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  • 2人~6人
  • 15分~30分
  • 10歳~
  • 2023年~

ファラウェイtouring123さんのレビュー

802名
13名
4
25日前

プレイ時間わずか20分とは思えない、考えどころがみっちりつまったゲーム賞受賞作!


なかなか新作を開封できない日が続いていた中で、ようやく訪れた三連休。積んでいるゲームを差し置いて、先日衝動買いしてしまった「ファラウェイ」をプレイ。友人宅より帰ってきた息子が、いつものように「フォレストシャッフルかチャレンジャーズ!やろう!」ときたので、まあその前にこれやろうよ、と差し出す。僕いつものでいいねんけど、とぶつぶつ言ってますが一応手に取ってくれました。


テーマは、「未知の大陸を探検し、不思議な住民と触れ合って地図を完成させる」。旅の過程で名声(勝利点)を多く獲得したプレーヤーの勝利です。やること自体は、手札をプレイして、場より補充するだけでとても簡単。ルールのシンプルさは「宝石の煌き」と同程度です。しかし実際のプレイでは、独自性があって考えどころもてんこ盛りです。


何といっても特徴的なのは、「プレイしたカードと逆順に得点計算する」ところ。ゲーム中は当然1枚目から8枚目へとプレイしますが、いざ得点計算する際には8枚目から1枚目にさかのぼって処理していきます。これが他にあまり見られない独特のプレイ感を出しています。最初にプレイする1枚は、「これが最後に得点計算するカード」と思ってプレイすることになる。このあたり、口で説明するよりやってみたほうがわかりやすいゲームですね。プレイするカードの順番を一つ間違えただけで、けっこうな点数をもらしたりするのも、体感したほうが理解しやすい。


また、プレイするカードの左上には1~68の数字(探検時間)が割り振られています。プレイするカードの数字が、一つ前のカードの数字より大きいか小さいか(降順か昇順か)で、それぞれメリット・デメリットあるのが悩みましい。この数字のせめぎあいが強烈なジレンマとなっていて、考えどころを増やします。 

左上の数字が「探検時間」。次は53より大きい数字を出すのか、ぐっと下げて小さくするのか・・。


「カードのプレイ順」や「数字の降順・昇順」の他にも、「どのカードの点数条件を狙うか(あきらめるか)」「3種類の資源管理」「手がかりの入手」「聖地カードの選択」など、ランダムに場に公開される手札候補をにらみつつ、考えることが盛りだくさん。ほんの8枚プレイするだけなのに、悩みどころがみっちみちに詰め込まれていて、忙しいったら。あれもこれも手を出して、結局どれも中途半端になるのもあるあるです。

「聖地カード」。準主役級のお役立ちカードで、頼りになります。


プレイ時間的には軽量級といえますが、ある程度慣れた人のほうがすんなり楽しめるでしょう。ボードゲームをあまりしたことがない友人たちに説明しても、でかいハテナを浮かべるイメージが湧いてきます。


小2の息子はさすがカードゲーム好きなだけあり、複雑に入り組んだ条件をいろいろうんぬんしながら、サッとプレイについてきます。現時点では、やや勝率は父のほうが高いですが、彼は強みは分析・研究。お昼ごはんもそこそこに部屋にこもったかと思うと、「ちょっときてー」と呼ばれる。行ってみると、部屋にカードが1から68まできれいに並んでいる。彼いわく、「夜のカードはこの番号付近に固まっている」「資源には出やすいものと出にくいものがある」「探検時間に差があっても得点条件が同じカードがあり、コスパのいいものが存在している」など研究成果がでたもよう。息子、恐ろしい子・・!


ゆっくりみかんを食べていた妻を息子が強引に誘い、昼からは3人でプレイ。妻は「逆に考えるのがごっちゃになる」「考えること多すぎてもう無理」と言いながら、初戦を1点差で勝利し、鼻をふくらませながら勝利の舞を踊る(リアルに)。爆笑する息子と苦笑いする父。勝利至上主義の妻なので、「まあ面白いね」との評価が下ります。その後も、はてしなく続く息子の「もう1回!!!」に付き合って、結局2日間で十数回プレイ。


「順番逆にすればよかった、逆にしたらあかん?」

「あかん」

「それ狙ってたのに取らんといてよね!」

「しらんがな」

「あと1個資源あればさらに24点取れたのに!実質勝ってた」

「勝ってへん」


などと、あちらこちらでかしましい。20分で終わるゲームなので比較的気軽におかわりできるのも良いところ。久々に大当たりになりそうなこのゲーム、息子の評価はもちろん星10、父の評価は星9です。






余談

テーマが「未知の大陸の探索」なので、カード左上の数字=探検時間はいろいろな意味を持ちます。


これは時間がかかる(=数字が大きい)とより奥地の珍しい場所(=高得点)まで探検でき、聖地にも巡り合いやすい(=聖地カードを引ける)ってことなのでしょう。逆に、短時間(=数字が小さい)の探索では得るものは少ない(=点数は控えめ)ですが、次の行動に移りやすい(=ドラフト順が早くなる)。


探検時間の1~19までが昼、20~39までが夜、41~68が昼なのも、まさに時間経過を表しています。41以降は一昼夜旅をしてようやくたどり着ける場所なのでしょう。また奥地では、より多くの資源を差し出さないと名声(点数)を得られませんが、他者の訪れることのない未開の地でもあり、先住民たちも警戒心が強いのかもしれません。これらは、息子が並べた1から68のカードを見ていて気づいたことです。


地味にフレーバーとシステムが融合していて、このあたり分かってくるとより気持ちいいのゲームです。アートワークもちょっと不気味な先住民たちがいい味をだしていて、やればやるほどかわいらしく思えます。4色あるカードは、(砂漠)、(川)、(森)、黄色(町)で、色と場所がなんだかごっちゃなのも、未知で不思議の大陸らしく意図的にずらしてるのかな? 

青が川で、緑が森で、黄色が砂漠ってのは、こちら側の世界の感覚なんでしょうね


ちなみにうちでは、資源を「ウドゥ(鉱物)」「オキコ(動物)」「ゴールドログ(植物)」とは呼ばずに、「水」「シカ」「パイナップル」と呼んでます。この大陸ではパイナップルがとても貴重なようす。


今のところ60点取れればまあまあで、最高は父の88点。今晩も3人でやりましたが、いずれも84点を叩き出した息子の連勝に終わり、ぎゃふんと言わされました。先に100点の大台に達するのは、父か息子か、はたまた妻か。「フォレストシャッフル」では、息子が先に400点の大台に到達したので、今回は先んじたいところです。

この投稿に13名がナイス!しました
ナイス!
吠え猫
川野英徳
おとん
TM of Yokohama
チャンコスズメ
じむや
NEKO mesi
う~~たん@StarLight
仙人
touring123
touring123
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#1
19日前
息子さんがどハマりされたのですね!良い買い物になりましたね^ ^ ファラウェイは私も「昨年のベスト5には入れざるを得ない名作」という評価です♪
18toya
18toya
#2
19日前
コメントありがとうございます!貴レビューを拝見し、物欲が抑えられなくなりました。準備も片付けもあっという間で、1プレイも短いのにこれだけの考えどころがあるなんて、驚くべきゲームだと思います。


しかし、最近はすっかり息子に勝てなくなりました。彼なりに定石を見出したようですが、パターンにハマらない手札でもそれなりに点数を取ってくるのでやっかいです。先日は104点出されてぐうの音も出ず・・。実力差を見せつけられ、ヘコむ日々です。

仙人
touring123
touring123
#3
18日前

軽いのに悩ましくて本当にいいゲームです。今度出る拡張も楽しみ

たまご
くれあ
くれあ
#4
18日前

#3 くれあさん

コメントありがとうございます!カードの情報量も少なくてルールもシンプルですが、ジレンマがあちこちに絡み合って、まさに「軽いのに悩ましい本当にいいゲーム」だと私も思います。時間が短いので妻もつきあってくれますし。

この冬にエンゲームスさんから日本語版の拡張がでるそうですね!こちらでも今か今かと待っております。


仙人
touring123
touring123
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