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  • 3人~8人
  • 10分~20分
  • 8歳~
  • 2013年~

犯人は踊るすあまさんのレビュー

449名
0名
0
約6年前

★9


お手軽ファミリー向け小箱ゲームの傑作!


3人~8人と幅広い人数で遊べる上に、小箱、それでいてルールも平易と、これ以上の小箱ゲーがそう思いつかない程度には名作です。素晴らしい。


ゲーム内容としては、一言で言えば変則的なババ抜きです。

一人四枚ずつカードを配られ、それを順番に一枚ずつ出していき、犯人(ババ)を巡る攻防を繰り広げる。

ババ抜きと違うのは、勝利条件が「手札を出し切ること」ではないという部分ですね。


ババ抜きおけるジョーカーは引きたくないカードですが、このゲームにおける「犯人」は必ずしもそうじゃありません。

むしろ、最後の手札としてこのカードを出せばれその人の勝利でさえあります。

じゃあ「犯人」欲しいじゃんと思うかも知れませんが、実は犯人以外にも「探偵」という「犯人を告発する」カードがありまして。

自分が手元に「犯人」を持っている時――つまりは自分が犯人の時に「お前だ!」と言われてしまえば、その時点で敗退してしまうのです。


つまり「犯人」はリスクでもあり、大勝利のフラグでもあるわけですね。


で、これらのカードが、各プレイヤーの手札間を移動しまくるため、「今誰が犯人を持っているのか」を常に思考しつつ進めていく。そんなゲームです。


と、概要だけ見ると「人狼」とかを思い浮かべるかもしれませんが、実のところプレイ感は全然違います。それこそこっちはババ抜きに本当に近い。運要素部分の塩梅含めて。

そう、いくら「推理」したところで仕方ないという場面もままあるのですね。ただそれが悪いという意味ではなく、だからこそ、子供もプレイ出来る独特の「緩さ」が表現されているのだと思います。


イラストの可愛らしさ、ルールの分かりやすさ、携帯性の良さ、どこをとっても一級品です。ナンジャモンジャ等と合わせて「ボードゲーム入門」として広くオススメしたいゲームですね。


最後に一応気になる部分を書いておくと。


カードの質はあまりよくないです。この手のゲームで傷などがついちゃうのは結構致命的ですので、気になる場合はスリーブに入れておくと良いかも知れません。


あと人数が八人の場合を除いて、毎回カードを人数に合わせた枚数取り出しシャッフルする、という作業が発生します。何回か繰り返して遊びたいショートゲームであるだけに、毎回この作業が入るのは少しだけ気になります。テレビゲームにおける細かなロード時間みたいなものですね。


また、ゲームの性質上「犯人は○○さんです」と名前を呼ぶことになります。完全に初対面同士の複数人、つまりは名前も覚束ない人同士でやると中々微妙な感じになってしまうので、そこだけご注意頂ければと。


とはいえ、やはり強くオススメしたい名作の一つです。

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すあま
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