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  • 1人~4人
  • 60分~120分
  • 10歳~
  • 2024年~

エンデバー:ディープ・シーR(アール)さんのレビュー

259名
8名
19日前

アクションがつながり、海の奥へと潜っていく感覚がクセになる「エンデバー:ディープ・シー」

# Good

  • 後半ラウンドになると、アクションが連鎖するが気持ちよい
  • タイル毎にアクションの回数制限、協力要素がありインタラクションがある
  • 海洋テーマがメカニクスとよく融合しており、探検の雰囲気を味わえる
  • テーマ性が強く、海を探索していく感覚が楽しい
  • モジュラーボードや多様なミッションでバリエーションが豊か

# More

  • ゲーム中盤以降はやや同じ選択肢の繰り返しになりがち
  • タイルの引き運によって最適な行動が制限されることがある
  • 内容に対して選択肢が多く、ターン中に公開される要素もあり長考しやすい構造になっている
  • 4つの成長トラックの管理が重要で、慣れないとバランスを取りにくい
      →特に初回プレイでは伸ばし方をミスして大きく出遅れてしまうことがある
  • トラックを進める動きが中心で、繰り返し感がある

# 感想

## テーマとメカニズムの融合

深海を探索していくテーマと、ボードをめくりながら新しい海域を広げていくメカニズムがぴったり噛み合っていて、最初の一手から心を掴まれました。自分が深く潜っていく感覚があり、アクションを選択するたびに息が詰まるような緊張感とワクワクが入り混じります。コンポーネントの質感や深海に行くほど深い青になる色合いもテーマを引き立てていて、没入感を強く後押ししてくれます。  

一方で、「ミッション」と「インパクト」に関しては、自分には少しつかみづらく、もう一歩プレイヤーに物語を感じさせる仕掛けが欲しかったように思いました。せっかく世界観がよくできているだけに、少しもったいなさを感じます。


## インタラクション性

基本はワーカープレイスメントの形式ですが、共通のアクションマスを奪うタイプではなく、アクションマスは個人、アクションの結果としてマーカーを置くマスは共通という複合タイプです。プレイ中、他プレイヤーがどこにマーカーを置くか常に視界の端に入り、「あ、そこ行かれたか…」という小さな悔しさが何度もありました。  

また、協力要素のあるマスや探索ボードめくりでは「今行く?」「もう少し待つ?」といった空気の読み合いが生まれ、場の雰囲気がやわらかくなるのも好印象です。直接攻撃的なやり取りがないのに、適度な緊張感が続くバランスが絶妙でした。


## アクションの気持ちよさ

序盤は「伸ばすだけで終わってしまう」感覚もありますが、後半になると一手で複数の効果が連鎖するようになり、プレイが一気に加速します。自分の中で流れが噛み合った瞬間、「あ、これがこのゲームの醍醐味なんだ」と思わず声が出ました。  

リソースを獲得して次の行動につなげるリズムが心地よく、思考と手の動きが一体化するような快感があります。この重さのゲームでここまでスムーズな連鎖を味わえるのは、設計の巧みさを感じました。


## トラック

4種類のトラックを伸ばしていくのが主な目的ですが、それぞれが微妙に絡み合っていて、単に一つを上げるだけでは勝てません。「ここを上げれば次が楽になるけど、今はリソースが足りない」といったジレンマが続き、計画を立てるのが楽しい反面、何度も悩まされました。  

ただ、慣れてくると行動がやや単調に感じる瞬間もあります。盤面の変化が少ない局面では、もう少し“揺らぎ”が欲しくなることもありました。


## 長考

中量級のゲームとしては考える要素が多く、アクションの組み合わせやタイミングを見極めようとすると、つい時間を使ってしまいます。比較的早打ちな自分も気づけば手が止まり考えてしまう場面がありました。

特にボードを拡張するときは、その場でめくるため事前に考えられず、決断に時間がかかりがちです。テンポを保つには、プレイヤー同士の感覚の近さが重要になると感じました。早打ちの人と長考派が混ざると、中だるみしそうな印象です。


## 総評

『エンデバー:ディープ・シー』は、テーマとメカニクスの融合が見事な中量級ユーロゲームです。深海に潜る感覚、リソースを連鎖させて展開を作っていく快感は確かなもので、終盤に向けて自分の船団が形になっていく過程がたまらなく楽しいです。  

一方で、考えどころが多く、プレイ時間の割に集中力を求められる側面もあります。それでも、2~2.5時間という程よいボリュームで満足感があり、終わった後に「もう一度プレイしたい」と思える不思議な魅力があります。  

再販されたら迷わず購入したい、そんな余韻の残る一作でした。

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