝国ですが、帝国カードのドラフトにより得点を稼ぎにくいメソアメリカ文明(インカ・アステカ)を担当させられます。さらにここまでで青帝国の領土はけっこう削られており一気に失速。紫帝国のマヤ文明の攻略にも失敗し、まさに泣きっ面に蜂という状態。

一方で赤帝国は明を担当し、ユーラシア大陸東方の基盤をより盤石なものに。この時代でも大量の得点を獲得し、1点差で青帝国をかわしてトップに躍り出ます。

そして筆者の黄帝国はオスマン帝国で中東の独占を目指すものの、ダイスの目が走らず失敗。最下位に沈みます。最初から素直にコンスタンティノープル攻めておけば良かった……。


●時代V (西暦1600~1912年)

いよいよ最終ターン。まずはガンジスの藩王の舞台となったムガル帝国が発生。そこからナポレオン率いるフランス帝国、ブラスシリーズで描かれた産業革命を経て強国となった大英帝国が出現して帝国主義の時代へ。そして第1次世界大戦直前、ディプロマシーの時代でゲームが終わります。

赤帝国がなんと時代Vで最速で発生するムガル帝国を担当。中東以外の前時代の大半の領土を持ち越したため、すさまじい得点をたたき出して他を引き離します。

他のプレイヤーは少しでも得点を稼ごうと、この時代の高得点地域である北アメリカに殺到。北アメリカの勢力図が次々と塗り替えられていきます。

そんな中で圧巻だったのは青帝国。まずは大日本帝国と無敵艦隊のカードコンボを発動します。
これにより西太平洋→東太平洋と経由し、パワーアップした状態でアメリカ大陸に上陸戦をしかけることが可能に。明治日本の連合艦隊による北米攻略戦という世にも珍しい光景が展開されました。


●最終結果

時代IIIからユーラシア大陸南方~東方で広大な領土を維持し続けた赤帝国がぶっちぎりの1位。筆者の黄帝国は最終ターンにナポレオンのフランス帝国で大暴れしたものの、時代IVのオスマン帝国での失速が響いて最下位でした……。


●振り返って

自身の黄帝国のプレイを振り返った時、最大の反省点は時代Vの帝国カードのドラフトで赤帝国に最速発生のムガル帝国を回してしまったことでしょう。

ドラフト一番手の私は領土拡大の欲に駆られてフランス帝国を引いてしまったのですが、ここはムガル帝国を引いて「こうやってトップ目を攻めるんだ!皆のもの続け!」とばかりに赤帝国の領土を削りにかかるべきでした。この時の反省をベースに「戦略やコツ」の帝国カードの選び方の記事を書いています。

しかし、やはりこのゲームのプレイを通じて作り上げられる架空の歴史には独自の味わいがあります。私のドラフトミスも、結果的には明治日本の北米進出という名場面を演出しましたし。歴史って本当に面白いですねっ。

メンバー勝利点勝者
びーている / btail
びーている / btail
107
青帝国
青帝国
赤帝国
赤帝国
149
紫帝国
紫帝国
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健部伸明
よっしぃー
ぽっくり
仙人
びーている / btail
びーている / btail
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青帝国
ゲスト
赤帝国
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紫帝国
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