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  • 2人~6人
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 2021年~

負けヒロインとは言わせない!!びーている / btailさんのレビュー

173名
5名
0
2年弱前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

ラブコメのヒロインになり、それっぽい属性を得たりイベントを起こしたりしつつタイミング見計らって告白して主人公と結ばれるのを目指す「負けヒロインとは言わせない!!」を紹介します。基本パーティーゲームですが、手札に四苦八苦しながらゲーム的/フレーバー的にどう組み立てるか悩んだりする洗面器ゲー的な面も。

ゲームの概要

6タイプのヒロインから1人を選んでゲーム開始。毎手番で3枚の手札から1枚カードを出すシンプルな進行です。カードはヒロインのキャラ付けを表す「キャラ属性カード」、ヒロインたちが過ごしたイベントを表す「ストーリーカード」の2種類。

各ヒロインがタイミングを見計らって主人公に告白していき、全ヒロインが告白(または脱落)したらゲーム終了。得点を計算し最も高得点のヒロインが主人公と結ばれ勝利します。

個性的なヒロインをビルドせよ!

本作では幼馴染、お嬢様など6人いるヒロインにそれぞれ固有能力が与えられています。

この固有能力、「普通は1手番で1ドローしかできない手札を3枚全入れ替え」などなかなかに強力。一見地味だけどゲームが小規模であることを考えるとテラフォ以上マルコポーロ未満って感じでなかなか強めなのでは。

また、本作ではゲーム中に「アイドル」「天然」などのキャラ属性を追加で獲得していくことになります。これに伴い勝利点やヒロインの能力が追加されていくことに。たまに減点になる属性やプレイ中に変なジェスチャーや発言のノルマが課されるものもありますが。うーん、パーティゲー。

キャラ属性がコロコロ変わるのっておかしくね?という気もしますが、本作はそういう展開のヘンテコさも楽しむゲームです。

また、主人公は3つの「ヒミツ」を持っていて、これにはどんな属性のヒロインに勝利点が加点/減点されるかが書かれています。要は主人公くんの好みを表現したものになりますね。

このヒミツは秘匿情報であり、ゲームを通じて探っていくのも一つの焦点になります。ただ本作には主人公のヒミツを新しいのに入れ替える効果のカードが結構あるんですよね。それによるしっちゃかめっちゃか感も楽しいところ。

ラブラブなストーリーを紡げ!

本作は手札からキャラ属性カードかストーリーカードをプレイすることでゲームが進行します。このうちストーリーをプレイした場合にイベントに参加したことに。

ストーリーカードをプレイしたら勝利点と主人公のテンション(後述)が変動。さらにカードテキストの効果も発動するのでこれをうまく使って勝利点を高めつつ告白のタイミングをうかがうことになります。

ただ本作、手札が属性とイベント合わせて3枚しか持てないので「どのカードもプレイしたくないけどどうすればいいんだ……!」ってなることも少なくないんですよね。意外と洗面器ゲーなのかもしれない。

タイミングを見計らい告白せよ!

ヒロインは「告白」をすることでゲームを抜けて勝利点計算待ちの状態になります。ゲームの終了フラグとしても機能していたり。 

本作では、告白を行うと主人公の現時点の「テンション」に応じたカードを獲得し、さらにヒロインカードを裏返して「返事待ち」の状態になります。この「返事待ち」のイラストがギャルゲーのスチル風で超エモい。

「返事待ち」状態のヒロインは自分の手番では行動できず、返事待ち状態のカードを回して告白後のラウンド経過を数えるのみとなります。そして告白後2ラウンド経過より前に他のヒロインが告白しないとゲームが終了することに。

ゲーム終了時点で告白してないヒロインは無条件敗北。ラブコメを舐めるな(説明書原文ママ)。そのため誰かが告白すると他のヒロインも順次告白していくことに。自分がさっさと告白するのか、それとも他のヒロインに告白させて自分は粘るのか……というちょっとした駆け引きもあります。

さらに告白時に重要になるのが主人公のテンション。このテンション、いい感じのイベントがあれば上がり、ダメな感じのイベントがあれば下がります。 

重要なのは「主人公のテンションが高いタイミングで告白すると勝利点がたくさんもらえる」ってことですね。しかもこの勝利点は早取りなので主人公が盛り上がってるとこを逃さず告白するのが大事という。

ただこの主人公のテンション管理、一筋縄ではいきません。テンションが上がるようなイベントを使ったとしても、自分が告白できるのはその一巡後……というタイムラグがあるのです。他の人がうっかり上げちゃったテンションに相乗り告白するのがコツですね。

そして生まれるカオスなヒロイン&ストーリー

本作の魅力はラブコメにありがちなカードを使いつつカオスなヒロインやストーリーが生成されるところ。例として、私が以前プレイしたときに爆誕したヒロインたちを見てみましょう。

私の担当、隠し事がある変態委員長!…「変態なのに主人公の恋愛相談受けるんじゃねーよ」とかさんざん言われましたが。いいじゃないか主人公「トラブルメーカー」だったから変態は相性よかったし。

だが待ってほしい。恋愛相談の効果で主人公のヒミツ入れ替えた結果、主人公がトラブルメーカーになったのでは?要は変態が恋愛相談に乗ってしまったばっかりにTo Loveる体質になってしまったのでは? 

他のヒロイン1、クールツンデレお嬢様!主人公と連絡先交換もしたよ!王道すぎて強い。ぶっちぎりで優勝してました。あと担当プレイヤーがノリノリでロールプレイしてた。 

他のヒロイン2、ネコミミ病弱中二病で魔法少女の不思議ちゃん!属性の宝石箱やー!属性を多目に持てる能力持ちの不思議ちゃんの面目躍如。そしてなんか意外とありそうな感じにまとまってる!

 他のヒロイン3、電波な天才幼馴染!デスゲームも主催するよ!キャラが濃すぎるっていうかラブコメキャラじゃないよこれ!ぶっとんだ幼馴染の奇行に悩まされる系シュールギャグのメインキャラだ!申し訳程度にはらぺこ属性ついてるのがあざとい!

まとめ

「負けヒロインとは言わせない!!」、思うままにならない手札に振り回されながら、それっぽかったり珍妙だったりするキャラやストーリーが生成されるのが楽しいゲームです。告白やヒミツを巡ってちょっと考えるところもあるし。ラブコメのお約束要素も多いので、そういうのが楽しめるメンバーで遊ぶのがお勧めです!

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