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  • 1人~2人
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 2025年~

エバーデール デュオじむやさんのレビュー

195名
9名
0
12日前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

ソロ・2人用になったコンパクトなエバーデール。まだ日本語版は出ていませんが、ちょっと気になってしまい入手。基本的な動きはそのままに、新たに加わった「太陽・月マーカー」の動きによるアクション制限が悩ましく、キャンペーンモードも充実の内容で遊びごたえのある良いゲームでした。ソロプレイでのご紹介です。

※現時点で日本語版はありません。自力和訳になりますので、誤訳があるかもしれませんがご容赦ください。


概 要

プレイヤーは市長の1人として、街の発展に努めます。ワーカーはウサギ・カメのどちらかを選択し、又は両方を使い、季節が巡る1年の間に住人や建物を充実させ、条件を整えイベントを行い、より多くの得点を得ることを目指します。

システム:ワーカープレイスメント。2人で得点を競う対戦モード、1人又は2人で共通の街を作る協力モード、協力モード+追加ルールやチャレンジ目標が付随するキャンペーンモード、AIと対戦するチャレンジモードと、4つの遊び方ができます。2人いないとできないのは対戦モードだけで、他3つはソロでもプレイ可能です。

得点:街にプレイしたカードの点数、獲得した得点トークン、紫のカードの得点条件を満たした分、獲得したイベントタイルによって得られます。

ラウンド:ラウンドはおなじみの季節(冬~秋)の4ラウンドです。春・秋ラウンドの最初には、自分の場にプレイされた緑の生産カードに描かれた資源を獲得できます。毎ラウンドスタPを交代しながらのプレイになります。(タイルの左に描かれたワーカーがスタP)

コンポーネント(一部)

まずカード類。TCGハーフサイズ。こちらもおなじみの5つの種類があります。緑は出したときと春・秋に資源を生み出し、赤は新たなアクションマス、青はカード記載内容によりますが、割引やカードプレイ後のボーナス等、茶色はプレイ時にのみ発揮する即時効果、紫はゲーム終了時ボーナス。裏面はパケ絵と同じです。

資源もいつもの果実・木材・樹液・石の4つ。トークンもコイン2種と「占有」トークン、そして目標達成マーカーがあります。占有トークン(ドア)は建物→動物の順で同色カードをプレイする際に必要コストが不要になりますが、1色1つ限定です。

タイル。ソロの場合は右下の「Journey」は使わないので割愛。イベントタイルがA~Eの5つのカテゴリ別に6枚ずつあり、ゲームではA~Eをそれぞれ1枚ずつと、各ゲーム共通で使う「FAIRE」タイルの計6枚を使います。それぞれ自分の街で条件を達成した際にワーカーを使って獲得します。

季節タイルは両面。スカンクがついている方がキャンペーン/チャレンジモードで使用する面になります。サマリーにもなっていて、ラウンド開始時何をすればいいか分かるようになっています。

【1ラウンド(冬)なら、ウサギは山札からカード1枚獲得、カメは草原(場)からカード1枚獲得で、ウサギがスタP。左下のスカンクはチャレンジモード用】

メインボードは両面。協力/キャンペーン/チャレンジモードの場合は、各マスに1~6の数字が入った方を使います。左下に川タイルを配置する箇所があり、季節が変わるごとに置き換えます。中央の道には太陽と月のマーカーを置いて動かします。

後は割愛。キャンペーンモードでのセットアップはこんな感じになります。

【スカンクコマを指定の列にダイス目に応じて配置。毎ラウンド更新です。※この写真ではタイルを中央に寄せてしまっていますが、実際はボードの6つのアクションの上に来るように配置します】

基本の動き:ワーカーをボード上に配置して資源を獲得・アクションの適用をしたり、山札やボード上(「草原」という名称)からカードを取ったり、手札や草原からカードを自分の場にプレイしたりして、より良い街を構築していきます。

毎手番①ワーカーの配置②カードプレイ③カードピックのどれかを選び、連動して太陽か月マーカーを動かします。各ラウンドで太陽・月マーカーが終点まで行くと、そのラウンドは終了します。

①ワーカーを配置:ボードやカード上のアクションマスにワーカーを置き、資源獲得など描かれている効果を適用します。太陽マーカーを1つ動かします。

イベントも達成した時にワーカー配置で獲得。下にあるボードのボーナスが適用されます。

【この例だと、街に茶のカード3枚がプレイされていれば選択可能。Aのタイルと下に描かれた木を獲得】

②カードプレイ:手札又は草原のカードをプレイ可能。草原からプレイするときは、太陽・月マーカーの周囲4枚ずつのみ。月マーカーを動かします。

【カード左上に描かれたコストを支払い、場に配置します。占有トークン効果などで資源を払わない場合もあり】

③カードピック:山札の1番上か、草原内の好きなカードを手札に確保します。太陽・月のうちどちらか好きな方を1つ動かします。

注意※協力モードでスカンクの妨害がいる場合、1つ飛ばして移動します。

ラウンド終了条件:今回は、実行したアクションと連動して動く「太陽/月マーカー」がボード中央にあります。前述のとおりワーカーを使うと太陽、カードプレイだと月、カードピックだとどちらか任意で1マス動かします。これが2つとも終点まで移動し、それ以上移動できなくなったらラウンド終了。ちなみに太陽が終点に来ているとワーカーを使うアクションは選択不可になります。対戦だとこの辺で相手の妨害ができたりします。

【この状態だとワーカーが残っていても打てません。カードプレイ・カードピックのどちらかになります】

終了時はこんな感じ。本家やったことあるなら見慣れた光景。でもサイズが小さいのでコンパクト。1つの街が出来上がり。カードの素点+紫カードボーナス+ボーナストークン+イベントタイルの得点の合計が総得点になります。

協力モード:1人又は2人でプレイ。1つの街を協力して作ります。資源やカードは個人管理ですが、受け渡しは可。純粋なスコアアタックです。

キャンペーンモード:ソロの人歓喜①。上記協力モードに充実の15個のキャンペーンシナリオを付加。ノーマルかハードどちらかの難易度を選択してプレイしていきます。資源類の受け渡しはプレイする章によって制限あり。また、章の開始時に「グッドニュースカード」が貰えます。難易度によって制限はありますが次の章に持ち越し可能です。

【グッドニュースカードの一部。できれば後半の章に持ち越していきたい】

毎回ボード上のアクションを塞いでくる「スカンク」の妨害を受けながら、章ごとのクリア目標(点数だけのこともあれば、ウサギ・カメごとに目標があったり)を達成することを目指します。

最初は通常ルールで得点だけ縛りがあったりなんですが、街に15枚のカードプレイが必須なのに中央にスカンクがいたり、特定カードをそれぞれプレイする縛りがあったりと、だんだんハードルが上がっていきます。

【最初の章は小手調べ的にノーマル/ハードともに得点とイベントタイル達成だけ。妨害も3匹のみ。資源等の受け渡しも制限なし。シナリオによっては太陽・月マーカーの位置によったり、そもそも受け渡し不可だったりします】

15の章で獲得した得点や使わなかった懐中時計等を記録できるスコアシートがあり、完走時の総スコアで3段階のランク認定(ゴールド・シルバー・ブロンズメダルの獲得)があります。


チャレンジモード:ソロの人歓喜②(と言いながらまだこっちは未プレイなので概要だけ。詳しくは取説参照)。

The Rootという新聞社で働く記者・Msリリー・ソーン(スカンク)との対戦ができます。3段階の難易度調整が可能で、難易度に応じて配置するスカンクコマの数が変わります。特殊ルールが適用されるソーン女史は、トークン類は獲得せず、カード効果も無視しますが、イベントタイルは取っていき、最終的に15枚のカードを持つことになるようです。

スコアを比較して勝利した場合は取説に記載の「10個の達成目標」を1つチェックします。(チャレンジモード用のチェックリストも取説内にあり。難易度別に10個のチェックリストがあります)


ざっくりですが概要の紹介でした。細かいところは省略&誤訳があるかもなので、気になったところは公式動画や公開されている取説等をご確認ください。


感 想

サイズ感:まずカードがTCGハーフサイズ。それに伴いボードもコンパクト。本家エバーデールも好きなんですが、場所をものすごく取るので、始めるのにちょっと気合が必要(笑)。その点今作は110×70のテーブルで広々やれます。このサイズ感はありがたい。

アートワーク:本家同様可愛らしい。カードは多分オールユニーク。目標タイルも含めてどこかで見たイラスト多数。本家のカードと並べて効果の違いを確認してみてもいいかも。

ゲーム性:太陽と月マーカーによるアクション制限がとてもいい感じに働いています。ワーカー数は共通なんですが、このマーカーの存在があるので非対称になることも。対戦ならその辺で妨害、協力なら上手く振り分けてやりたいことを潰す/実行することを考えるのが楽しいところ。

キャンペーンも15個の条件付きゲームというだけでなく、冊子が別にされていることもあってストーリーもしっかり読みたい。内容は当然ながらだんだん条件が厳しくなります。資源やカードの受け渡しや、太陽/月を1つだけ戻せる「懐中時計」、章の開始時にもらえる使い切りのバフカード「グッドニュースカード」の活用したい。でも懐中時計は使わなければキャンペーン全体で加点になるし、グッドニュースカードはできれば次の章に繰り越したい。その辺の塩梅がいい感じです。プレイ自体も通常ルールに付随して条件縛りがあるというだけで専用特殊ルールがあるわけじゃないので、いつでも気軽に遊べます。

あとはランダム性。カードや川タイルの配置はまだ何とかなるんですが、それより下振れするときついのが「スカンク」の存在。これが本当に邪魔…。いい川タイルを潰されたり、占有トークンが欲しいときなんか本当に邪魔…。キャンペーンモードでもひどいときは中央3個とかあったりするので(その分必要点は低め)中々の邪魔っぷりを見せてくれます。アクション数が足りない…。手ごわい。

リプレイ性:イベントタイルは毎ゲームランダム選択、川タイルやスカンクの妨害は毎ラウンドリセットなので、1ゲームも毎回様変わり。さらにキャンペーンやチャレンジモードといった追加層素もあって非常にリプレイ性は高いと思います。

プレイ時間:ソロで大体30分前後。体感もうちょっとかかっていると思いましたが、意外とサクサク回せます。

言語依存:ルール・カード・キャンペーンブックにがっつり。ルールは公開されているので直接和訳して印刷も容易ですが、キャンペーンブックはちょっと大変。英語量に不安がある場合は日本語版の発売を待った方がいいです。

キャンペーン:上に目標達成マーカー置くのでブック状だとちょっと使いづらい。シートのが扱いやすかった。私はTCGサイズで小さいチェックカード作って使っています。データ公開してくれないかな…。

運要素:まあカード類も必要なものが出ないときは出ない。ゲーム性のところにも書きましたが、スカンクの妨害場所を決めるダイスも出て欲しくない場所に出たりもする。まだ他で何とかなる部類なので許容範囲。


ということで、本作は「マイリトルエバーデールじゃ物足りなかった」「エバーデール本家は好きだけどセットアップに気合がいる」「コンパクトなエバーデールがやりたい」といった要望をクリアしてくれます。ソロ勢的には場所を取らないエバーデールってだけで嬉しい。正直このサイズ(TCGハーフ)でエバーデールシリーズ出してほしい…非常に快適にプレイできました。

ゲーム性のところにも書きましたがキャンペーンが非常に楽しいです。今はまだキャンペーンモードをノーマルで少しずつ進めているところですが、15章を完走後のランク認定もあるので、高ランク目指して頑張りたいところ。

まだ日本語版は出ていませんが、人気作なのでそのうち販売されると思います。気になった方はBGG等をチェックしてみてください。

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